東京メトロ半蔵門線外苑前駅から徒歩5分。トリュフ好きにはたまらない、フレンチレストランがあることをご存知だろうか。今回は、モダンで落ち着いた雰囲気の店内で、白トリュフや黒トリュフの香りを存分に楽しめる専門店を紹介していこうと思う。
お店で教わったトリュフにまつわる雑学も交えながら、妹と訪れたこのお店で体験した、嗅ぎ比べから始まるトリュフ尽くしのコース料理について詳しくレビューしていきたい。
- テール・ド・トリュフ 東京の店舗情報
- 「テール・ド・トリュフ」の歴史と魅力
- 嗅ぎ比べ体験で知る白トリュフと黒トリュフの魅力
- これぞ贅沢!トリュフ尽くしのフルコース体験
- まとめ:特別な日に行きたい外苑前のトリュフ専門フレンチ
テール・ド・トリュフ 東京の店舗情報
「Terres de Truffes, Tokyo(テール・ド・トリュフ東京)」は、東京メトロ半蔵門線外苑前駅1a出口から5分ほど歩いた通りにある、トリュフ料理専門のフレンチだ。
モダンな雰囲気のお店は、本店のある南フランスのプロヴァンス風のデザインだそうで、インテリアもとても素敵だ。ダイニングにテーブル席がいくつか置かれ、奥には個室があり、席数は全部で20席程度とのこと。白トリュフと黒トリュフを存分に堪能できるレストランとして話題となっている。
住所:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目27−6 レーベ南青山 1F
TEL:050-1807-6980
営業時間:
- ランチ:11:30~15:00(L.O. 13:00)
- ディナー:17:00~23:00(L.O. 20:30)
定休日:無し
支払い方法:クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)、電子マネー(交通系電子マネー(Suicaなど)、楽天Edy、iD、QUICPay)、QRコード決済(PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY)支払可
「テール・ド・トリュフ」の歴史と魅力
「テール・ド・トリュフ」を語る上で欠かせないのが、創業者クレマン・ブルーノ氏の存在だ。南仏プロヴァンス地方のニースで育ったブルーノ氏は、幼少期から祖母のキッチンで季節の食材としてのトリュフに親しむという、特別な環境で育ったそうだ。
南仏で生まれたトリュフ専門店から世界進出へ
1983年、ブルーノ氏は祖母の自宅を改装し、最初のレストランをオープン。「地元の旬の食材とトリュフを組み合わせたシンプルな料理」をコンセプトにしたこのお店は、瞬く間に地元で知らない人がいないほどの人気店に成長した。
その後、2002年にフランス・ニースに「テール・ド・トリュフ」1号店がオープン。翌年にはパリに2号店を構え、気取らずにトリュフ料理を楽しめる店として、多くの美食家たちに愛されている。
日本への進出:「テール・ド・トリュフ 東京」
2008年に「テール・ド・トリュフ 東京」が六本木ヒルズにオープンし、日本初のトリュフ専門レストランとして話題を集めましたが、リーマンショック直後の影響で一時閉店。しかし2012年12月、南青山の隠れ家的な場所に移転オープンし、再び多くのトリュフ愛好家を魅了している。
「テール・ド・トリュフ 東京」では、本店同様に旬のトリュフを使用しながら、急速冷凍技術を駆使して鮮度を保つことで、一年を通してトリュフ料理の提供を可能としている。また、日本ならではのアレンジとして、トリュフの炊き込みご飯などのユニークなメニューも取り入れられている。
「テール・ド・トリュフ 東京」の目指すところは、「トリュフは高級」という先入観を超え、気軽に贅沢を楽しめる体験を提供すること。
そんな志のあるこのお店なら、トリュフをもっと身近にこと間違いなしだ。
嗅ぎ比べ体験で知る白トリュフと黒トリュフの魅力
コースが始まる前、スタッフの方がサマートリュフ、黒トリュフ(フレッシュ・冷凍)、白トリュフを持参し、嗅ぎ比べをさせてくれる特別な時間が用意されていた。
サマートリュフはマイルドな香りで、黒トリュフは温かい料理に適した深い香り、白トリュフは生で削ることでその強い香りを楽しむのが特徴。サマートリュフも黒トリュフの一種だが、香りが穏やかで夏が旬で、冬に取れる黒トリュフは香りが強い。
また、冷凍とフレッシュの特徴の差についても教えていただいた。冷凍だと旨味が凝縮されているので、ソースなどに用いており、フレッシュなものは、生のまま料理にスライスして香りを充分に楽しむのだそうだ。
時期や産地によって異なるトリュフの個性を先に知っておくことで、これからの食事への期待感が一層高まった。
「黒いダイヤ」と呼ばれる黒トリュフはフランスやイタリアで採取され、温かい料理と相性抜群。対して「トリュフの王様」と呼ばれる白トリュフは、イタリア北部アルバ地方が主な産地で、非常に高価なことでも知られている。こうした知識を丁寧に教えていただけるのも、専門店ならではの醍醐味だろう。
白トリュフと比較してみると、ちょうど私の握りこぶしぐらいの大きさが……!
それぞれのトリュフの香りを嗅いでみると、それぞれ異なった香りで、香りの強さもまちまち。こんなにトリュフは奥深いものだったのかと正直驚いた。
これぞ贅沢!トリュフ尽くしのフルコース体験
さてこちらのレストランの価格だが、スタンダードコースは18,700円(税込 ※以後全て税込価格)で、追加で黒トリュフや白トリュフをかける場合はだいたい1つのメニューごとに4,000~7,000円ほどかかる。
実はこちらのお店には何度か来ていて、2か月ごとにメニューが変わるそうなのだが、下部のメニューの写真を見比べてもらうと、同じメニューがあることが分かる。
季節により旬のトリュフが変わるので、メニューごとに使うトリュフはもちろん異なる。
そんな中、変わらないのが卵とスペシャリテのジャガイモ、そして先ほど少し触れた、この店舗ならではのメニューである黒トリュフの炊き込みご飯の3種類だ。
まずは卵。半熟卵の上にトリュフを目の前でたっぷりと擦っていただく。
卵をほぐすと、黄身がとろろっとトリュフに絡んでいく。一緒に食べると、トリュフの風味と合わさってじんわりと美味しさを噛みしめることが出来る。
さらにスペシャリテのジャガイモ。こちらにも惜しげなく白トリュフをおろしていく。
そうしてジャガイモが見えなくなるほど白トリュフをかけてもらった。目の前でかけてもらうというのはやはりエンタメ性も抜群で、面白い。
ちなみに実際にかけてもらっている様子の動画がこちら。
クリームソースにもトリュフが入っており、こちらのソースとジャガイモ、トリュフを一緒に食べると信じられないほど美味しい。ほくほくと蒸し焼きにしたジャガイモとトリュフの相性が抜群だ。
そして最後は炊き込みご飯。
ストウブ(STAUB)のココットで炊かれたご飯がやってきて……。
そこにトリュフバターを載せて……。
さらに美味しそうな黄身をかけると……。
贅沢なトリュフ卵かけごはんが完成だ。
トリュフバターの濃厚な香りと味わいには思わず感動。
お土産としても購入可能なので、家庭でも贅沢なひとときを再現することが出来る。ちなみにトリュフバターは100gで2,500円。他にもフレッシュトリュフやトリュフスライサー、トリュフオイルにトリュフ塩も購入可能だ。
このトリュフのコースはデザートに至ってもトリュフが使われている。例えばこのイチゴのデザートや……。
バニラアイスに至るまでトリュフが使われている。とはいえこちらは味というより、香りづけを楽しむといったところだ。
最後までトリュフ尽くしのコースは、他にはないオリジナリティが満載だった。
ちなみにお酒は乾杯酒としてシャンパーニュのグラス(2,500円)と、別でペアリングコース(11,000円)をチョイス。
ペアリングは全部で5杯で、中にはワインだけでなく日本酒とのペアリングもあり、様々なバリエーションと料理を楽しむことが出来た。
私達がお酒好きだとなんとなく察して頂いたのか、ご丁寧な説明とサービスで楽しませて頂いた。
ちなみに、記念日にはこのようにプレートを用意していただける。
まとめ:特別な日に行きたい外苑前のトリュフ専門フレンチ
外苑前のトリュフ専門フレンチは、白トリュフと黒トリュフ、サマートリュフの違いを学びながら堪能できる特別な場所。嗅ぎ比べやトリュフ料理を通じて、ただの食事ではなく、五感で楽しむ体験を提供してくれる。
記念日や特別な日に、大切な人と特別な時間を過ごすのにぴったりだ。トリュフの魅力を発見すること間違いなしのこの店に、行ってみてはいかがだろうか。
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