右手にはワインを、左手にはビールを。

食の世界に魅せられて。美味しい料理やお酒が好きなアラサーです。 「食のエンターテイメント」を、皆さんと共有出来たら良いなと思います。

ワインビネガーとは?種類と選び方・代用品まで徹底解説

にほんブログ村 酒ブログ 海外ビール・地ビールへ
にほんブログ村

ワインが好きな皆さんは、料理の仕上がりをぐっと引き立ててくれる調味料、ワインビネガーを使ったことはあるだろうか?

サラダのドレッシングやソース、マリネなどに使われることが多く、ワインビネガーのコクや酸味が料理に奥行きを加えてくれるのでフランスやイタリア料理では欠かせない存在だ。

今回は、ワインビネガーの基本情報から種類、選び方、活用法、健康効果までを一挙に紹介する。

 ワインビネガーとは?

ワインビネガーは、その名の通りワインを発酵させて作るお酢のこと。特徴的なのは、ワイン由来の芳醇な香りと豊かな酸味であり、これにより料理に深みを加えることができる。語源はフランス語の「vin aigre(酸っぱいワイン)」に由来し、その歴史は古代ローマ時代にまで遡るという。

現在、ワインビネガーは家庭料理からプロの料理人まで広く使用されており、そのバリエーションも多岐にわたる。

ワインビネガーの種類と選び方

ワインビネガーは、少しの調味料を混ぜるだけでドレッシングやマリネ、ソースに早変わり。白ワインビネガーと赤ワインビネガー両方の特性を知って、料理によって是非使い分けてみてほしい。

ちなみに炭酸水で割るだけでも、ヘルシーで爽やかなノンアルコールドリンクとなる。イタリアの一部地域では、ワインビネガーを薄めたドリンクが「疲労回復ドリンク」として親しまれている。

白ワインビネガー

白ワインを原料とする白ワインビネガーは、軽やかな酸味と清涼感のある風味が特徴である。鶏肉などの白身肉や魚介類など、繊細な味わいを活かした料理との相性が良い。

ワインビネガーをオリーブオイルや塩・胡椒と混ぜれば、爽やかなサラダドレッシングがすぐ出来上がるし、 魚や野菜をワインビネガーに浸けておけば、素材の風味を活かしたさっぱりしたマリネの完成だ。

おすすめの用途:

  • サラダドレッシング
  • 魚介類のマリネ
  • 鶏肉料理

赤ワインビネガー

赤ワインを原料とする赤ワインビネガーは、酸味が強めで赤ワイン特有の深い香りとコクのある味わい。濃厚な料理を引き立てるソースなどに使うのがオススメだ。赤ワインビネガーをバターとともに煮詰めるだけでも、濃厚な肉料理用ソースが出来上がる。

おすすめの用途:

  • ステーキのソース
  • トマトベースの煮込み料理
  • パスタソース

バルサミコ酢は熟成されたブドウ果汁を原料とするため甘味が際立つ。一方で、ワインビネガーは酸味が特徴であり、料理にさっぱりとした仕上がりをもたらす。

フランス料理において、ミシュランシェフたちはワインビネガーを酸味を整える調味料としてその香りが料理の酸味のバランスを取る鍵となっている。

ワインビネガーの健康効果

ワインビネガーは、調味料としてだけでなく健康効果でも注目されている。ちなみに古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、ビネガーを傷の消毒に使ったという記録も残されており、医療面での使用も歴史的に行われてきたという。

そんなワインビネガーのメリットについて、以下にまとめていきたい。

  1. 消化促進: 酢酸が胃腸を刺激し、消化を助ける働きを持つ。特に脂っこい料理と一緒に摂ると効果的。
  2. 血糖値のコントロール: 食事と一緒に摂取することで、血糖値の急激な上昇を抑えることが期待される。
  3. 抗酸化作用: ワイン由来のポリフェノールを含み、体内の活性酸素を抑える作用を持つ。

ワインビネガーを使った簡単レシピ

先ほど少し触れたが、家にある調味料と少し混ぜるだけでドレッシングやマリネが出来上がる。ちょっと良いワインを飲むときやパーティの際などに、作ってみてほしい。

爽やかサラダドレッシング

材料:

  • 白ワインビネガー: 大さじ2
  • オリーブオイル: 大さじ4
  • はちみつ: 小さじ1
  • 塩・胡椒: 適量

作り方:

  1. 全ての材料をボウルで混ぜ合わせる。
  2. 好みの野菜にかけて完成。

ビネガーマリネ

材料:

  • 赤ワインビネガー: 大さじ3
  • オリーブオイル: 大さじ3
  • ニンニク: 1片(みじん切り)
  • 塩・胡椒: 適量
  • 魚や野菜: 適量

作り方:

  1. 調味料を混ぜ、マリネ液を作る。
  2. 食材を浸して1時間以上置くだけで完成。

ワインビネガーの保存方法と注意点

他の調味料同様、ワインビネガーも下記の点に注意して保管するのが美味しくいただけるコツ。

  1. 直射日光を避ける: 酸化を防ぐため、冷暗所で保存するのが理想的。
  2. 開封後は早めに使用: フレッシュな風味を楽しむため、開封後は半年以内に使い切ることを推奨する。

ちなみに、かつてのフランスではワインビネガーは「貴族の調味料」と称され、庶民には手が届かない時代もあったそうだ。

しかもヨーロッパでは、料理だけでなく美容のためにワインビネガーを使うこともあり、髪のツヤを出すために、リンスとして使う人もいるそうだ。ワインビネガーの可能性の大きさには驚いてしまう。

ワインビネガーがないときの代用品

ワインビネガーを切らしてしまった場合でも、代用品を上手に活用すれば料理を美味しく仕上げることができる。料理シーンごとにおすすめの代用品はこちら。

サラダドレッシングに使う場合

  • レモン汁:フレッシュな酸味が、さっぱりとしたサラダにぴったり。ドレッシングとして使う場合は、オリーブオイルやハチミツと合わせることで、ワインビネガーに近い風味に仕上がる。

煮込み料理やソースに使う場合

  • バルサミコ酢:赤ワインビネガーの代用品として最適。少し甘みが強いため、煮込み料理や濃厚なソースに使用すると深い味わいを演出できる。分量はワインビネガーの半量程度から試してみると良いかも。
  • 白ワイン+酢:白ワインの風味とお酢の酸味を組み合わせることで、ワインビネガーに近い味わいを再現できる。1:1で混ぜて使用すると煮込み料理やトマトソースにぴったりだ。

マリネに使う場合

  • レモン汁+ハチミツ:レモン汁の酸味とハチミツのほのかな甘みを加えることで、マイルドなマリネ液が完成。魚や鶏肉のマリネにおすすめ。
  • 穀物酢または米酢:日本で手に入りやすい穀物酢や米酢は、酸味が穏やかで素材の味を活かすマリネに最適。そのままワインビネガーの代わりとして使用できる。
とはいえ代用品を使うときは、料理の風味が多少変わる可能性があるため、少量から試して調整するのがおすすめだ。

まとめ

ワインビネガーは、料理を格上げする万能調味料。適切に使い分けることで料理の幅を広げることができる。ワインビネガーを使えば、いつもの料理が簡単にワンランクアップする。ぜひ日々の食卓に取り入れ、その新しい可能性を楽しんでほしい。