皆さんは、航空ファンから家族連れまで楽しめる、静岡県浜松市の「航空自衛隊 浜松広報館(通称:エアーパーク)」をご存じだろうか。
以前、朝霞駐屯地にある陸上自衛隊の広報センター「りっくんランド」に行った際には非常に楽しい時間を過ごした私。
今回の記事は、旅行の際に浜松基地にある航空自衛隊の広報館に寄ったので、話題のドラマ『PJ〜航空救難団〜』の放送を前に、実際の展示から体験ブース、お土産までをレポートしていきたい。
静岡旅行中の立ち寄り先におすすめ!飛行機や戦闘機、ヘリコプターが無料で見られる「浜松エアーパーク」は、航空ファンも子連れも大満足間違いなしだ。
- 航空自衛隊って?JASDFのエンブレムから紹介
- 展示エリア:名機がずらり!圧巻の屋内展示ハンガー
- F-1戦闘機の内部を徹底解剖!
- 救難ミッションの主力!V-107救難ヘリコプター
- 体験型展示:フライトシミュレーター&VRコーナー
- 政府専用機の内部も再現!貴賓室&記者会見席
- 航空自衛隊隊員の1日をのぞき見!
- グッズ&お土産も充実!
- アクセス・入館情報
- ドラマ『PJ〜航空救難団〜』放送記念にぜひ!
- おまけ雑学:空自の“空上げ”って?各基地の唐揚げレシピが面白い!
- まとめ:航空自衛隊の「今」と「リアル」を体感しよう
航空自衛隊って?JASDFのエンブレムから紹介
航空自衛隊(JASDF)は日本の空を守る防衛組織であり、ブルーインパルスなどのアクロバット飛行チームや、戦闘機、救難機、輸送機など幅広い任務を担っている。
戦闘機のパイロットやブルーインパルスのイメージが強いかもしれないが、実際は、給食担当の「給養員」や「音楽隊員」、そして最新技術を支える「気象・通信・電算機系」まで本当に様々だ。
もっと詳しく知りたい方は各隊員のインタビューなども掲載されているこちら(航空自衛隊公式ページ)をご覧いただくと良いだろう。
そして、館内に掲げられたエンブレムはその象徴ともなっている。
飛行機・空の護りを象徴する鷹をシンボルとし、五芒星が入り翼が生えた日の丸・月の上に組み合わせ、日・月・星の宇宙空間と飛翔する翼を表現し、空への力強い守護を願ってデザインされたそうだ。
展示エリア:名機がずらり!圧巻の屋内展示ハンガー
浜松広報館は、資料館や格納庫、シアターなど様々な展示を楽しむことが出来る。
正門から資料館へ行く前に、早速ブルーインパルスの模型が。早速航空自衛隊らしさを見たところで、資料館の中へ進む。
受付では受付嬢の方からドーム型シアター「全天周シアター」に関する案内をしていただいた。希望の方には入場整理券を配布しているとのこと。上映内容は5種類ほどあるそうだ。
今回はシアターは遠慮して、まずは模型を見ることに。
本当に沢山の模型がずらりと並んでいる。
まずは先進技術実証機である、通称「心神」。次世代戦闘機の開発に向け、試験評価する目的で試作された機体なのだそうだ。
2階にはこれまでに様々な用途で用いられた機体の模型たちが。
用途が違うということもあり、型も全く異なるというのが面白い。
自衛隊の装備に関する展示も。
ちなみに航空自衛隊の迷彩服はグレー。陸上自衛隊は緑、海上自衛隊は青色をしているが、個人的に航空自衛隊のグレー色が一番おしゃれ。
火薬を使う訓練もあるため、防火性に優れているらしい。
なんともレトロな木製の機体も。
イタリア製ならではの色味だ。こちらは偵察機らしい。
余談だが、著名実業家でホリエモンの愛称で知られる堀江貴文さんが、航空自衛隊の主力戦闘機「F-15」に乗っていて、その様子がYoutubeでも公開されている。
※動画は堀江貴文さんの公式YouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」より引用・埋め込みさせていただいています。
搭乗の様子がおよそ1時間足らずで詳細に紹介されており非常に面白かったので、個人的にはぜひこちらの動画をご覧になってみてほしい。旋回時にかかる重力などリアルなレポートを知ることが出来る。
F-1戦闘機の内部を徹底解剖!
戦闘機の機体の透視図と構造が見られる展示は、私のように機械系に明るくない人間でも興味深く拝見。
これ、詳しい人だったらもっと楽しいのだろうなぁ……。と感じる。
コックピット(操縦席)から電子機器(アビオニクスベイ)、エンジン、主脚の格納部まで丸見えで、日本の航空技術の粋を感じられる展示内容になっている。
コクピットもガラス越しだが見ることが出来る。
また、非常に複雑そうな配線が見て取れる電子機器部分も。
普段飛行機の内部なんてまず見ることはないので、脚の部分の構造には特に驚いた。
エンジン部分も見ることが出来る。
ちなみに、下記の写真の上部分に見える兜武者の部隊マークは、調べてみたら茨城県の百里基地のマークのようだ。
救難ミッションの主力!V-107救難ヘリコプター
資料館の他に、格納庫も見て回ることが出来る。
中には救難ヘリコプターも。
以前使われていたV-107という救難ヘリコプターで、黄色と赤の救難カラーが目を引く。タンデムローター式の大型ヘリで、実際の捜索救助任務で活躍していたそうだ。
これから放送されるドラマ『PJ』の世界をリアルに体感できる一機にもなっている。
体験型展示:フライトシミュレーター&VRコーナー
広報館には、見るだけでなくフライトシミュレーターやブルーインパルスのVR体験ができる展示場所も用意されている。
フライトシミュレーターはジョイスティックで飛行を体験できる本格派。
全部で3基あったが、平日昼間にいったらそれはもう人気だったので、遊びたい場合は開館時間など、早い時間に行った方が良いかもしれない。
また、ブルーインパルスの360度編隊飛行を体験できるVRゴーグルのブースは、まるでパイロットになった気分が味わえる人気コーナー。
案内役の方に説明していただき、VRゴーグルを装着。
通常コースと本格コースの2種類選べるとのこと。本格コースは、360度景色を見渡すことが出来る。
ゴーグルを装着すると、空から見る景色や、操縦席も見ることが出来る。
私は本格コースを選んだのだが、ブルーインパルスのアクロバティックな飛行演目を疑似体験することが出来る。隊員さんの声も入っていて、本当にリアル。
政府専用機の内部も再現!貴賓室&記者会見席
政府専用機の内部を再現した展示ブースも。
まずは天皇陛下や内閣総理大臣等の要人が使用する「貴賓室」。外国訪問や国際会議に出席する際に用いたとのこと。機内の最前部に位置しているようだ。
内部は広々とした空間になっていて、ソファやテーブルが用意されており、執務室の机には、飛行中も通話のできる衛星電話が置かれていた。
次に、機内で記者会見が開かれる「記者会見席」だ。
内閣総理大臣などが政府専用機での移動中にマスコミへの記者会見をする場合に使用したそうで、機内後方部に位置している。
ソファや電話、マイク付きテーブルも再現されている。
普段見ることのできないVIP空間を覗ける貴重な展示だった。
航空自衛隊隊員の1日をのぞき見!
館内には隊員たちの1日の流れを写真とタイムラインで紹介するコーナーも。訓練、食事、オフの過ごし方まで丸わかり。
グッズ&お土産も充実!
ショップコーナーも非常に充実していた。
ブルーインパルスの公式グッズ(ガイドブック、クリアファイルなど)や海上自衛隊カレーや飛行機型グッズなど、見ているだけでも非常に面白い。
各部隊のスコードロンマーク(部隊章)シールも色々な種類があった。
ここでしか手に入らない限定アイテムはお土産にもおすすめ。
ちなみに私は渡す用のお土産にバームクーヘンをチョイス。
こちらは10個入りで、価格は850円。
ドラム缶の見た目のビニールに包まれており、味はバニラ味とココア味の2種類で、5個ずつ入っている。
1個当たりだいたい二口くらいで食べられそうだ。
冷静に考えると量はもちろん少なめに見えるが、あまりにもパッケージが強すぎる。おすすめのお土産だ。
アクセス・入館情報
航空ファンや家族連れに人気の「航空自衛隊 浜松広報館 浜松エアーパーク」。無料で本物の戦闘機展示や体験コーナーを楽しめて、静岡県屈指の観光スポットにもなっている。
■施設名:航空自衛隊 浜松広報館(エアーパーク)
■住所:〒432-8551 静岡県浜松市西区西山町無番地
■開館時間:9:00〜16:00(最終入館15:45)
■休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
■入館料:無料
■アクセス:JR浜松駅から遠鉄バス「泉高丘行き」約25分、「泉四丁目」下車、徒歩10分
■駐車場:あり(無料)
■公式サイト:https://www.mod.go.jp/asdf/airpark/
ドラマ『PJ〜航空救難団〜』放送記念にぜひ!
2025年4月24日(木)に『PJ』という、航空自衛隊の救難員たちにスポットを当てた本格レスキュードラマがスタートする。
主演は内野聖陽さん。
個人的には内野さんの演じる役は、色々なカラーがある印象だ。
『JIN-仁-』の坂本龍馬役では豪気な印象で、近頃では『きのう何食べた?』の矢吹賢二役では柔和な雰囲気。
今回はどのような役を見せてもらえるのか、楽しみである。
ドラマを見る方は、エアーパークの展示も見ると、理解が何倍にも深まるかもしれない。
おまけ雑学:空自の“空上げ”って?各基地の唐揚げレシピが面白い!
航空自衛隊では、各基地の給食で提供される鶏の唐揚げを「空上げ(からあげ)」と呼んでいる。これは、航空自衛隊全体でより“上を目指す”という意味を込めたネーミング。
空上げには基地ごとの個性が表れており、味付けや調理法も様々。実は公式サイトには、そんな特色ある空上げレシピが紹介されている。
自衛隊の“食”の一面を垣間見ることができて、見ているだけでも楽しいコンテンツなので、ぜひチェックしてみてほしい。
まとめ:航空自衛隊の「今」と「リアル」を体感しよう
浜松エアーパークは、無料でここまで見られるの!?と驚くほど内容が充実していた。展示と体験、知識とエンタメが融合した最高の空間でとなっていた。
展示内容が本当に充実しているので、大人はもちろん、フライトシミュレーターやVR体験も可能で、子供でも楽しむことが出来る。
ぜひ、静岡付近に旅した際は、目的地の候補として加えてみてほしい。
▽オススメ過去記事