「神社仏閣に行きたい」、「子どもと一緒に生き物にふれあいたい」、「旬のフルーツ狩りやお土産どころに行きたい」
……そんな欲張りな願いを叶えてくれるのが、愛知・静岡の県境エリア。
今回の旅では熱田神宮→豊川稲荷→航空自衛隊浜松広報館(エアーパーク)→浜名湖ウォット→はままつフルーツパークという順番で楽しんできた。
ということで、この一泊二日での欲張り旅について、紹介させていただきたい。
- 【Day1 午前】熱田神宮と草薙館|パワースポットと刀の非日常体験
- 【Day1 午後】豊川稲荷|桜と霊狐塚に癒やされる神域
- 【Day2 午前】航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)&浜名湖体験学習施設ウォット|戦闘機と水辺の生き物に出会う知的エンタメ旅
- 【Day2 午後】はままつフルーツパーク時之栖|旬の果物狩り&お土産探し
- 全体ルートと移動時間の目安まとめ(車移動の場合)
- まとめ|家族連れにも大人旅にもぴったりな“よくばり旅”
【Day1 午前】熱田神宮と草薙館|パワースポットと刀の非日常体験
愛知県名古屋市にある熱田神宮は、1900年以上の歴史を持つ由緒ある神社。
静かな境内には樹齢1000年のご神木・大楠や奉納された地酒の樽がずらりと並び、パワースポットとしても人気。
お参りの後にぜひ訪れてほしいのが、隣接する草薙館。
ここでは、実際に模擬刀を持って刀体験ができるコーナーがあり、
・脇指(約0.8kg)
・刀(約1.2kg)
・大太刀(約8kg!)
持ち上げることができる。
この迫力に「RPGの世界か!?」と声が出そうに……。
ちなみに大太刀は、刀身が長いので持ち上げるのにも本当にギリギリ。
観光にちょっと刺激を加えたい大人旅に、ぴったりのスタートだ。
熱田神宮の基本情報・アクセス
住所:愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
最寄り駅:名鉄「神宮前」駅 徒歩3分(JRや地下鉄でも行ける)
熱田神宮 公式サイト:https://www.atsutajingu.or.jp/
草薙館 公式ページ:https://www.atsutajingu.or.jp/houmotukan_kusanagi/index.php
◎拝観料金
・草薙館単館券:大人500円、小中学生200円
・宝物館共通券(※共通券の最終頒布は15時30分): 大人800円、小中学生300円
※宝物館での特別展等開催時の共通券拝観料金は変更される場合があるとのこと。
開館時間:午前9時から午後4時半まで(最終入館は午後4時まで)
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【Day1 午後】豊川稲荷|桜と霊狐塚に癒やされる神域
豊川稲荷は、曹洞宗の寺院でありながら稲荷信仰の中心地。商売繁盛・家内安全のご利益で知られ、全国から多くの参拝客が訪れる。
境内には神社のような鳥居や狐像が並んでいるが、本尊は千手観音菩薩。
日本ならではの宗教観を感じられる、ユニークなスポットである。
鳥居をくぐると、空気が一変。
春は桜が境内をピンク色に染め上げ、より一層神聖な雰囲気に包まれていた。
参道を抜け、本堂前で手を合わせる。
静寂に包まれた空間でのお参りは、心をリセットできるひとときだ。
豊川稲荷を訪れたら絶対に見逃せないスポットが「霊狐塚(れいこづか)」。
ここにはなんと数百体のお狐様の像がびっしりと並び、信仰の厚さと歴史を感じられるエリアとなっていた。
一歩進むたびにお狐様の像が私を迎えてくれるのだが、お狐様と目が合ったように感じて、その度にドキッとする。
それはまるで私の中身を見透かしているような。
そんな、不思議な空気感を味わった。
ちなみに日本各地に豊川稲荷の別院があり、東京都・赤坂の豊川稲荷東京別院をはじめ、大阪別院や横須賀別院、札幌別院、福岡別院などがある。
豊川稲荷の基本情報・アクセス
所在地:愛知県豊川市豊川町1番地
アクセス:JR飯田線「豊川駅」または名鉄「豊川稲荷駅」から徒歩5分
駐車場:周辺に有料駐車場多数
ご利益:商売繁盛・金運アップ・厄除け・家内安全
ちなみに、豊川稲荷から浜名湖方面へ向かうなら、舘山寺温泉(かんざんじおんせん)での宿泊がおすすめ。
浜名湖を望む絶景露天風呂や、旬の地元食材を使った会席料理が楽しめる旅館も多く、観光と癒やしを一度に味わうことができる。
【Day2 午前】航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)&浜名湖体験学習施設ウォット|戦闘機と水辺の生き物に出会う知的エンタメ旅
航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)|豊富な展示・体験で学ぶ
2日目の午前は、知的好奇心をくすぐる2施設を巡るコース。
まずは、航空ファンならずともテンションの上がる「航空自衛隊浜松広報館(通称:エアーパーク)」へ。
圧巻の戦闘機展示、内部構造が見える透視展示、VRでのブルーインパルス体験、さらには政府専用機の貴賓室再現まで。
子連れの方もフライトシミュレーターや制服試着体験で楽しめるので、観光に知的刺激を加えたい方にぴったり。
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航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク) アクセス情報
住所:静岡県浜松市西区西山町無番地
開館時間:9:00〜16:00(最終入館15:45)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
入館料:無料
駐車場:あり(無料)
浜名湖体験学習施設ウォット|楽しみながら学ぶ特徴的な水族館
続いて向かったのは、浜名湖の水辺にたたずむ「浜名湖体験学習施設ウォット」。
地元に生息する魚やカニなどの豊富な水槽展示で、小さな水族館ながらも親しみやすさ満点。
水槽の中に実際に手を入れて魚たちと触れ合う体験も可能で、特にお子さま連れにはおすすめ。
私が遊びに行った時にも、平日ながら魚好きの子供たちが沢山。とても楽しそうに過ごしていた。
また、両生類や骨の化石なども展示している。
有毒のアカハライモリも水槽展示されていた。
蓋がないので、ケース越しではなく、本当に間近に観察することが出来る。
浜名湖の自然や環境について学べるパネル展示もあり、大人でも十分に楽しめる。
船に乗って浜名湖の生き物を観察したり、透明骨格標本づくりをしたり、バックヤードツアーをしたりと、興味深いイベントも盛りだくさん。
人気の理由が良く分かる、色々な学びのある水族館だった。
浜名湖体験学習施設ウォット 基本情報・アクセス
住所:静岡県浜松市西区舞阪町弁天島5005-3
営業時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:大人320円/70歳以上の高齢者・高校生以下無料
駐車場:浜松市営渚園駐車場(400円)
【Day2 午後】はままつフルーツパーク時之栖|旬の果物狩り&お土産探し
旅の締めくくりは、春の果物が楽しめる「はままつフルーツパーク」へ。
広大な敷地内ではいちご狩りをはじめ、季節の果実体験が可能。地元の果物を使ったスイーツやピザなどもあり、グルメ目的でも満足度大と評判だ。
お土産売り場も充実しており、ジュースやジャムなど、旅の余韻を持ち帰るアイテムがずらりと並ぶ。
そんな中、もっぱら私の目的は……そう、ワインである(笑)。
トロピカル・ワインカーヴという、ワインショップと醸造所が併設されている場所へ一直線。。。
あいにく醸造所はお休みだったようだ。
歩いていくと、オードリー・ヘップバーンやココ・シャネルなどの著名人や、ゲーテやパスカルなどの知識人、そしてナポレオンなどの歴史に名を刻んだ人々の、ワインに関する名言が並べられていた。
この中から私の好きな言葉を一つ挙げてみよう。
こちらは著名な画家で知られるサルバドール・ダリの言葉だそうだ。
「偉大なワインを造るには、次なる人たちが必要である。狂人がぶどうを育て、賢者がそれを見張り、正気の詩人がワインを造り、愛好家がそれを飲む。」
ワイン造りにおける各工程で、それぞれ異なる人間の特性や役割を、なんともユーモラスに表現している。
確かに似た性質の人間だけでは突出したワインは出来ないかもしれない、と納得。
各方面に秀でた人々の情熱や知性、感受性などが絡み合い、素晴らしいワインが出来上がるのだ。
私はその至高の逸品を愛好家として嗜ませていただいているのだと思うと、なんとも贅沢な気持ちになった。
ショップでは10種類ほどのジュースやワイン、みかんや杏、梅酒などの果実酒を試飲することが出来る。
店員さんに丁寧に説明していただきながら、全種類試飲させていただいた。
結果、梅酒にシャルドネ、三ケ日みかんワイン、ラムジャーキーなどなど、大量に購入(笑)。
ちなみに私のイチオシは10か月樽熟成されたシャルドネ。360mlで1,280円(税込)だったのだが、程よい樽感があり、これはコスパ良いな~と感心してしまった。
ちなみに三ケ日みかんワインには甘口と辛口が用意されているのだが、180mlのパックで440円(税込)で、お財布に優しくお土産にもしやすい価格帯。
こちらのショップは、三ケ日みかんワインの甘口のパックが一番人気だそうだ。
はままつフルーツパーク 基本情報・アクセス
住所:静岡県浜松市北区都田町4263-1
営業時間:9:00〜18:00
駐車場:あり(無料)
アクセス:新東名「浜松SAスマートIC」から約15分
全体ルートと移動時間の目安まとめ(車移動の場合)
【移動区間/所要時間(目安)】
・名古屋市内 → 熱田神宮 / 約15分
・熱田神宮 → 豊川稲荷 / 約1時間10分
・豊川稲荷 → 舘山寺温泉(宿泊) / 約50分
・舘山寺温泉 → エアーパーク / 約20分
・エアーパーク → ウォット / 約20分
・ウォット → フルーツパーク / 約30分
(※平日移動時。もちろん、混雑や道路状況によって変動するので、参考程度に)
私は東京から車で高速道路を利用した。名古屋からは一般道で気軽に移動できるので、週末旅にもオススメ。
まとめ|家族連れにも大人旅にもぴったりな“よくばり旅”
神社仏閣で心を整え、霊狐塚で不思議な気配に触れ、戦闘機や生き物とのふれあいで知的好奇心を刺激し、最後は果物狩りとワインで締めくくる――。
今回の旅ルートは、歴史・自然・知識・グルメがすべて詰まった“全部盛り”コースだった。
特に印象に残ったのは、草薙館での刀体験や、浜名湖周辺の学びある展示たち、そして何よりフルーツパークで出会った名言の数々。
ワインの言葉にあったように、旅もまた、多様な要素が合わさることで“偉大”になるのかもしれない。
「どこか一か所に決めきれない」「家族の好みがバラバラで…」という方にも、このルートはきっと満足度が高いはず。
週末旅行でどこに行こうか迷っている方や、子連れで楽しめるスポットを探している方には特におすすめのコース。
次の旅先に悩んだら、ぜひ愛知・静岡の県境エリアを候補に入れてみてはいかがだろうか。
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