突然だが、私は生粋の猫派だ。実家で飼っているのも猫。飼いたいのも猫。
もふもふぺろぺろふんすふんすしたくなるのも猫。アイラブ猫。実家の猫がもし人間の言葉を喋れたならば、
お前、まじきもい。
と言われていることだろう。そんなこと言われたらご褒美だが……
そんなネコラブな私だが、たまにはイヌラブとしてこのブルワリーを紹介しようと思う。
ブリュードッグ
2007年にできたスコットランドのブルワリー、ブリュードッグ。10年も経たないうちに世界中にファンを作ったというからすごい。当時24歳のジェームズ・ワット氏が、「大量生産するラガーや退屈なエールには飽き飽きなのサ」なんていう動機で、ビール市場に殴り込みをかけるべく、挑戦的な内容のビールたちを数多く世に出してきた。
パンクIPA
ネーミングがすでに挑戦的。パンクIPAは言わずと知れた看板商品だ。
実はこの商品、なんと一般的なラガービールの40倍以上もホップを使っているという。ホップといえば、香りと苦味を加える要素として、ビールには欠かせないものだ。
それにしても40倍って。確かに普通じゃないよね。
しかも、完成直前にも大量のホップをいれるという。某高身長イケメン俳優さんが高い打点からフライパンへ流す追いオリーブならぬ、追いホップである。
肝心の味は、大量のホップを入れたため、苦くないわけがない。つまり苦いのだが、飲み口がキリキリッとしていて、嫌な苦味ではなく、寧ろそれがクセになるなっちゃうのがニクイところである。鮮烈な香りが更にキモチイイ。。。
これが「ホップの魔術師」と呼ばれる所以である。
シンク・ザ・ビスマルク
「ビスマルク号を撃沈せよ!」ですって。まあ刺激的。というかこのブルワリーのビールはもはや普通のネーミングはつかないだろう。私はこういうのは嫌いじゃない。
このビールは、41%という驚異のアルコール度数となっている。以前ドイツの醸造所と最強度数のビール製造を競い合ったことがあり、ドイツ伝説の戦艦“ビスマルク”を沈めてやるってなもんでこの名前になったらしい。ここまで度数が高いビールを飲むとガッツ――ンとくる。濃ゆい。脳にクル。ここでもニクイことにホップの香りが活かされているんだよなあ。
残念ながらこの商品は限定品だったようだ。次にこのようなアルコール度数のビールを出すときは来るのだろうか。楽しみにしたい。
ドッグ詐欺なんてものもあったらしい
世界各地で大人気のブリュードッグ。ここで紹介した以外にも数多くの商品が存在する。というか商品が多すぎて私は全て制覇できていない。
実は中国では偽ブリュードッグバーが出来ていたらしい。なんてこわいドッグ詐欺。しかしまあ、それほど人気ということだろう。
ちなみに日本では嬉しいことにオフィシャルバーが六本木にある。ビギナーから通も楽しめるロックテイストを、ぜひ体感してほしい。