山梨県北杜市・小淵沢町。標高約950m、八ヶ岳・南アルプス・富士山を一望する高原に、2024年9月、新しいワイナリー、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードが誕生した。「峻烈な気候でしか成し得ない、純度の高い表現」を掲げる、確かな志を持った造り手である。
このワイナリーで醸造責任者を務めるのが、瀬沼瑠衣(せぬま るい)氏。実は彼と私の出会いは、私が酒類バイヤーを務める前、ワインショップの一店員だった時代に大学生のアルバイトとして入ってきた青年。それが、当時の瀬沼くんだった。
あれから10年あまり。ワインの世界に魅せられた若者は、いま日本ワインの最前線で、自らの手でブドウを育て、ワインを醸している。今回は、この八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードという、新しいながら本物の風格を持ったワイナリーをじっくり紹介したい。
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードとは|2024年9月誕生の若き名門
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードは、2024年9月にオープンした新進気鋭のワイナリーである。所在地は山梨県北杜市小淵沢町1270番地。かつて「花パークフィオーレ小淵沢」だった広大な敷地をリノベーションして作られた。
標高は約800〜1000m。東京スカイツリーの高さ(634m)を大きく超える冷涼な高原地帯で、八ヶ岳・南アルプス・富士山を一望する絶景が広がる。
コンセプトは「OPEN GROW FUN」。グラスの中の3つの星をロゴに掲げ、自然・顧客・従業員・地域に開かれた、好奇心と遊び心を持って取り組むワイナリーを目指している。
💡 ロゴマークに込められた思い
グラスの中に描かれた3つの星は、コンセプトである「OPEN GROW FUN」を表している。中央には八ヶ岳、その麓に広がるのはブドウ畑の垣根。そんな思いが、一つのマークに凝縮されている。
目指すのは「100年後も続くワイナリー」。
新しい観光スポットとして北杜市や地域の活性化に貢献し、将来的には国内外から多くの来訪者を迎えるという、そんな大きな目標を掲げての第一歩である。
💡 「100年」に込められた意味
グループの母体である韮崎本町運送は、大正13年(1924年)創業。2024年に創業100周年を迎え、その節目に合わせて生まれたのが、この八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードである。過ぎてきた100年と、これからの100年。その両方を見据えた船出だと思うと、「100年後も続くワイナリー」という言葉の重みが、また違って響いてくる。
運営母体・株式会社city farmという「栽培のプロ集団」
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードを運営するのは、株式会社city farm。山梨県内で長年にわたり、醸造用ブドウの栽培を専門に手がけてきた農業法人である。
その背景には、山梨で長く事業を続けてきた企業グループの存在がある。
- グループには、韮崎本町運送株式会社(大正13年創業)、株式会社サンワークサービス、キングスウェルなどが名を連ねる
- サンワークサービスは、醸造用ブドウ栽培からワイン製造・販売までの業務請負を手がける
- city farmは1999年設立。耕作放棄地を再生し、醸造用ブドウ栽培を続けてきた
- 2022年、この地で醸造をスタート
- 2024年9月、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードがオープン
💡 city farmの隠れた実績
注目すべきは、グループ会社のサンワークサービスが大手ワイナリーの醸造用ブドウ栽培から、ワイン製造・販売までを長年請け負ってきたという事実である。日本ワインの一線を支える現場で、栽培から醸造、瓶詰め、販売までを担ってきた職人集団。その実力を母体に、ついに自社ブランドとして立ち上げたのが、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードなのである。
「新進気鋭のワイナリー」と聞くと、つい未熟さを連想してしまうかもしれない。しかしその実態は「日本ワインの現場を長年支えてきた職人集団による、満を持しての自社ブランド」。これがcity farm、そして八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードの本当の姿である。
city farmの公式サイト(cityfarm.co.jp)には、ヴィンヤードづくりへの想いや、畑の再生事例が詳しく紹介されている。「畑づくり #001(韮崎vineyard)」「畑づくり #002(白州vineyard)」「畑の再生 #002(耕作放棄地/白州vineyard)」など、栽培現場の濃厚なドキュメントは、ワインラヴァーなら一読の価値がある。
標高450m→750m→950m|気候変動と向き合う100年単位の哲学
city farmの取締役兼ヴィンヤードクリエイターである山崎基(やまざき もとい)氏は、ワイン用ブドウに関わって30年以上の大ベテラン。彼が公式サイトで語っている言葉が、このワイナリーの哲学そのものを表している。
「近年の急激な気候変動により、土着品種や既存品種がその土地に適さなくなる事態になりつつある。私たちは気候に抗わず、韮崎市穂坂地区(標高450m)→ 北杜市白州町(750m)→ さらに北杜市小淵沢町(950m)へと栽培地を移し、品種を変え栽培しています」
標高450m → 750m → 950m。500mもの高度を登りながら、品種を変え、土地と気候に向き合い続けてきた30年。これは「気候変動下における、日本ワインの一つの解答」である。
高温多雨の問題で着色不良、糖度低下、病気、酸落ちなどが起こり、完熟前に収穫せざるを得ないこともある現代の日本ワイン栽培。情熱と栽培スキルだけでは解決できないこの難題に対して、city farmが選んだのは「土地を変える」という、極めて合理的かつ大胆な選択だった。
💡 イタリアの千年ブドウ畑から学ぶ「100年単位」の発想
山崎氏のエッセイには、こんな印象的なエピソードが綴られている。
「イタリアで聞いた話で、千年以上続くブドウ畑でイノシシの食害はどうしているのか尋ねたところ、ブドウの熟れる時期には周辺の低木ドングリが実り、イノシシはドングリに夢中で食害など意識したこともないそうだ」と。
新しいぶどう畑が周辺生態系に受け入れられ、同化するまでには、変化に対応しチャレンジを繰り返しながら畑に立ち続ける事以外にない。そんな発想こそが、「100年後も続くワイナリー」を掲げるcity farmの真の姿勢である。
つまり、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードは、単なる「新しいワイナリー」ではない。気候変動という世紀の難題に対する、30年にわたる試行錯誤の到達点として、いまここに立っているのである。
白州・韮崎・小淵沢|希少なテロワールと6品種のラインナップ
ワイナリーが現在管理する主要な圃場は、山梨県内の白州(はくしゅう)と韮崎(にらさき)の2エリア。樹齢はすでに10年を超え、安定した品質のブドウを生み出している。さらに小淵沢圃場では、八ヶ岳の麓ならではの冷涼な気候で、新しい品種への挑戦が進んでいる。
白州は日当たりが良く、水はけの良い土壌に恵まれ、標高の高さから急激な温度上昇が起こりにくい理想的な環境。ブドウを樹につけたままゆっくり完熟させることができる、欧州系ブドウにとって理想的な土地である。
栽培されているブドウ品種は以下の6種類。
| シャルドネ | ブルゴーニュを代表する世界最高峰の白ブドウ。八ヶ岳グランヴェールでは「宝結」「淡路結」など複数のキュヴェに使用 |
|---|---|
| ピノ・ノワール | ブルゴーニュ赤ワインの主役。冷涼な気候を好む繊細なブドウで、八ヶ岳の標高を活かす品種 |
| ピノ・グリ | アルザス・北イタリアで人気の白ブドウ。冷涼な高原地帯にマッチする品種 |
| リースリング | ドイツ・アルザスを代表する世界的白ブドウ。高い酸とミネラルが特徴で、寒冷地での栽培に向く |
| ゲヴュルツトラミネール | アルザスの香り高い白ブドウ。ライチや薔薇を思わせるアロマティックな品種 |
| 甲州 | 日本固有の白ブドウ。山梨を代表する品種で、繊細な和の味わいを表現する |
このリースリング・ゲヴュルツトラミネール・ピノグリといったドイツ/アルザス系品種を含む本格的な6品種ラインナップこそ、八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードが「観光ワイナリー」とは一線を画す本気度の証左である。
日本のワイナリーで、ここまで欧州冷涼地系の白品種を真剣に揃えている造り手は、決して多くはない。
醸造責任者・瀬沼瑠衣という人物
1994年、東京都生まれ。英語とフランス語をネイティブレベルで操る、言語スキルを持つ造り手である。
ワインの世界へ|「自分で作った方が面白い」
瀬沼さんがワインに出会ったのは大学時代、ワインショップでのアルバイトがきっかけだった。最初はソムリエやインポーターといった「ワインを伝える」仕事を志していたが、就職活動の途中で考えを改める。
「自分で作った方が面白いんじゃないか」
その決断の背景には、大学で東洋哲学に触れていた経験があった。彼は「知ること」と「分かること」の差について、ずっと考え続けていたという。
ソムリエのように知識を蓄えるのも素晴らしい。しかしその知識を「知っている」だけで終わらせたくない。自分自身がブドウと同じ環境に身を置き、雨に打たれ、風に吹かれる経験をして、初めて本当に伝えたいことが「分かる」ようになるのではないか。
そんな問いが、彼を栽培と醸造の現場へと向かわせた。
エノリューション川邊氏との1年間
2017年、大学卒業と同時に株式会社city farmに入社。当時はまだワイナリーを持たない、ブドウ栽培専業の段階だった。「将来的にはワイナリー事業に踏み出したい」という会社のビジョンに共感し、「畑作りから醸造、販売まで全部自分でやれる」環境を選んだ。
入社後、ワイナリー立上げ確定後、エノリューション川邊氏に1年間師事。川邊氏の死去まで、ワイン醸造の基礎を叩き込まれたという。
北杜市への移住と、現在
2021年、小淵沢でのワイナリー立ち上げが本格化するタイミングで甲斐市から北杜市へ移住。当初はもともと博物館だった建物のリノベーション、内装、全体のレイアウトを考えるところから関わった。「ワイナリーができる前」の形のないところからスタートできた経験は、彼にとって「願ってもないもの」だったと振り返る。
現在は週6日現場に立ち、製造担当・現場リーダー職として八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードを牽引している。
「ブドウのクオリティがワインの限界や天井を決めるということを痛感している。これからはいかにその天井を高くするかに全力を注ぐつもりです」
「以前は『いつかは独立して自分の畑を』と考えていたこともありました。しかし、今はこのワイナリーを山梨でも有数の場所に育て上げることが、僕の使命だと思っています」
「畑がない場所には、もう帰れない」
現場叩き上げ、東洋哲学を背骨に持ち、語学にも長けた30代の醸造家。瀬沼瑠衣という存在は、これからの日本ワインを背負う一人として、間違いなく注目に値する。
現場レポ|畑と醸造所で見た作り手のすがた
訪問時、瀬沼さんに醸造施設と圃場をじっくりと案内していただきながら、ワイン造りの現場で実践している技術的なアプローチを見せてもらった。
醸造の現場|原料処理から発酵までを一貫して
醸造棟に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、ずらりと並ぶ大きなステンレスタンクである。表面に細かな凹凸をまとったこれらのタンクで、収穫したブドウを発酵させ、ワインのもととなる味を育てていく。一次発酵から貯酒まで、熟成以外の主要なプロセスは、すべてこの一室が舞台となる。
ここで、仕込みの流れを押さえておきたい。収穫したブドウは、房から実を外す除梗破砕を経て、プレス(圧搾)で果汁を搾り、タンクでの発酵へと進む。ただしスパークリングのベースワインや白の一部は、房ごと優しく搾るため、除梗破砕を通さないこともある。
まずは、果汁を搾り出すプレスから見ていこう。八ヶ岳グランヴェールが用いるのは、内部の風船(メンブレン)を膨らませて圧力をかける空気圧式のプレス。果皮や種を強く潰しすぎず、雑味の少ないクリアな果汁だけを得られるのが特長だ。設備投資には相応のコストがかかるが、品質管理を徹底するためには不可欠な存在である。
工程としてはプレスの前に位置するのが、この除梗破砕機。ブドウの房から実を外し、軽く潰すための機械である。房ごと搾るスパークリングとは異なり、赤やロゼ、果皮を漬け込むオレンジワインなど、果皮を活かすワインで活躍する。この一台があること自体が、八ヶ岳グランヴェールがスパークリング専業ではなく、多彩なワインを手がける造り手であることの証でもある。
仕込みを終えたワインは、別室でじっくりと熟成へ。フレンチオークの樽が静かに眠るその空間で、時間をかけて味わいを深めていく。
赤ワインの場合は、ポンプを使って下から液を引き抜き、上から戻す作業(ルモンタージュ)を繰り返す。一方で白ワインの発酵期間は比較的短く、約2週間ほど。その後の工程を含めても1ヶ月強で仕上げていく。
スパークリングならではの工程|ルミアージュという根気の作業
ここで足を止めたいのが、スパークリングワインならではの工程である。八ヶ岳グランヴェールのスパークリングは、シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵(メソッド・トラディショネル)」で造られる。
💡 知っておきたい:瓶内二次発酵とは
ベースとなるワインを瓶に詰め、糖と酵母を加えて栓をする。すると瓶の中でもう一度発酵が起こり、その過程で炭酸ガスが生まれる。これがあの繊細な泡の正体である。
同時に、役目を終えた酵母が「澱(オリ)」となって瓶の中に沈殿する。この澱を瓶の口元へ集め、最後に取り除く(デゴルジュマン)ことで、透明なスパークリングが仕上がる。シャンパーニュをはじめ、世界の本格スパークリングが採用する、手間のかかる伝統製法である。
瓶内で二次発酵を終えると、瓶底には澱がたまる。この澱を少しずつ瓶の口元へと集めていく作業が、ルミアージュ(動瓶)である。
それを自動で行ってくれるのが、回転する機械「ジャイロパレット」。瓶をカゴごとセットすると、機械が角度と回転を自動で制御し、効率的に澱を口元へと集めてくれる。
かたや、昔ながらの手作業がこちら。「ピュピトル」と呼ばれる木の台に瓶を斜めに挿し、一日ごとに少しずつ手で回していく。掲示されたフランス語の工程表によれば、その期間はおよそ3週間。一日に8分の1回転を2回というから、まさに根気の作業である。
機械と人の手、その両方が並ぶ景色にこそ、ワイン造りの奥深さがにじむ。
畑の現場|毎日、畑を眺めるということ
畑には、毎日のように足を運んでいるという。特別なことをしているというより、日々その様子を眺めて、小さな変化に気づくこと。それが大事なのだと、瀬沼さんは気負いなく話す。
日本のワイン造りで悩ましいのは、やはり「雨」。房をどう守るかには、現場ならではの試行錯誤がある。手をかけるところはかけ、省けるところは省く。その力の抜きどころにこそ、規模を保ちながら長く続けるためのリアルがにじむ。伝統的な手仕事の精神を持ちながら、合理化も惜しまない。その姿勢こそ、現代の日本ワインに求められるものだろう。
🎬 動画でじっくり見る|グランヴェールヴィンヤードの現場
瀬沼さんが醸造所と畑の現場を案内してくれた様子を、動画でも収録している。
試飲レポ|「山錦水藍」フライトセットに込めた想い
テイスティングは、ワイナリー2階のショップ&テイスティングバーで。
窓の外には八ヶ岳山麓の畑と山並みが広がり、雄大な景色を眺めながら飲み比べができる。年代別・品種別、赤ロゼ白の3種1,800円といった構成もあり、「全種試す方もいる」という品揃え。本気のワイン好きにはたまらない空間である。
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードのテイスティングメニューは、なかなかにユニークである。フライトセットの名前は、「山」「錦」「水」「藍」という4つの組み合わせ。これを命名したのも瀬沼さんだという。
これは『山花開似錦 澗水湛如藍(さんかひらいてにしきににたり かんすいたたえてあいのごとし)』という禅語から取られたもの。自然のまま、ありのままの姿の中にこそ、真理や完全な美しさが宿るという意味である。
実は瀬沼さん、茶道の心得もあるそうだ。八ヶ岳の景色に重ねて名づけをするあたりにも、こうした素養が日々のワイン造りや、テイスティング体験の細部にまで滲み出ている。
「藍」のフライトセット(2,500円)
今回オーダーしたのは「藍」のセット。3種のフルボトル級プレミアムが揃った、飲みごたえのある構成である。
- 宝結(ほうゆい)シャルドネ – やさしい口当たり、塩味やハチミツのニュアンス
- 葵(あおい)マスカット・ベーリーA バレルセレクション 2023 – バニラ・ザクロ・ハイビスカス
- 末広(すえひろ)メルロー バレルセレクション 2023 – 樽香と果実味のバランス
ロゼセット(600円)
追加でいただいたのが、ロゼ桜メルローの2024年と2025年のヴィンテージ違いを飲み比べるセット。わずか600円でこのレベルの飲み比べ体験ができるのは、ワイナリー直営ならではの特権である。
🍷 試飲の様子は縦動画でも
「藍」のフライトを味わう様子を、縦動画でも収録している。
別棟のカフェテリアとショップ|気軽に立ち寄れる
しっかり試飲を楽しむテイスティングバーとは別に、敷地内には予約不要のカフェテリアが別棟で構えられている(2025年3月21日オープン)。
本日のグラスワイン700円から始まり、地元・自家焙煎店から仕入れた白州コーヒー500円、塩クロワッサン300円、八ヶ岳ミルクに濃縮ブドウ果汁を加えた自家製ソフトクリーム「グランヴェール レザン」600円など、アルコールが苦手な方や運転中の方も気軽に立ち寄れるラインナップが揃う。
軽食には、自家醸造の赤ワインで国産牛肉をじっくり煮込んだビーフシチューや、カレーライスなどのお食事メニューも用意されている。山梨のウイスキーやクラフトビール、ノンアルコールビールなど、お酒のラインナップも幅広い。
ワインショップでは、ここでしか手に入らないワイナリー限定ボトル(マスカット・ベーリーA バレルセレクション ワイナリー限定287本など)も販売されている。八ヶ岳の麓まで足を運んでこそ手に入る一本を、ぜひお土産に。
アクセス・駐車場・犬連れ|購入情報
| ワイナリー名 | 八ヶ岳グランヴェールヴィンヤード(Yatsugatake Grandvert Vineyard) |
|---|---|
| 運営 | 株式会社city farm |
| 住所 | 〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町1270番地 |
| 電話 | 0551-36-6611 |
| 営業時間 | 10:00〜16:00(オーダーストップ15:30)※ワイナリー・ショップ・カフェテリア共通 |
| 定休日 | 火・水曜日、夏季休暇、年末年始 |
| アクセス | JR中央本線 小淵沢駅より車で約10分(東京・新宿から特急あずさで約2時間) |
| 公式サイト | https://www.grandvertvineyard.jp/ |
| 運営会社サイト | https://www.cityfarm.co.jp/ |
| オンラインショップ | https://ygv.base.shop/ |
| ふるさと納税 | ふるさとチョイスで「city farm」検索 |
| @grandvertvineyard |
駐車場|ナビ通りだと迷うので注意
車で訪れる場合、中央自動車道・小淵沢ICから約5分。無料駐車場が完備されている。
ただし、ひとつ注意点がある。公式サイトでも案内されている通り、Googleマップのルート案内に一部誤りがあり、ナビ通りに進むと入口を間違える可能性がある。駐車場を利用する際は、ロータリーのある正面玄関の入口から入るのが正解だ。ナビを過信せず、現地の看板とロータリーを目印にすると迷わない。
電車でのアクセス|小淵沢駅から
今回、私は電車で訪れた。東京・新宿からJR中央本線の特急あずさで約2時間、小淵沢駅へ。そこからワイナリーまでは車で約10分の距離である。
小淵沢駅からは徒歩だと少し距離があるため、駅前でタクシーを利用するか、レンタカーを借りるのがおすすめ。春に訪れると、ワイナリーへ続く道には桜並木が広がり、道中も楽しめる。公共交通で八ヶ岳の高原ワイナリーへ気軽に行けるのは、車を持たない人にとってうれしいポイントだ。
犬連れ(ペット同伴)で行きたい方へ
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードは、ペット(ワンちゃん)同伴で来場できるワイナリーである。公式の案内によれば、建物内への入場はできないものの、屋外にリードをつなげる専用スペースが2カ所用意されている。利用したい場合は、スタッフに声をかければ案内してもらえる。
広大なブドウ畑と八ヶ岳の眺めが広がる屋外空間なので、愛犬との散歩がてら立ち寄るのにもぴったり。ほかの来場者も気持ちよく過ごせるよう、マナーを守っての利用が呼びかけられている。
ワイナリー見学・テイスティングツアーは予約制
当ワイナリーでは、有料のテイスティングや、ここでしか手に入らない限定ワインを購入できる。八ヶ岳の麓の広大なブドウ畑を眺めながら、グラス片手にさまざまな品種をゆっくりと楽しめるのが魅力である。
醸造棟や畑の見学ができるワイナリーツアーも開催されており、スタッフが醸造工程を丁寧に解説してくれる。最後には赤・白のテイスティングが付く。テイスティングはもちろん、ワインショップへの来店も事前予約が必要なので、訪問前に予約フォームから申し込んでおきたい。
なお、カフェテリアは予約不要で、グラスワインから気軽に立ち寄れる。
📋 注意事項
予約について:ショップ来店・テイスティングの予約は、参加希望日の3日前までに。直前の予約は電話で問い合わせを。混雑状況により参加いただけない場合もある。
変更・キャンセル:予約の変更・キャンセルは2日前までに連絡を。
人数:1グループ最大10名まで。超える場合は時間や日程の変更をお願いすることがあるとのこと。
同行案内:他のお客さまと一緒に案内する場合がある。
ペット同伴:ペット(ワンちゃん)と一緒に来場可。建物内には入れないが、屋外にリードをつなげる専用スペースが2カ所用意されている。利用時はスタッフに声がけを。
よくある質問
- Q. 八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードはいつオープンした?
- 2024年9月にグランドオープン。運営は山梨県内で長年ブドウ栽培を手がけてきた株式会社city farm。
- Q. ワイナリーツアー・テイスティングは予約が必要?
- ワイナリーツアーとテイスティングは予約制。公式サイトの予約フォームから申し込めます。なお、2025年3月21日にオープンしたカフェテリアは予約不要で、グラスワイン700円から気軽に楽しめる。
- Q. 営業時間と定休日は?
- 営業時間は10:00〜16:00(オーダーストップ15:30)、定休日は火曜・水曜日と夏季休暇、年末年始。ワイナリー・ショップ・カフェテリアで共通。
- Q. アクセス方法は?小淵沢駅からどうやって行きますか?
- JR中央本線・小淵沢駅から車で約10分。東京・新宿からは特急あずさで約2時間で小淵沢駅に到着。電車利用の場合は駅周辺でレンタカーやタクシーの利用がおすすめ。
- Q. ワインはオンラインで購入できますか?
- 公式オンラインショップで購入可能。また、ふるさと納税の返礼品としても掲載されているので、ふるさとチョイスなどから選ぶこともできる。
- Q. どんなブドウ品種を栽培していますか?
- シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、甲州の6品種を栽培している。日本のワイナリーとしては珍しく、ドイツ・アルザス系の白品種を含む本格的なラインナップ。
- Q. スパークリングワインはどんな製法で造っていますか?
- シャンパーニュと同じ「瓶内二次発酵(メソッド・トラディショネル)」で造られています。瓶の中で二次発酵させて泡を生み出し、たまった澱を瓶口へ集める「ルミアージュ」という工程を経て仕上げられる。ワイナリーでは自動の「ジャイロパレット」と、昔ながらの手作業「ピュピトル」の両方を見ることができる。
- Q. 醸造責任者はどんな人ですか?
- 醸造責任者は1994年生まれの瀬沼瑠衣(せぬま るい)さん。獨協大学英語学科卒業、TOEIC900点で英語・フランス語をネイティブレベルで操る、語学にも長けた30代の若き醸造家。大学時代に東洋哲学に触れ、エノリューション川邊氏に師事した経歴を持つ。
- Q. 駐車場はありますか?行き方の注意点は?
- 無料駐車場があります。中央自動車道・小淵沢ICから約5分です。ただしGoogleマップのルート案内に一部誤りがあり、ナビ通りだと入口を間違えることがあるため、ロータリーのある正面玄関の入口から入ってください(公式サイトでも案内されています)。
- Q. 犬(ペット)を連れて行けますか?
- ペット(ワンちゃん)同伴で来場できます。建物内には入れませんが、屋外にリードをつなげる専用スペースが2カ所用意されています。利用時はスタッフに声をかけてください。マナーを守っての利用が呼びかけられています。
- Q. ワイナリー見学はできますか?
- 醸造棟や畑を見学できるワイナリーツアーが予約制で開催されています。スタッフが醸造工程を解説してくれ、最後に赤・白のテイスティングが付きます。詳細・予約は公式サイトのフォームから申し込めます。
- Q. 予約なしでも行けますか?
- テイスティングルームは予約優先制ですが、予約なしでもテイスティングできる場合があります。ただし混雑時は入れないこともあるため、確実に楽しみたい場合は事前予約がおすすめです。カフェテリアは予約不要で立ち寄れます。
- Q. カフェではどんなメニューが楽しめますか?
- グラスワイン700円、白州コーヒー500円、塩クロワッサン300円、八ヶ岳ミルクの自家製ソフトクリーム「グランヴェール レザン」600円のほか、自家醸造赤ワインで煮込んだビーフシチューやカレーライスなどの軽食メニューもあるとのこと。
まとめ|100年後も続くワイナリーへの第一歩
八ヶ岳グランヴェールヴィンヤードは、新進気鋭でありながら、その背景には大手ワイナリーの栽培・醸造を長年担ってきた経験がある。そこに、東洋哲学を背骨に持ち、現場の創意工夫を惜しまない若き醸造責任者・瀬沼瑠衣さんの感性が加わり、ドイツ・アルザス系白ブドウまで含めた本格的な6品種ラインナップで、新しい日本ワインの可能性を切り拓いている。
気候変動という世紀の難題に対して、標高450mから950mへと栽培地を移しながら、30年向き合い続けてきた。その試行錯誤の積み重ねの先に、いまこのワイナリーは立っている。
「畑がない場所には、もう帰れない」。そう語った瀬沼さんの足元では、若いブドウの樹が静かに根を張りはじめていた。「100年後も続くワイナリー」という言葉が、決してキャッチコピーではないと確信させてくれる。
八ヶ岳の麓には、そう思わせるだけの本物がある。ぜひ一度、足を運んでみてほしい。
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この記事を書いた人:らむこ
おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
日々の食がちょっと楽しみになるような、そんなヒントをお届けできたらうれしいです。