2024年のテト(旧正月)直前、姉妹でベトナム・ホーチミンを3泊4日で訪れた。
バイクの波があふれる活気と、フレンチコロニアル建築の優雅さが同居する街を、限られた時間で効率よく巡った旅である。
本記事は、その3泊4日の全行程を1本にまとめたモデルコース完全版である。
各日の詳細レポートへのリンクに加え、これからホーチミン旅行を計画する人向けに、現地で実際に役立った基本情報、おすすめスポット、注意点までを網羅している。
「ホーチミン旅行ってどんな感じ?」「3泊4日で何ができる?」「テト直前に行くとどう?」――そんな疑問に答える形で構成した。

なぜ今、ホーチミンなのか
ベトナム最大の都市であるホーチミン(旧サイゴン)は、東南アジアの中でも特にグルメ・歴史・ショッピング・スパの要素がコンパクトに凝縮された旅行先である。日本からの直行便で約6時間、時差は2時間と気軽に行ける近さでありながら、街並みの異国情緒は濃い。
3泊4日という限られた日程でも、フランス植民地時代の建築が残る中心部、メコンデルタの大自然、戦争遺跡として残るクチトンネル、そして屋台から高級レストランまで多層的なグルメシーンを十分に味わえる。短期間で異国情緒と冒険感を両取りできるのが、ホーチミン旅行の醍醐味である。
姉妹で訪れた今回の旅は、ベトナム料理に恋したことがきっかけだった。元酒類バイヤーである私の視点から、現地のワイン事情やフレンチ料理のローカライズ具合まで興味深く観察できる旅となった。
ホーチミン旅行の基本情報
| 所要時間 | 東京(成田/羽田)から直行便で約6〜6.5時間 |
|---|---|
| 時差 | 日本より2時間遅れ(日本が正午のときホーチミンは午前10時) |
| 通貨 | ベトナムドン(VND)。1万ドン=約60〜65円が目安 |
| ベストシーズン | 乾季(11月〜4月)。特に12〜2月は涼しく快適 |
| 言語 | ベトナム語。観光地・ホテルでは英語通用、日本語OKの店も一部あり |
| ビザ | 45日以内の滞在はビザ不要(2024年時点)。最新情報は外務省で要確認 |
| 電源 | 220V・50Hz。プラグはAタイプ多め、Cタイプ併設も。日本の機器は変圧器が必要なものあり |
| 水 | 水道水は飲用不可。ペットボトルの水を購入する |
💡 元バイヤーの豆知識:ベトナムのワイン事情
ベトナムは仏領インドシナだった歴史から、フランス料理とワイン文化が街に根付いている。意外なことにベトナム南部・ダラット地方では国産ワインも生産されており、現地のスーパー(Winmart など)では国際銘柄と並んで手頃な価格で購入できる。フレンチコロニアル料理を出すレストランでは、ボルドーを中心としたワインリストが充実していることが多い。
テト(旧正月)直前期に旅行する魅力

ベトナムの旧正月「テト」は1〜2月(年により変動)にかけて訪れる、現地最大の祝日である。日本でいう正月にあたり、街の表情ががらりと変わる。
今回の旅はテト直前期にあたり、街中が新年ムードに染まりつつあるベストタイミングを楽しめた。
テト直前旅行のメリット
街中が花や提灯で華やかに飾られ、写真映えする景観が楽しめる。
ホテル・市街地は普段以上に磨き込まれ、特別感がある。テト本番のように店舗が休業することはなく、ローカルレストランから市場、観光ツアーまで通常通り稼働しているため、効率的に観光できる絶好の時期である。
💡 テト豆知識:縁起物の装飾スイカ
ベトナムのテトでは、漢字と龍があしらわれた装飾スイカが家庭の祭壇や贈答品として用いられる。「招財進寶」「年年有餘」など縁起の良い漢字が彫られ、新年の繁栄を願う風習である。中華圏の影響を色濃く残すベトナム文化ならではの一品で、テト前の市場やスーパーで限定販売される。今回の旅でも、現地スーパーで実際にこの装飾スイカと出会うことができた。
テト時期に押さえておきたい注意点
- テト本番(元日〜3日目あたり)はローカル飲食店・市場が休業することが多い
- タクシー・配車アプリの料金が割増になることがある
- 銀行・両替所も短縮営業や休業がある
- 飛行機・ホテル料金は通常期より高め
テト直前に訪れるなら、華やかさを楽しみつつ通常営業の店も使える、いいとこ取りができる。テト本番に被せると休業の影響が出るため、日程を組む際は現地カレンダーを必ず確認したい。
3泊4日モデルコース総覧
| 1日目 | 日本出発 → ホーチミン到着、ベトナムハウスレストランでフレンチコロニアルディナー、ビンコムセンターでナイトショッピング |
|---|---|
| 2日目 | バインミー朝食、ワインショップThe Warehouse、タンディン市場、中央郵便局見学、ミウミウスパでアロママッサージ |
| 3日目 | クチトンネル日帰りツアー、メコンデルタ・ミトーへ。エレファントイヤーフィッシュとボートクルーズ |
| 4日目 | ホテルビュッフェ朝食、2回目のミウミウスパで旅の締めくくり、深夜便で帰国 |
※実際の旅程順は記事ごとと若干異なるが、本ガイドではホーチミン旅行モデルとして整理し直している。
1日目〜4日目の詳細レポート
各日の様子は個別記事で詳しく綴っている。気になる回から読んでもらえれば嬉しい。
1日目|到着、フレンチコロニアル晩餐、テト直前の夜歩き
バイクの波と活気あふれる街並みに圧倒された到着初日。夜はフレンチコロニアル建築の名店「ベトナムハウスレストラン」で極上ディナーを楽しみ、その後ビンコムセンターを中心にナイトショッピングへ。日本との価格差に驚いたダイソーや、現地スーパー「Winmart」でのお土産探しまで、初日から濃密な体験となった。
2日目|街なか観光と中央郵便局、ミウミウスパで癒やしの1日
朝のバインミーから始まり、ワインショップ「The Warehouse」、ローカル市場「タンディン市場」を巡って異国情緒を満喫。フレンチコロニアル建築の傑作「中央郵便局」を見学した後は、日本人にも人気の「ミウミウスパ」でアロママッサージへ。締めはWRAP&ROLLで生春巻き。グルメ・観光・スパが一気に揃う、街なかを満喫する欲張りな1日となった。
3日目|クチトンネルとメコンデルタの郊外日帰りday
ベトナム戦争の歴史が刻まれたクチトンネルを実際に潜入。狭い地下空間と、ガイドから聞いたベトナムの交通・銀行・美容文化のリアルな話が印象深い。続いてメコン川の大自然へ。名物のエレファントイヤーフィッシュやバインセオを堪能し、高速ボートと手漕ぎボートでクルーズを満喫した。歴史と自然が同居する濃密な郊外day。
4日目|豪華ホテルビュッフェとスパで旅の締めくくり
驚きの種類を誇るホテルビュッフェで朝食、再びミウミウスパで癒やされ、深夜便で帰国。羽田空港でのラスト事件まで、旅の余韻が詰まった最終日レポート。3泊4日という短い日程ながらも濃密な思い出が残る、姉妹旅の集大成となった。
ホーチミングルメ完全リスト

今回の旅で実際に味わった現地グルメをジャンル別にまとめる。「ホーチミンで何を食べるか」迷っている人の参考になれば嬉しい。
必食ベトナム料理
- バインミー:フランスパンに具材を挟んだベトナム式サンドイッチ。朝食やランチに最適
- フォー:米麺のスープ。あっさりした牛肉スープが定番
- 生春巻き(ゴイ・クオン):WRAP&ROLLで本場の味を体験
- バインセオ:ベトナム風お好み焼き。メコンデルタで特に美味
- エレファントイヤーフィッシュ:メコンデルタ名物の揚げ淡水魚
ホテル・高級レストラン
- ベトナムハウスレストラン:フレンチコロニアル料理の名店。記念日や特別な夜に
- ホテルビュッフェ:種類の豊富さに驚かされる。最終日の贅沢にぴったり
💡 元バイヤーの豆知識:フレンチコロニアル料理とは
仏領インドシナ時代に持ち込まれたフランス料理が、ベトナムの食材と融合して生まれた独自のジャンル。バゲットを使ったバインミー、コーヒーにコンデンスミルクを入れるベトナムコーヒー、フォーのフランス語起源説(pot-au-feu)など、日常の食文化に深く根付いている。ホーチミン市内には本格フレンチをベトナム流にアレンジした高級レストランが多数あり、ワインとのペアリング体験ができる。
観光スポットまとめ

| 中央郵便局 | フレンチコロニアル建築の傑作。お土産選びも楽しめる定番スポット |
|---|---|
| タンディン市場 | ローカルの活気がそのまま残る生鮮市場。異国情緒たっぷり |
| ビンコムセンター | 近代的なショッピングモール。ナイトショッピングの拠点に |
| ダイアモンドプラザ周辺 | テト時期はフォトスポットとして装飾が美しい |
| クチトンネル | ベトナム戦争の歴史遺跡。市内から日帰りツアーで訪問可能 |
| メコンデルタ・ミトー | 大自然のクルーズ体験。日帰りツアーが充実 |
| The Warehouse | ベトナム国内ワインも扱う本格ワインショップ |
買い物・お土産情報

ホーチミンの買い物は、現地スーパーが想像以上に楽しい。観光客向けのお土産屋よりも、地元の人が普段使うスーパーで買うほうが、安くて種類も豊富で、ベトナムらしさが詰まっている。
スーパー「Winmart」がおすすめ
ベトナム土産の定番(コーヒー、調味料、お菓子、ドライフルーツなど)が一通り揃う。価格も観光客価格ではないため、お土産を量買いする旅行者には特に向いている。テト時期に訪れると、店内が縁起物の花や赤い装飾で華やかに飾られ、買い物自体がイベント感に包まれる。
ベトナム版ダイソーで日本との価格差を体感
日本のダイソーがベトナムでは現地価格と為替のせいか、品揃えも雰囲気も違う。文房具や日用品で気になるものがあれば旅の記念にもなる。
ミウミウスパ体験記

今回の旅で2回も足を運んだのが「ミウミウスパ」である。日本人観光客にも人気で、清潔感のある店内とリーズナブルな価格、丁寧な施術で評判が高い。
1回目は2日目のアロママッサージ。歩き疲れた身体にちょうどよく、観光の合間のリフレッシュに最適だった。施術後にはお茶と砂糖漬けのお菓子のおもてなしまで用意され、生姜シャーベットの爽やかさが心地良い余韻を残してくれる。あまりに快適だったため、最終日にもう1度予約を入れて、旅の締めくくりに。
予約は事前に公式サイトや旅行サイトから可能。観光客が集中する時間帯(夕方〜夜)は混むため、早めの予約が安心である。
これから行く人への実用Tips
持ち物
- 歩きやすい靴:石畳や段差が多い。サンダルより運動靴推奨
- 軽い羽織もの:建物内の冷房が強い。ホテルのレストランでも必要
- ポケットティッシュ・ウェットティッシュ:ローカル店では紙ナプキン非常備が多い
- 胃腸薬:屋台や生野菜で稀に当たる
- SIMカード or ポケットWi-Fi:配車アプリ・地図利用に必須
移動
市内の移動は配車アプリ「Grab」が圧倒的に便利。料金が事前に確定し、現金トラブルもない。タクシーを使う場合は、信頼度の高いVinasun・Mailinhを選ぶこと。
ぼったくり対策
- 路上で話しかけてくる物売りには反応しない
- レストランは入店前に必ずメニューと価格を確認
- シクロ(人力車)は乗る前に料金交渉
姉妹旅のすすめ
女性同士の旅は安全面でやや慎重さが求められるが、姉妹旅ならではの楽しみ方も多い。スパで一緒に施術を受けたり、ショッピングで意見交換したり、夜のレストランでリラックスしながら食事できたり、旅の濃度がぐっと上がる。
よくある質問
- Q. ホーチミン旅行は何日くらいが理想?
- 市街観光中心なら2泊3日でも十分。今回のように郊外のクチトンネルやメコンデルタも組み込み、スパや買い物まで楽しむなら3泊4日が最適バランス。さらに余裕をもって滞在したいなら5泊以上もおすすめ。
- Q. 3泊4日で全部回れる?
- 主要観光地・グルメ・スパまで網羅可能。ただし朝早くから動き、移動はGrab配車を活用するなど効率重視で組むこと。クチトンネルとメコンデルタを1日で回るのはハードだが、現地の組み合わせツアーを使えば実現できる。
- Q. テト時期の旅行は避けたほうがいい?
- テト本番(元日〜3日目)はローカル店休業の影響があるが、テト直前であれば華やかさを楽しみつつ通常営業の店も利用できるため、むしろおすすめできる時期である。
- Q. 英語は通じる?
- 主要観光地・ホテル・レストランでは概ね通じる。ローカルの市場や屋台では指差しと簡単な単語、翻訳アプリで対応可能。
- Q. ホーチミン3泊4日の予算目安は?
- 航空券を除き、1人あたり7〜10万円程度が目安。ホテルランクや食事の選び方で大きく変動する。現地物価は日本の半分〜3分の1の感覚。
- Q. クチトンネル・メコンデルタは個人で行ける?
- 個人でも可能だが、現地ツアーに参加するのが圧倒的に効率的かつ安全。日本語ガイド付きツアーも市内旅行会社で予約できる。
- Q. 姉妹・女性二人でも安全?
- 市街中心部は概ね安全。夜の一人歩きや人通りの少ない路地は避け、貴重品管理を徹底すれば問題ない。配車アプリ移動を基本にすると安心。

まとめ
ホーチミン3泊4日の旅は、グルメ・歴史・自然・スパ・ショッピングのすべてが詰まった濃密な体験となった。バイクの洪水と静かなフレンチコロニアル、戦争遺跡と現代のショッピングモール、田舎のメコン川と都会のホテルビュッフェ――この対比が、ベトナムという国の奥行きを物語っている。
これからベトナム旅行を計画する方は、ぜひ各日の詳細記事も併せて読んでみてほしい。旅の臨場感とともに、現地の空気が伝わるはずである。
姉妹で訪れたこの旅は、また訪れたいと思える特別な4日間だった。次はハノイやフエなど、ベトナム北部・中部にも足を伸ばしてみたい。
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※本記事の情報は2024年のテト直前期を基準に記載しています。ビザ、為替、店舗営業状況などは変動があるため、渡航前に最新情報をご確認ください。
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この記事を書いた人:らむこ
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