右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Googleレビュー上位5%の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

【うかい亭常連が本音レポ】丸の内でディナー!グリルうかいで誕生日を祝ってきた

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東京・丸の内のビル群に佇む「グリルうかい 丸の内店」。東京駅からすぐの場所にあるこのお店を御祝の席で利用したのだが、個室も用意されていて、ビジネス利用にもピッタリ。

うかい亭同様、流石の空間美で、ディナーコースはうかい亭よりもリーズナブルながら、旬の食材を一皿一皿堪能できる。

今回は、そんな「グリルうかい 丸の内店」についてレポートしていきたい。

非日常空間に包まれる店内の魅力

ガラス越しの暖炉とインテリア

ガラス越しの炎が美しい暖炉

ガラス越しの炎が美しい暖炉

まず席に着く前から感動したのが、内装の美しさ。

入口から目に入るのは、暖炉のようなガラス越しの炎。静かに揺れる炎を眺めながら足を進めるこの時間から、もう“うかいワールド”は始まっている。

おしゃれな天井

おしゃれな天井

天井の装飾や柱のぶどう彫刻など、一歩入った瞬間から「非日常」にスッと引き込まれていく。

ぶどうが彫られた柱

ぶどうの木が彫られた柱

こだわりのカトラリー「ペルスヴァル 9.47」

ペルスヴァルのカトラリー

ペルスヴァルのカトラリー

そして、グルメ好きの心をくすぐるのが、カトラリーへのこだわり。

提供されたナイフはペルスヴァルというフランスのナイフ工房の「9.47」。このナイフは、実はただのナイフではない。

“折りたたみナイフと全く同じ切れ味のテーブルナイフ”を目指して開発されたモデルで、食事会に同席していたフランス・オーベルニュ地方のワイン生産者、ステファン・マジョーヌ氏が持参していたものだそうだ。

9.47はその時飲んでいたワインの度数

9.47はワインの度数

9.47というのは、アルコール度数9.47%のヌーヴォーを飲んでいた時にインスピレーションが生まれたため、そこから命名されたらしい。ナイフの柄も付け替えられるという。

ちなみに下記の写真の白いナイフは、47本しか作られていないらしい。

47本のみのスタンダードナイフ

47本のみのスタンダードナイフ

 

うかいグループでは多くの店舗で有名メーカーに特注したオリジナルの食器やカトラリーが使われていて、それも楽しみのひとつ。
この「9.47」ナイフも、実はうかい側からオリジナル制作を依頼したものの、ペルスヴァル社からは丁重に断られてしまったのだそう。
残念だが、それだけこのナイフに対するポリシーがあるということでもあるだろう。

 

ホタテの貝柱から肉厚ステーキまでストレスなく切れる切れ味と、無駄のない洗練されたフォルム。まさに“機能美”の象徴のような存在。
こうした細部にまでストーリーを持たせるのが、うかい亭の魅力。

料理以外の体験も、しっかりと記憶に残してくれる。

季節の食材を味わう贅沢ディナーコース

涼しげな飾り皿

この日はシーズナルズディナーコースをいただいた。こちらのコースではオードブルが3種類から、またメインの肉料理を4種類から選ぶことが出来る。メインの肉料理によって、価格が12,100円もしくは14,300円となる。

ちなみに、こちらに別途10%(※2025年7月からは13%とのこと)のサービス料がかかる。

前菜・ポタージュ

新玉ねぎのポタージュ

新玉ねぎのポタージュ

まずは、静岡の新玉ねぎを使ったポタージュが運ばれてきた。

春といえばやはり新玉ねぎ。やさしい甘さとクリーミーな舌触りで、胃の中がふわっとあたたまるような優しい一皿。

選べるオードブル

エスカベッシュ

白身魚のエスカベッシュ

次に運ばれてきたのはオードブルの一皿。私が3種類の中から選んだのは白身魚のエスカベッシュだ。さっぱりしながらも旨みがあり、ワインが欲しくなる。

ちなみに、妹のチョイスはカルパッチョ。

カルパッチョにはカラスミが散らされている

カルパッチョにはカラスミが散らされている

カラスミが散らされていて、こちらも美味しそうだ。。。

旬の筍のリゾット

筍のリゾット

筍のリゾット

続いては、季節の筍をたっぷり使ったリゾット。芳しい香りが立ち込めてきて、筍の絶妙な歯ごたえが最高だ。

絶品!オマール海老のブイヤベース(アラカルト)

タジン鍋で運ばれてきたのは……。

タジン鍋で運ばれてきたのは……。

タジン鍋で登場した瞬間、酔いしれるほどの香りに、わっとテンションが上がった。

オマール海老のブイヤベース

オマール海老のブイヤベース

というのも、次に登場したのは炭火で焼いたオマール海老のブイヤベース

押し寄せるような濃厚な魚介の香りがたまらない。海老や貝などの濃厚な旨みとスープの深さが印象的で、目にも舌にも楽しい。

ちなみにこのブイヤベースは、この日食べた料理の中で一番の美味しさ。というか、今まで食べたブイヤベースの中で断トツのクオリティ。

実はこちらはコース料理ではなくアラカルトでのチョイスなのだが、毎年うかい亭でサービスをお願いしている方のイチオシということでオーダー。

このブイヤベースは、頼んで絶対に損はない。

選べる肉料理

牛タンビーフシチュー

牛タンビーフシチュー

そして私がメインに選んだのは、牛タンのビーフシチュー

肉厚な牛肉が2枚乗っているのだが、これはタン先タン元の部位だという。それを教えていただいた後に食べてみると、なるほど確かに肉質が若干異なり、旨味の感じも違う。

こーれは面白い!

とろとろになるまで煮込まれていて、ナイフがいらないほどお肉も柔らかい。コクのあるソースとの相性も抜群だ。

 

ちなみに、この日の肉料理では他にイベリコ豚の炭火焼きや黒毛和牛のハンバーグ、黒毛和牛ランプの炭火焼きなどを選ぶことが出来た。

イベリコ豚の炭火焼き

イベリコ豚の炭火焼き

妹はイベリコ豚の炭火焼きをチョイス。なんといってもグリル料理店なので、この炭火焼きは美味さを確約されたようなものだ。

最高の火加減で調理されていて、本当に美味しい!とのこと。

メインが4種類選べるとなると、選ばなかった料理を試したくなるものである。アクセスも良く、次回も行く動機に十分なり得る。

デザートとカフェタイムの演出

5種類のデザート

5種類のデザート

デザートは、5種類の少量盛り合わせで提供されるスタイル。

少量の盛り合わせが嬉しい

少量の盛り合わせが嬉しい

左から、温州みかんのゼリー・イチゴのソルベ・抹茶ティラミス・イチゴのチョコレートムース・うかい亭名物プリンだ。

少しずついろんな味を楽しめるのが非常に嬉しいポイントだ。

締めのコーヒー

締めのコーヒー

カフェは、コーヒーや紅茶はもちろん、カモミールティーなどのハーブティーからチョイスすることが出来る。

料理を彩るワインペアリング

部屋の中央にお酒が冷やされている

部屋の中央にお酒が冷やされている

もちろんこのコースには、ワインペアリングもお願いしている。

前菜~メインまでのグラスワイン

前菜にはスペインのアルバリーニョ。アルバリーニョは鉄板で、鮮魚にピッタリだ。

スペインのアルバリーニョ

スペインのアルバリーニョ

筍リゾットには日本酒を合わせていただいた。綺麗すぎず旨味のある純米大吟醸だったが、それに負けない筍に感服。

水芭蕉 翠 純米大吟醸

水芭蕉 翠 純米大吟醸

ブイヤベースにはロゼワイン。こちらも鉄板の組み合わせだが、それが良い。

ポルトガルのロゼワイン

ポルトガルのロゼワイン

メインの肉料理には2杯の赤ワインを飲み比べ。ボルドーの赤とカルフォルニアのピノノワール。どちらも濃厚なワインだが、双方の良さがある。

ボルドー・ポムロール地域の濃厚赤ワイン

ボルドー・ポムロール地域の濃厚赤ワイン

やはり飲み比べは楽しい。

カルフォルニアのピノノワール

カルフォルニアのピノノワール

ロゼスパークリングの粋な演出

そして、食後酒にはスパークリングワインをチョイス。

ロゼスパークリングワインだったのだが、ここで粋な演出が!

あらかじめリンゴのハチミツをグラスに回しかける

あらかじめリンゴのハチミツをグラスに回しかける

グラスにリンゴのはちみつをあらかじめ回しかけておき、そこにスパークリングを注ぐ。

ハチミツ入りのグラスにロゼのスパークリングワインを注ぐ

ハチミツ入りのグラスにロゼのスパークリングワインを注ぐ

ほんのり甘い香りに濃厚な甘味のハチミツ、そしてスパークリングワインの酸味が溶け合うと、ロマンチックな味わいに。溶け切らないハチミツには少しもどかしくなったが、最後までワクワクの止まらない食事だった。

誕生日にはバースデープレートの演出も

オルゴールとバースデープレート

オルゴールとバースデープレート

今回訪れたのは誕生日ということで、バースデープレートをご用意いただいた。

オルゴールも一緒に持ってきていただき、スタッフさんの拍手と共に、記念撮影。

自前のスマホとは別に、お店のカメラでも撮影してくれて、写真をその場で人数分プリント → おしゃれな台紙に入れてプレゼントしてくれるいう嬉しい心遣いも。

おもてなしの温かさが、料理と共に心に残る、素敵な演出だ。

八王子うかい亭常連から見たコスパ

実は筆者、普段は1年に1度八王子うかい亭に通っている、いわゆる常連だ。それだけに、今回の丸の内店にはちょっとした“比較目線”を持って臨んでいたのだが……。

率直に言うと、コスパの良さにびっくり。

多少カジュアルな雰囲気ではあるが、料理のクオリティは高く、都心にありながら、八王子に比べてコースの価格帯は抑えめ。

サービスは人によるが、若い方も頑張っていて誠実さが伝わる。

しかも食後のドリンクやデザートの満足感もバッチリ!

高級店ならではのホスピタリティは健在で、「都内でこの価格ならお得!」と思える内容だった。

グリルうかい 丸の内店の店舗情報

アクセス・営業時間・店舗情報

グリルうかい 丸の内店の看板

グリルうかい 丸の内店の看板

店舗情報は下記の通り。予約はこちらから取ることが出来る。

店名: グリルうかい 丸の内店
住所: 〒100-6902 東京都千代田区丸の内2-6-1
丸の内パークビルディング 丸の内ブリックスクエア2F
電話番号: 03-5221-5252(10:00~21:30)
営業時間:
ランチ 11:30~15:00(L.O.13:30)
ディナー 17:30~21:30(L.O.19:30)
定休日: 水曜日

アクセス:

JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分、または7番出口より徒歩4分

JR「有楽町駅」国際フォーラム口より徒歩9分

東京メトロ千代田線「二重橋前駅」3番出口より徒歩3分

東京メトロ丸ノ内線「東京駅」地下道より徒歩3分

東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D3出口より徒歩5分

半個室・お子様連れの利用について

ちなみに、半個室の用意もある。
店員さんに聞いてみると、家族でのお祝いやビジネスランチや接待など、かなり多く利用客がいるとのこと。

なにしろアクセスが良いので、色々な用途に利用できるのが良い。

ちなみに4名~最大12名まで利用可能とのこと。

平日は小学生未満の子供の入店は原則禁止のようだが、土・日曜日と祝日は、小学生未満のお子様連れも予約可能だそうだ。

アトリエうかいの焼き菓子も購入可能

アトリエうかいの商品も一部購入可能

アトリエうかいの商品も一部購入可能

ちなみに、うかいグループのアトリエうかいの焼き菓子も、こちらで一部購入することが出来る。ここの焼き菓子は美味しいので、一度は是非購入して食べてみてほしい。

甘いものだけでなく、塩味のある菓子もあり、ワインにもよく合う。

▽アトリエうかいの焼き菓子詳細レビューはこちら

www.cheers-winebeer.club

まとめ|特別な日に訪れたい、丸の内のご褒美レストラン

丸の内という都心の真ん中にありながら、一歩足を踏み入れれば、まるで美術館のような空間と、目も舌も喜ぶ本格料理。

いつも八王子うかい亭にお世話になっている身としては、うかい亭の廉価版という立ち位置ながら、このクオリティでこの価格帯なら納得、の一言。

気張りすぎず行けるので、ちょっとした自分へのご褒美にもおすすめ。

気軽に非日常が味わえるお店として、是非行ってみてほしい。

 

▽おすすめの過去記事

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