右手にはワインを、左手にはビールを。

ワインとビールが好きなアラサー酒売り。 酒好き人間を増やすために時々筆を執ります。

和食に合い過ぎるワイン、その名も魚拓!

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皆さんは、2019年2月から、EU産スパークリングワインの関税が撤廃されたことはご存知だろうか。

これに伴い、EUから輸入されたスパークリングワインは前年同月比約1.6倍にも上っていて、イオンでは早速2月1日から欧州ワインの価格を一気に引き下げて販売したりなんかもされていた。

とまあ、そんなニュースもあり、今年も日本のワイン市場はさらに伸びるだろうなーと思うわけである。ということで私も、久しぶりにおすすめのワインの話なぞしてみようと思う。

今回は、元酒バイヤーの私が、フランス人の夫と日本人の奥さんが作る、真の「和食に合うオススメワイン」についてご紹介していこうと思う。

 お寿司に合うワインって?長年の思いが生んだ人気ワイン

赤坂のレストランにてフランス料理店のシェフを長年務めた彼女は、考えた。

「お寿司に本当に合うワインって何だろう?」 

現在はフランス人の旦那さんと共にフランスのアルザス地方でワイナリーを営む、由佳さん。実家がお寿司屋さんで、このように考えるきっかけにもなったらしい。

彼女は、夫のクリストフと共に、長年このテーマに取り組んできたという。

「お寿司に合う」という言葉の中には、魚と酢飯だけではなく、ワサビにも、醤油にも、さらに、ガリにも合うという言葉が含まれているということ。

そりゃあ一筋縄にはいかないよなあと私ですら思う。

そんな彼らが研究に研究を重ねてつくり上げたのが、品種をブレンドしたワイン。

現地の品種として有名なリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ、ピノ・グリ、ピノ・ブランという5品種のブドウを絶妙にブレンドすることで、お寿司、ひいては和食に合うワインを作り上げたのだという。

ちなみに、こちらはヴィンテージによって比率も変えているそうで、そこにもこだわりを感じられる。

彼らは有機栽培を信条としているのだが、やはり有機栽培って大変らしく、畑に野生のチューリップや野イチゴがぐんぐん実り、イノシシやら鹿やら畑に入ってくるらしい。

今ではそんな彼らのワインのファンが日本にも沢山いて、もれなく皆リピーターとなっている。

実は私も、何年も前からそのファンの一人だったりするのだが。ワインを作る人に近くなればなるほど、その情熱に感銘を受ける。

ラベルが魚拓!「キュヴェ ギョタク ミットナット フレール」

ということで、試行錯誤が重ねられたワインがこちら。

アルザスのワインは細長いボトルが特徴。

ラベルは、もう見ればすぐわかる。釣り人がやるあれ、、、「魚拓」である。

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キャップはスクリュータイプ。

たまーに、スクリュータイプのキャップのワインを安物だと批判する人がいるが、最近のスクリューキャップは、熟成にも耐えうるようになっていたり、コルク臭もしない、さらに、湿度の影響も受けないので、衛生的で安心だ。

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ラベルをアップに。どこから見ても「魚拓」だ。日本人には非常に覚えやすい、絶妙なネーミングだと思う。

近頃は写真から魚拓を作成する「魚拓プリント」なんてのが主流らしいが、一度で良いから、直接墨を塗り、魚拓をとってみるなんて経験をしたいもんだ。

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ちなみにラベル裏面には魚拓の説明として、「"GYOTAKU"is a traditional Japanese art created with fish,ink and paper.」と書いてあったので、どれくらい前からあるものなのか気になって調べたら、日本での現存最古のものはなんと1839年(天保10年)の、東京都墨田区錦糸町付近のフナの魚拓、「錦糸堀の鮒」らしい。

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ちなみに魚拓は海外で注目される日本アートだとか。

とても、美しくはないだろうか。非常に繊細で、色鮮やかだ。

ということで、少し話がそれてしまったが、ワインの色はこんな感じ。透き通った黄金色をしている。

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冷やして、お刺身と食べてみた。

アルザスワインといえば、品種の特徴からして、出来た時に花の様な芳香があるものが多く、それが女性的な印象を受けるのだが、このワインも同様で、さらにとても上品である。

適度な辛さ、香りの甘さ、食材を邪魔しない味わい。辛すぎず、素材の味を引き立てるような作りになっていて、作り手のこだわりが伝わってくる。

今回は寿司ではなく、刺身・焼き魚と合わせたが、和食に合うことは間違いない。

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今回久しぶりに飲んだが、やっぱり素晴らしい。

ちなみに値段は、税込で3000円しない位。コスパを考えると、それでも十分に買うべき一品であると勧めさせていただく。

春にもぴったりのこの白ワイン。今度は寿司を用意して、どんな寿司に合うかな?なんて、色々と楽しみながら飲んでいきたい。