これを書いている今は12月24日。あと一週間で今年も終わるのだが、準備は皆さん出来ているだろうか。
年末年始といえば、お酒を楽しむ機会が増える時期だ。パーティーで盛り上がる乾杯用のお酒や、正月に振る舞うお祝い用のお酒、そして挨拶用の贈答酒。どんなシーンにもふさわしい1本を選ぶことが、新年のスタートを彩る秘訣。
この記事では、クラフトビールや日本酒を中心に、年末年始にぴったりのお酒をシーン別にご紹介。特別なひとときを演出するための参考にしていただけると嬉しい。
年末年始にふさわしいお酒の選び方
年末年始のお酒選びのポイントは、シーンに合わせた1本を選ぶこと。以下のような状況に分けて考えると、より選びやすいだろう。
1. 年末の乾杯用
年末のパーティーや忘年会では、華やかさを演出するスパークリング系のお酒や、みんなで気軽に飲み比べを楽しめるビールセットなどがおすすめだ。
2. 正月の振る舞い酒
新年を迎える正月には、伝統的な日本酒や祝いの席にふさわしいお酒が定番。その中でも特に純米大吟醸などの高品質な日本酒が人気だ。
3. 年末年始の挨拶用ギフト
上司や親戚、取引先などに贈る場合は、ラベルやパッケージのデザインにもこだわりたいところ。金、赤、白、黒色は高級感を感じさせるので特におすすめ。種類に関しては、日本酒や焼酎、ワインなど、相手の好みに合わせて選ぶのが良いだろう。
年末年始のお酒を選ぶポイント
年末のパーティーでは、さまざまな味わいが楽しめる「飲み比べセット」が大活躍します。ビールなら例えば、「COEDOのバラエティセット(6種類飲み比べ)」は、埼玉発のクラフトビールの豊かな味わいを体験できるため、ビール好きにも初心者にもおすすめ。また年末年始に奮発するなら、世界一に輝いたクラフトビール「インゼル醸造所 クラフトビールセット(6種類飲み比べ)」も良いだろう。
一方、正月の振る舞い酒には「特別感」がポイント。金箔入りやおめでたい名前の日本酒を選ぶことで、新年らしい華やかさを演出できます。
【年末編】乾杯におすすめのお酒
クラフトビール
年末の乾杯には、個性豊かなクラフトビールがぴったり。特に、季節限定のホリデービールや、冬限定フレーバーがおすすめ。柑橘系の味わいだと、女性やお酒を飲みなれていない方にも飲みやすく、皆で楽しめるだろう。
おすすめ銘柄
- 常陸野ネストビール ホワイトエール: 柑橘系の爽やかな香りと軽やかな飲み口が特徴。忘年会や家族の集まりで人気必至。
- ヤッホーブルーイング よなよなエール: フルーティーなアロマとコクが楽しめる定番エール。1997年に誕生したよなよなエールは、今では幅広い年齢層に支持されている。
日本酒
年末には「年越しそば」に合わせるお酒として、温かい燗酒もおすすめだ。体を温めながら、新年を迎える準備をするのに最適だ。
また、実はそばと日本酒は、江戸時代から縁が深く、日本らしい風情を味わえる組み合わせとして親しまれてきた。
1. 蕎麦前で日本酒を楽しむ
「蕎麦前」とは、そばが提供される前に日本酒と軽いおつまみを楽しむ文化のこと。この習慣は江戸時代に始まり、そばを打って茹でるまでの時間を楽しむ工夫として定着した。
おすすめの蕎麦前メニュー:
- 板わさ: あっさりとしたカマボコが日本酒の風味を引き立ててくれる。
- だし巻き玉子: ふんわりとした卵の甘さが、熱燗とも相性抜群。
- 天ぷら: サクサクの衣と日本酒のまろやかさが絶妙。
冬には熱燗、夏には冷酒など、季節や気分に合わせて楽しむのもポイント。そばと日本酒が揃うことで、食事の締めくくりが一層特別なものになる。
2. そば出汁割りで楽しむ日本酒
そばのつゆに日本酒を加えた「出汁割り」は、日本酒の新たな楽しみ方として注目されている。そばつゆの鰹節や昆布出汁の香りと旨味が、日本酒の甘味や酸味と調和し、驚くほどまろやかな一杯が完成するのだ。
- 出汁割りの魅力:
日本酒の「旨味・甘味・酸味・苦味」に、そば出汁の「塩味」が加わり、五味が揃った深い味わいを楽しむことができる。
3. 年越しそばにおすすめの日本酒
ということで、年越しそばと合わせる日本酒には、繊細な味わいを引き立てる銘柄がおすすめ。
- 久保田 千寿 純米吟醸: まろやかな旨味とスッキリとした飲み口が特徴。そば出汁との相性が抜群で、そばの香りと一緒に楽しむことで、さらに深い旨味を引き出してくれる。
- 黒龍 純米吟醸: 繊細で上品な風味がそばの味と調和して美味しく飲める。
【正月編】振る舞い酒・お祝い用のお酒
お正月には、日本酒は欠かせないもの。新しい年の門出を祝うにふさわしい日本酒を選ぶことで、家族や親戚での集まりもより楽しくなることだろう。
振る舞い酒って?
「振る舞い酒」という言葉をご存じだろうか。
「振る舞い酒」とは、正月や祝いの席でゲストに提供する特別なお酒のこと。元々は、神様や先祖への感謝を込めて振る舞われていたものが、現在では新年の親しい人たちとの交流にも使われている。
地域ごとに好まれる銘柄が異なり、東北地方では辛口の「浦霞」や「一ノ蔵」が好まれている。
ちなみに福寿の酒蔵レストランに伺った際のレポート記事はこちら。
福寿の美味さは私が太鼓判を押させていただく。
正月用クラフトビール
日本酒以外に、正月にクラフトビールを楽しむのもおすすめ。柚子やスパイスを使ったビールは、おせち料理や肉料理の脂っぽさをライトなものにしてくれるので、よりビールと一緒に楽しむことが出来るだろう。
新年にオススメ「バクの初夢」
正月の乾杯におすすめなのが、ヤッホーブルーイングの季節限定ビール「バクの初夢」。新年を祝う特別な1本として、毎年デザインと味わいが変わる点が人気の理由だ。
「バクの初夢」とは?
「バクの初夢」は、ベルギー伝統のビアスタイル「Witbier(ヴィットビア)」を日本のお正月に合わせてアレンジしたクラフトビール。2025年版では、柚子の爽やかさと花椒(ホアジャオ)のスパイシーさを利かせているそうだ。食前酒としても、おせち料理に合わせても楽しめる一杯で、食卓に彩りを添えること間違いなしだ。
【贈答編】年末年始の挨拶用お酒
ギフトに最適な日本酒
年末年始の挨拶用に贈るお酒は、パッケージのデザインやラベルが華やかなものが喜ばれる。特に「純金箔入り」や「おめでたい名前」の銘柄が好評だ。
おすすめ銘柄
- 越乃寒梅 無垢 純米大吟醸: 桜の上品なラベルは、年始の挨拶に最適だ。純米大吟醸ながら米の旨味と幅感があり、リッチな気分にさせてくれる。
まとめ
年末年始は、家族や友人と過ごす貴重な時間。この記事で紹介したクラフトビールや日本酒について気になるものがあれば私も嬉しい。
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