皆さんは、教会に行く機会はあるだろうか。学生の頃ミッションスクールに通っていた私にとっては教会は意外と身近なものだったが、それでも大人になった今、なかなかその機会がないというのが正直なところだ。
しかし、なんと教会をリノベーションしてショップやカフェにしてしまった場所が神戸にあるという情報を聞きつけた。関西方面へ行く機会があり、ここぞとばかりに食事を楽しんできたので、今回はその様子についてレポートしていきたいと思う。
フロインドリーブについて
フロインドリーブは、1924年に神戸・中山手で初代ハインリッヒ・フロインドリーブ氏が開業したパン屋から始まった、歴史あるお店。ドイツでの修行と海軍経験を経て第一次世界大戦後に日本に定住し、敷島製パンの初代技師長を務めたのち、日本人の奥さんと共に開業したという。
2代目はドイツでマイスター資格を取得し、帰国後は洋菓子の製造にも力を入れ、お店のさらなる発展に貢献。さらに3代目は、阪神淡路大震災で大きな被害を受けた店舗と工場を再建し、1999年には神戸の旧ユニオン教会跡地に移転。ここでカフェも併設されるようになったそうだ。
現在もこの場所で、伝統的なドイツパンを使ったサンドウィッチや洋菓子を楽しむことが出来る。私のような観光客は勿論、地元神戸の方からも評判は上々のようで、私がこちらに伺った日も沢山の人が来店していた。
ちなみにこの場所は文化遺産にも登録されている。外観も本当に素敵だ。
店舗情報
・住所:〒651-0092 兵庫県神戸市中央区生田町4丁目6番15号
・営業時間:カフェ10:00〜17:00<ラストオーダー16:30>、ショップ10:00〜18:00
・定休日:水曜日(祝日の場合、翌日代休)
・支払い方法: クレジットカード・QRコード決済可、電子マネー不可
いざ店内へ……!
ということで、素敵な外観の教会の入口には看板が。1Fがショップ、2Fがカフェになっているこちらのお店。(※ちなみにこの写真ではカフェは18時までの営業と書かれているが、2024/11/5現在は17時まで変更となっている。)
建物に入ると整理券が機械で配られており、だいたい20分ほど後に店内に入ることが出来た。
2Fに上がり席に着くと、非常に美しいステンドグラスが早速目に入る。西洋と日本の建築様式が取り入れられたヴォーリズ建築の特徴を随所に残しているのだそうだ。天井が高く、10メートルを超えている。サイドにある窓からは光が入り、とても神秘的。白と金のバルーンの装飾や、品の良いシャンデリアの照明がキラキラと輝いていて、思わずワクワクしてしまう。
レーベンブロイのビールサーバーが置いてあるのを発見。めちゃめちゃかわいい。欲しい……。
今回はランチでの利用をした。ちなみに11:30~14:00までがランチタイムだそうだ。
メニューを見てみると、ローストビーフのサンドイッチやサーモン&ベジタブルのサンドイッチなど数々の魅力的なサンドイッチメニューがあり、色々と迷ったあげく、サンドイッチ+スープセットにてオーダーすることにした。
まずは水と一緒にクッキーが運ばれてきた。予想外だったが、1Fのショップでも売られていて気になっていた焼き菓子の味見が出来るなんてとっても嬉しい。しかも美味しい……!これは思わずお土産に買って帰るほどのクオリティだ。初っ端から心を掴まれてしまった。
コーンスープが到着。クリーミーで美味しっ。
そしてハムチェダーアンドエッグ(1,276円)が到着。
写真からも分かる通り、ポテトサラダがこんもり盛られていて、一目でかなり満足感が得られそうなことが分かるだろう。パンはライ麦入りで、ハム、チーズ、きゅうりのサンドとエッグマヨネーズサンドが盛り合わせとなっている。
シンプルながら本当にちゃんとしたサンドイッチでクオリティが高い。チーズとハムの相性は言うまでもなく抜群で、玉子の食感も良し。ポテトサラダを挟みつつ、たまにピクルスをかじって酸味で舌をリセット。
サンドイッチも食べ終わってだいぶお腹も膨れていたところに、嬉しいプレゼントが到着。
なんとこちら、創業100周年の記念ということで数量限定で巾着袋入りのクッキーを配っていたそうだ。ラッピングもとても可愛い。。。
嬉しいお土産ももらったところで会計に行くと、レジの前にはオリジナルドリップバッグやミニジャムが売られていた。
絶妙なところに置いてある。。。これは、、買ってしまう笑
非日常の空間を楽しめるひととき
ゆっくり非日常の空間を満喫することが出来た。100年も人々から愛され続けているというのは、本当にすごいことだと思う。店員さんも感じの良い方ばかりで、教会を改装したというその事実以上に、伝統を守り続けてきた方々の賜物なんだろうなと感じた。
来月はクリスマス。フロインドリーブではドイツで親しまれるシュトーレンが美味しいと評判のようだ。お取り寄せも出来るそうなので、私も頼んでみたい。
神戸によることがあれば、ぜひこちらのお店に足を運んでみてはいかがだろうか。