右手にはワインを、左手にはビールを。- そそぐTV -

食の世界に魅せられて。美味しい料理やお酒が好きなアラサーです。 「食のエンターテイメント」を、皆さんと共有出来たら良いなと思います。

ビール工場の見学に行くならダントツで勧めたい!キリンビール横浜工場

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蝉の声が夜にまで響くこの頃。世間はお盆、夏季休暇中の企業も多いことだろう。毎日のように猛暑が続いている中でも、遊びに行きたいと思ってしまうのが夏休みである。。。

でも実際に外に出ると驚くほどの早さで体力を消耗する。汗っかきの人でなくてもタオル必須。飲み物は必需品。とても長くはいられない。

しかし私はそんな時にぴったりな場所を知っている。すでに昔紹介している……

 

www.cheers-winebeer.club

 そう、ビール工場の見学だ。

 

私は、ビール工場への見学を非常に推している。

見て楽しい知って楽しい味わって楽しいの3拍子。

ビール工場では、大まかに素材のこだわりや製造工程について学んだり、実際に工場のラインを見ることが出来て、最後にはお待ちかね、おつまみ付きでそこのビールの飲み比べが待っているのである!

しかもこんなに楽しいのに無料、、、。

子供はもちろん、大人の自由研究にもぴったりである!!!!!

 

と、前置きが長くなったが、そんなビール工場見学が大好きな私が、ひととおり日本のビール会社大手の工場見学をした中でダントツでオススメしたい工場を見つけてしまったので紹介する回にしたいと思う。

 キリンビール横浜工場

www.kirin.co.jp

 さて、早々にネタばらしするが、ダントツでオススメな工場とは、「キリンビール 横浜工場」

どのメーカーのビール工場も勿論楽しかったが、この工場は、最初から最後まで面白く、満足感でいっぱいになった。ツアー形式で案内員の方に案内されるのだが、一緒に回っていた夏休みのお子さんも興味津々の様子だった。

さてさて、一体どんなところにその秘密があるのだろうか??早速紹介していきたいと思う。

ココが違う!イチオシポイント

映像での説明

どの工場も、一番最初はメーカーが作ったビール工場の紹介ムービーを見ることになると思うのだが、ここでも一風変わった作りが目立っていた。

こだわりと情熱をいかに消費者に伝えるかがこの最初の映像の目的になるだろうが、ここではまず、横浜工場のためだけに作られたであろう説明が入っていた。

というのも、キリンビールは実は横浜発祥。横浜ならではの仕様になっていることにも感心してしまった。

さらに終始映像がオシャレ。こういう説明映像の魅せどころというのは中々難しいと思うのだが、編集者に拍手を送りたくなるような出来栄えで、もう一度見たいとさえ思うほどであった。

そして、映像の最後には堤真一さんのメッセージも。

粋な一言とともに工場見学がスタートする、素敵な演出になっていたので、ぜひ最初から気を抜かず見てほしい。

プロジェクションマッピングでの説明

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さて、工場見学は、実際に貯蔵や発酵に使用している器具が設置してある工場の現場を上から見下ろせる通路があり、案内員の方や映像で詳しく説明してもらいながら進んでいく。この横浜工場では、なんと工場をスポットライトでライティング、さらにはプロジェクションマッピングを用いて製造の説明をしていた。

まさかプロジェクションマッピングの技術がビール工場で見られるとは思わず驚いてしまったが、ビールの槽の中のイメージや、次で詳しく説明する一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の違い、そしてキリンビールが大切にしている美味しさの三要素について、映像で分かりやすく紹介している。

プロジェクションマッピングといえば東京駅や横浜などでも見る機会があり、単なる映像美としてみせる技術なのかと解釈していたのだが、ここの工場ではとにかく使い方が上手で、興味が湧くつくりになっているので飽きがない。

ここも、ぜひ楽しみにしてほしいコンテンツのひとつである。

麦汁の飲み比べ

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映像が終わった後は、早速工場の中を見学していくのだが、その中で横浜工場でのみ行われているというのが「麦汁の飲み比べ」 である。

通常ビールというのは、麦を麦汁にしてから発酵していくのだが、この麦汁、最初に採れるのが「一番搾り麦汁」と呼ばれる。一番搾りはキリンビールの製品名にもあるが、この製品は最初に取れる麦汁は麦の味が濃いため、素材の味わいをより深く楽しめるように一番搾りのみでビールを作っているそうだ。

 

 

ちなみに通常は、キリンだけに関わらず、どのメーカーでも、この一番搾り麦汁と、その後残ったもろみにお湯を注いでエキスを絞り出した「二番搾り麦汁」を混ぜたものを用いている。もちろん二番搾りは、一番搾りのものからさらに煮出しているということなので、味わいが薄い。

その説明を受けたところで、実際に飲み比べが出来るのである。

いわば麦のジュースである麦汁。写真で見ると一目瞭然の濃さであることがお分かりいただけるだろうか。手前右にある方が一番搾り麦汁である。

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異なるのは見た目だけではない。香りも味も全く異なっているのである。

最初に二番搾り麦汁を飲むよう案内員の方に促され飲んでみると、なるほどほのかに穀物の風味と甘みを感じる飲み物である。

 

次に一番搾り麦汁の香りを嗅いでみる。

すると……まるでみたらし団子のようなしっかりした甘味を感じる香りが漂ってきた。

香りの成分は同じのはずだが、まるで濃さが違う。

飲んでみるとこれまた全く甘味の強さが違い、本当にみたらし団子のたれのような味わい。みりんや醤油、砂糖のような風味である。関西出身の人は冷やしあめを想像してもらうといいかもしれない。

この時点で相当面白い。他で麦汁を飲む機会なんてそうそうないだろう。

その他にも、ビールに使用している麦を食べることが出来たり、ホップを自分で割ってみてその独特な香味を楽しむことが出来るので、五感を存分に使って「ビール」について学ぶことが出来るのである。

VRでの説明

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 工場が稼働しているときは、実際にキリンビールが出来上がるまでの工程を見て楽しむことが出来るのだが、私が行ったのは工場が稼働していない日曜日。残念ながらその工程を見ることはできなかったのだが、実は工場が稼働していない日のみ限定の楽しみ方があるのである。

それがVRによる映像だ。VRといえば、私は去年か一昨年くらいにやっと実用化しはじめたようなイメージなのだが、ここではそんな新しい技術をどんどん取り入れているのだなあとまた感心してしまった。

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一人一人にVRが楽しめる機械が渡され、ツアーに参加している人に行き渡った段階で一斉に見始める。出荷される一番搾りビールの視点から工場の景色を見るという、一風変わった楽しみ方が出来る。缶に詰められるビール、検品されるビール、ベルトコンベアで運ばれるビールの気持ちを味わえるのである。

レンズから覗いた景色は360度回して楽しむことが出来てクオリティが高い映像だったが、ふと気になって周りの人を見渡すと、覗いているツアー参加者が皆その場でクルクル回っている。傍からみるとさぞ面白い様になっていたことだろう。

私も気にせず回りながら楽しんだ。

ビールの飲み比べ

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さて、最後は一番のお楽しみ、試飲タイムである。「キリン一番搾り生」「キリン一番搾り黒生」「一番搾りプレミアム」の3種類のビールが飲み比べできるほか、アルコールが飲めない人にも、ジュースなどのノンアルコール飲料が用意してある。

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 実は普段日本の大手メーカービールを飲むときはキリン派でなく★派である私だが、普段飲まないからこそ面白みがあるというものだ。

特に面白かったのは黒生だ。醤油のような香りと濃厚な甘みを含んだコクのある味わいは黒ビールの特徴ともいえるが、他のメーカーより苦味が少なく、甘味が濃いような印象。おそらく一番搾り麦汁のみで作られたからこそ出てくる特徴的な味わいなのだろう。これはぜひ飲んでみてほしいビールだった。

ちなみにプレミアムの方は、ホップにこだわった香味豊かなタイプのビール。個人的には香りの華やかさや味わいのきめ細やかさとしては、プレミアムの本家ともいえるサントリーのプレモルの方に軍配を上げたいと感じた。しかし、やはり一番搾り麦汁のみを使っているだけあり麦本来の甘味がはっきりしており、女性には非常に飲みやすい一品となっている。

ちなみに試飲時間はおよそ30分。キリンビール工場限定のチーズ柿の種という美味しいつまみもついている。

どのビールも「一番搾り麦汁のみを使っているからこそ出せる味わい」がキリンのこだわり。つまみと一緒にぜひ存分に楽しんでほしいと思う。

 

予約について

www.kirin.co.jp

さて、ここまで書いてきたが、実は通常3か月待ちも珍しくない横浜工場。インターネットもしくは電話にて予約を受け付けているが、インターネット上で確認すると毎週土日が次の月もその次の月も空いてない……なんてことが珍しくないようだ。

ただ、実際に電話で問い合わせてみると、行けるということも少なくないようなので、電話での問い合わせをお勧めする。

おまけ


嵐 CM キリン 一番搾り 「47都道府県の一番搾り」篇

最後に、余談なのだが、ジャニーズグループの嵐がキリンビールの47都道府県の一番搾りのCMをしているのを観たことはないだろうか。

私はそれを観て、かねてからずっと気になっていた疑問があった。

各都道府県限定醸造品のパッケージの文言って、何が書いてあるんだろう?

皆さんは気になっていなかっただろうか。私は地味にとても気になっていた。

幸いなことに、展示ブースに一部飾ってあったので、私と同じ疑問を抱いた人に向けて、参考までに紹介してみる。ちなみに、パッケージの文言は、各工場の醸造長がサイン付きでコメントしているものである。

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・北海道千歳工場ー道産米と名水が織りなす澄み切った味わい

・仙台工場ー県産ササニシキと、東北産ホップの優しい味わい

・取手工場ーいばらのぜいたくな食材に合うしっかりとした味わい

 (※「き」だけ大フォントなのにこだわりを感じた。笑)

・横浜工場ー横浜の風を感じる、爽やかな味わい

・名古屋工場ー麦のうまみがぎっしり詰まった、濃い味わいと色の一杯

・滋賀工場ー琵琶湖のめぐみと、県産大麦麦芽がもたらす、すっきりとしたうまみ

・神戸工場ー県産山田錦と、ホップの香りが上品に調和する、すっきり華やかな一杯

・岡山工場ー雄町米のうまみが冴える、キリッとした味わい

・福岡工場ー福岡県産大麦麦芽100%のうまみ

 

ちなみにキリンビールのホームページでも味わいの差について細かく説明されているので、興味があれば覗いてみてほしい。

www.kirin.co.jp

 

商品名は同じ一番搾りだが、飲み比べしたら面白そうな一品だ。ぜひ誰かにプレゼントしてほしいものである。

 

 

ちなみに、47県全部のCMがあった。

youtubeでは嵐のファンの人のコメントが目立つのが面白い。それはともかく、キリンの本気を感じたので、時間のある時にぜひ観てほしい。


47県全部 嵐 CM キリン 一番搾り 「しあわせ一番町」

 

 

www.cheers-winebeer.club

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