前回のおさらい
ベトナムのメコンデルタ地方・ミトーを訪れ、名物のエレファントイヤーフィッシュを堪能した私たち。その後、高速ボートでメコン川を渡り ユニコーン島へ。
島ではハチミツ試飲やニシキヘビとの記念撮影、ココナッツキャンディー作りの見学など、五感で楽しめるアクティビティを満喫。そして、最後は手漕ぎボートでのメコン川クルーズで締めくくり、まるで映画のような体験をしたのであった。
夜はホーチミンに戻り、ベトナムの プロパガンダアートに囲まれたビストロでバインミーとワインを楽しみつつ、旅を振り返った私たち。
そして、ついに最終日——旅の締めくくりへ。
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ホテルビュッフェで迎える贅沢な朝
ついに最終日。この旅で初めてホテルの朝食ビュッフェを利用することに。今までローカルグルメを優先していたため、ホテルの朝食はスルーしていたが、これが大正解だった。
なにより驚いたのは、料理の種類の豊富さ。日本のホテルのビュッフェでは考えられないほどの多さだった。
まずはドリンク。色とりどりのジュースに目がいき、その後スキムミルク、ローファットミルク、フルクリームミルクと脂肪分別の3種類の牛乳にソイミルク(豆乳)と、ミルクが沢山用意されていた。
ハチミツが有名なベトナムだけあり、巣蜜まで贅沢に食べることが出来てしまう。それにしても宝石のような美しい色。ほれぼれしてしまう。
パンコーナーも圧巻で、デニッシュ系やトーストなど、数えてみたら20種類はあった。
マフィンだけでも3種類ある。
「……これ、パン屋が開けるのでは?」
そしてそれだけでなく、スープやカレー、ソースやシーズニングの充実ぶりもすごい。
グリルソーセージ、ベーコン、魚料理や肉料理、点心まで勢揃いし、何を選べばいいのか分からないほどの料理のラインナップ。
チーズのコーナーでは、 ブルーチーズ、カマンベール、ブリー、ゴーダ、エメンタール、チェダーと6種類も並んでいて、チーズ好きの私は大歓喜。迷わず全種類制覇してしまった(笑)。
エッグベネディクトのとろける黄身にうっとりしつつ、満腹になったところで 妹を見ると、まだまだ余裕の表情。
締めのフォーをおかわりした彼女を横目にカプチーノをいただく。ハートのアートが可愛らしかった。
妹は南国らしい丸ごとココナッツのココナッツウォーターをオーダー。少しお相伴させていただいたところ、ほんのり甘くてスッキリしていて、思いのほか飲みやすかった。
ビュッフェはあんまり好きじゃなかった私でも、これならまた行きたい!と思えるほど素晴らしいクオリティだった。
チェックアウト後のホーチミン散策
パンパンになったお腹をさすりながら、ホテルの部屋でゴロゴロ。
夕方のフライトなので時間には余裕があり、ひとまず お土産を買い足しに行くことに。
チェックアウト後もホテルで荷物を預かってもらえたのは本当に助かった。
まずはカフェでベトナムコーヒーをテイクアウト。
ベトナムコーヒーといえば練乳入りが定番で、私たちもすっかりハマってしまった。コンビニのコーヒーにも練乳が入っているのが新鮮で、甘さと濃厚さがクセになる。
「家でも飲みたい!」と思い、有名なチュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee Sang Tao 8)を購入。
ちなみに、ベトナムコーヒーは苦味が強いロブスタ種の豆を使っているからこそ、濃厚な甘みのあるコンデンスミルクがベストマッチなのだという。なるほど納得!
そして、ホーチミンの締めくくりとして最後に向かったのは、2日目にも訪れたミウミウスパ。
日本に帰る前に、もう一度、もう一度癒されたい……。
そんな気持ちで行ったところ、結局90分のマッサージを2回堪能してしまった。本当、ミウミウスパは値段やテクニック、サービス全て大満足の最高のお店である。
旅の疲れを癒しながら、「また絶対ベトナム来ようね!」と約束。
そうして、昼過ぎにはタンソンニャット国際空港へ向かった。
帰国へ!空港でのひととき
空港のソファでゆっくりと今回の旅について話していたら、あっという間に搭乗時間に。バタバタしながら搭乗客でぎゅうぎゅうになったバスで飛行機まで移動。
すると、隣にいた赤ちゃん連れの外国人同士が 「英才教育に最適な国はどこだと思う?」 という会話を英語でしている。
しかも恐らく初対面同士。コミュ力の鬼である。
「なんだこの会話、面白すぎるわぁ……。」
そんな話を聞きながら、いよいよ6時間のフライト。この長さ、行きならまだ良いが、帰りは心底寂しいものだ。
機内から眺めるホーチミンの夜景。旅の思い出が蘇り、なんとも言えない感慨深さに包まれた。
明かりがキラキラまぶしいぜ。
深夜の羽田空港で日本食にしみじみ
羽田空港に到着したのは深夜2時半過ぎ。
ヘロヘロの状態で食事を探していると、なんとありがたいことに深夜営業の居酒屋を発見!22時から翌朝5時までは深夜サービス料10%がつくとのことだが、安いものである。
何を食べようか迷っていたら定食が目に入ってしまった。
まぐろネギトロ定食、牛すき煮定食、焼き魚定食……。
「うーん、ここはやっぱり刺身でしょ!」ということでまぐろネギトロ定食を注文。
味噌汁、白和え、納豆、昆布の佃煮、漬物、白米——
なんて完璧すぎる日本食フルセットなんだ。
しみじみと、美味しくいただいてしまった。
ビールをグビっと飲みながら、窓越しに静まり返ったロビー を見て、ようやく帰国を実感。
そして、最後にオチが待っていた
「いやぁ、本っ当に楽しかったわ〜!」
そんなことを話していると……。
『バキィッ!』
突然、妹の メガネの柄が無残にも折れる。(笑)
「え!?今!??」と驚くも、なんだか面白すぎて二人で爆笑。
こうして、 笑いながら迎えた旅のフィナーレ。
始発に乗り込む私たち。
初の姉妹旅は、ポケットWi-Fiを持ったまま私が移動してはぐれそうになったり、クチトンネルとメコン川のツアー道中での寿命が縮むくらいスリリングなドライブをしたりといった出来事もあった……ものの(笑)。
ホテルのプールで競争して子供のように遊んだり、ホーチミンの食や観光スポットを堪能したりと、本当に楽しさ満載、美味しさ満載の100点満点の旅だった。
また行こう、ベトナム。
そして、次の姉妹旅はどこへ?
食の探究旅は、まだまだ終わらないぜ!