冬が訪れると飲みたくなるのが、身体の芯から温まるホットワイン(ヴァンショー)。「シェフは名探偵」のドラマで西島さんがお客さんに出すヴァンショーが毎回美味しそうで、私も作るようになったのだが、スパイスの香りが心地よく、家で手軽に作れるのが魅力だ。今回は、ホットワインの基本的な作り方からアレンジアイデアまで紹介していきたいと思う。
初心者でも簡単に作れるレシピをマスターし、自宅でヨーロッパの冬の味を楽しんでみるのはいかがだろうか?
- ホットワインの魅力とは?
- 基本のホットワインレシピ
- アレンジレシピ3選
- ホットワイン作りの注意点
- 超絶ズボラさん&健康志向な方への裏技
- ホットワインに合うおつまみ
- まとめ:ホットワインで冬をもっと楽しもう!
ホットワインの魅力とは?
ホットワイン(Mulled Wine)は、日本でも冬の時期に専用のスパイスセットがカルディなどの輸入食品店で販売されているのをよく見かけるが、ワイン好きでも好みが分かれるのか、あまり広まってはいない印象だ。
ヨーロッパではクリスマスマーケットでも人気のホットワインは、赤ワインにスパイスやフルーツを加えて温めた冬の定番ドリンクだ。寒い日に身体を温めるのには最適で、一度試してみると、冬はレモネードと同じような感覚で飲みたくなる飲み物である。
ホットワインの効果
ホットワインには、アルコールやスパイスが入っているので身体を温めてくれるほか、さらにシナモンやクローブの香りを嗅ぐことでリラックス効果もあるという。その一方で、ホットワインは材料を鍋に入れて温めるだけなので、忙しくて疲れた日にもピッタリだ。
基本のホットワインレシピ
ホットワインの作り方はとってもシンプルで簡単だ。以下にてレシピをご紹介。ちなみに作った後も、冷蔵庫で2日程度なら保存できる。
材料(2人分)
- 赤ワイン(※安価なものでOK!):500ml
- オレンジスライス:1個分
- シナモンスティック:1本
- クローブ:4粒
- ハチミツまたは砂糖(※個人的にはハチミツがオススメ):大さじ2
- 水:100ml
作り方
- 鍋に赤ワインと水、シナモンとクローブのスパイス類、そしてオレンジスライスを入れる。
- 弱火で温め、沸騰させないように注意しながら10分ほど煮る。
(※これでアルコールが5~7%くらいになるので、お酒が強くない人でも大丈夫!) - ハチミツを加えて、全体をよく混ぜたら完成!カップに注いで召し上がれ。
ポイント
- ワインは安価なものでOK。加熱するため、高級ワインを使う必要は全くない。
- アルコールを飛ばしすぎないように70〜80℃をキープするくらいの気持ちで。
- 使うハチミツによって風味がちょっとだけ異なるので、好みのハチミツを探してみてほしい。ちなみに私は華やかな味わいのロンガンハチミツか百花蜜。
アレンジレシピ3選
アレンジというほどではないが、基本のレシピをちょっとアレンジしてみると、また味わいも変化するので、いつもの味に飽きた人は試してみてほしい。
① 白ワインで作る爽やかホットワイン
- 材料: ホワイトワイン、レモンスライス、ローズマリー、ハチミツ。
- 作り方: 赤ワインの代わりに白ワインを使って、レモンやローズマリーを加えて温めるだけ。
- ポイント: 柑橘系の爽やかな風味で、軽やかな味わいになるので、より飲みやすくなる。
② フルーツたっぷりの贅沢ホットワイン
- 材料: 赤ワイン、リンゴ(スライス)、ベリー類、シナモンスティック。
- 作り方: 使う果物をリンゴやいちごなどのベリー系果物に。果実の甘みがしみ出した贅沢で甘めな味わいに。
- ポイント: デザート感覚で楽しめるホットワイン。見た目も華やかで女子会にもおすすめ♪
③ ノンアルコールホットワイン
- 材料: グレープジュース、スパイス(シナモン、クローブなど)、レモンスライス。
- 作り方: グレープジュースを赤ワインの代わりに使い、スパイスを加えて温める。
- ポイント: アルコールが苦手な方や子供でも安心して楽しめる。
ホットワイン作りの注意点
ホットワイン作りは簡単だが、ちょっとだけ作る際に注意点がある。一点目は、沸騰させすぎるとアルコールが飛ぶので、70~80℃くらいでキープさせること。また、もう一点は、クローブやシナモンは入れすぎると苦味が強くなるので、入れる量を控えめにすること。少量でも十分香りが出るのでご安心を。
超絶ズボラさん&健康志向な方への裏技
ホットワインは飲みたいけれど、もっと手軽に楽しみたい……!そんなあなたは、もはや私だ。笑
元気な時は私も丁寧に手作りもできるが、超手軽にホットワインを楽しみたいアナタには、私のとっておきの方法を伝えたいと思う。
ということで、ワインを温度に注意しながら温めたら、そこにりんご黒酢を入れて混ぜてみてほしい。酸味もまろやかになる上、お酢の健康効果もそのまま。香りはまろやかで旨味も出るし、りんごの甘味が引き立つ。
お菓子作りでシナモンスティックを常備していたりもするが、(ぶっちゃけそれを入れなくても)手軽に身体が温まって美味しいので、私は手抜きホットワインが飲みたい時にこれをよくやる。
ちなみにワインを温めずにりんご黒酢を入れただけでも美味しい。ホットワインの時よりかすかに酸味を感じると思うが、ライトなカクテルとしても楽しむことが出来るので、おすすめだ。
ホットワインに合うおつまみ
ホットワインをさらに楽しむために、相性の良いおつまみを用意して晩酌タイムをゆっくり過ごすのもアリだ。
- チーズプレート:ゴルゴンゾーラやカマンベールなどの濃厚なチーズの方がホットワインとよく合うのでオススメ。チーズが口の中で温かくとろけていく感じがたまらない。
- ナッツ類:鉄板のナッツは、ホットワインでも相性抜群。アーモンドやくるみと一緒に食べると、シンプルに美味い。
- ドライフルーツ:ドライフィグやアプリコットなど、甘みのあるドライフルーツはホットワインのスパイスと絶妙な組み合わせで特におすすめ。
まとめ:ホットワインで冬をもっと楽しもう!
ホットワイン(ヴァンショー)は、自宅で簡単に作れる冬の贅沢なあったかドリンク。基本レシピをベースにして、フルーツやスパイスを使ったオリジナルアレンジを楽しんでみるのも一興。お気に入りのレシピが見つかったら、ぜひ私にも教えてほしい。