右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Googleレビュー上位5%の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

国立の麦酒堂KASUGAIへ|KUNITACHI BREWERYのクラフトビールと本気つまみ

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多摩地区で「料理もお酒も、きちんと美味しい店」を探すのは、意外と難しい。

クラフトビールの種類は多いけれど料理が軽い、料理は良いけれどお酒の選択肢が少ない……そんな経験がある方も多いのではないだろうか。

今回訪れたのは、国立にあるクラフトビール居酒屋『麦酒堂KASUGAI』。

結論から言うと、「種類が多い店」「料理がちゃんとしている店」を同時に求めている人にとって、満足度が明らかに高い一軒だった。

国立周辺で「クラフトビールも、料理も妥協したくない」なら、ここはかなり当たり。

ビールが主役なのに、料理が脇役じゃない。

なんとなく居酒屋に入るより、最初からここを選んだほうがいい。

そう言い切れる理由を、料理とお酒の両面から詳しく紹介していきたい。

麦酒堂KASUGAIとは?|100年以上続く酒屋が手がけるビアレストラン

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」の外観。和風の門構えに黄緑色の暖簾が掛かり、100年以上続く酒屋が手がけるビアレストランらしい落ち着いた雰囲気。

和の門構えに掲げられた暖簾が目印。国立の住宅街に溶け込む、クラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」。

麦酒堂KASUGAIは、東京・国立で100年以上続く酒屋『せきや』が手がけるビアレストラン。

『せきや』はJR国立駅前にあり、品揃えにも定評がある良い酒屋で、古くから地域で人気を博している。

そんな酒屋が手掛けた『麦酒堂KASUGAI』は、併設ブルワリーの『KUNITACHI BREWERY』で醸造されたクラフトビールを中心に、「お酒をかすがいに、まちを醸す」という思想を体現する場所。

 

店内は広く落ち着いた雰囲気で、タップルームらしい配管やグラス棚があり、カウンター席も用意されているので、一人でも気軽に立ち寄りやすそうな場所となっている。

麦酒堂KASUGAIの店内カウンター席。レンガ調の壁と吊り下げグラスが印象的な、開放感のあるクラフトビールバー空間。

麦酒堂 KASUGAIの店内カウンター。 タップルームらしい配管やグラス棚が目に入り、一人でも気軽に立ち寄りやすい落ち着いた雰囲気。

KUNITACHI BREWERYのビールがここで飲める

国立のクラフトビール醸造所「KUNITACHI BREWERY」の外観。麦酒堂KASUGAIに併設されたブルワリーで、ここで醸造されたビールを店内で楽しめる。

麦酒堂KASUGAIに併設されたクラフトビール醸造所。店内では、ここで仕込まれたビールをそのまま味わえる。

KUNITACHI BREWERYのビール造りの根底にあるのは、「古いは新しい」という考え方。

伝統的なビアスタイルに敬意を払いながら、現代の感性で捉え直し、日本独自の表現へと昇華していく姿勢が一貫している。

国立の街並みや歴史、そこに流れる日常の空気をモチーフにしたビールが多いのも特徴で、派手さよりも生活の中で飲み続けられることを重視した設計。

軽やかなスタイルから、苦味や酸味を効かせたもの、ベルジャン系まで幅広く揃っているが、 いずれも「なぜこの味なのか」がきちんと説明できるラインナップ。

実際に飲み比べてみると、スタイルの違い以上に、 設計思想や背景の違いが味に反映されていることがよく分かる。

麦酒堂KASUGAIのクラフトビールをビアフライトで飲み比べ

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」で提供されるビアフライト。KUNITACHI BREWERYのクラフトビール11種類の中から選び、150mlずつ飲み比べできるセット。

この日は11種類の中から選べるビアフライトを注文。麦酒堂KASUGAIでは、少量ずつ飲み比べながら、自分の好みを見つけられるのが楽しい。

この日のタップビールは11種類。

ビアフライト(150ml×4/1,800円)を2セット少量ずつ試してみた。

この日に試したビールは下記の通り。

  • 1926(Kölsch Style)

    KUNITACHI BREWERYの第一のフラッグシップ「1926」は、旧国立駅舎の竣工年を冠したKölschスタイル。

    一口目はとても軽やかで、柔らかな果実感がありつつ、決して水っぽくない。

    IPAのような派手さはないものの、ホップ・酵母・麦芽が主張しすぎない形で調和しているのが印象的。

    味タグ:軽やか/やさしい果実感/クリーンで食中向き

  • 903(Altbier)

    「1926」と対をなす存在として造られたAltbierで第二のフラッグシップ「903」。
    谷保天満宮をモチーフにしているのだそう。

    赤褐色の見た目から想像するよりも重さはなく、口当たりはすっきり。後半にかけて麦芽由来のトースト感やコクがじわっと広がる。

    味タグ:麦芽のトースト感/すっきり/コクじわ

  • tight!(West Coast Pils)

    ラガーのクリアさとWest Coast IPAのホップ感を掛け合わせたWest Coast Pils。

    味わいは名前の通りタイトで、柑橘の皮を思わせるシャープな苦味が全体を引き締め、後味は非常にドライ。

    味タグ:柑橘ピール/苦味シャープ/後味ドライ

  • ゆるみ(Session IPA)

    白い花のようなフローラルさに、レモンを思わせる爽やかさ。

    アルコール度数3.5%の軽やかさで、主張しすぎない設計は、「今日はたくさん飲みたいけど、重いのは避けたい」そんな日にちょうどいい。

    味タグ:フローラル+レモン感/軽やか/低アルでぐいぐい

  • 2025(Dry-Hopped Sour)

    「2025」は、5周年記念につくられた、少し珍しいスタイルのビール。

    果実感と上品な酸味が重なり、ワインを意識したような設計で、食後やゆっくり飲みたい時にピッタリだ。

    味タグ:上品な酸味/果実感/ワインっぽくゆっくり

  • それでも町は廻っている(Belgian Blond Ale)

    ベルジャン酵母由来のスパイシーさと、リンゴや蜂蜜を思わせるやさしい甘み。

    麹のような発酵由来の旨味がある料理と合わせると、このビールの良さがより際立つうまさ。

    味タグ:スパイシー/りんご・蜂蜜ニュアンス/発酵旨みと相性◎

  • 富士見通り Struttin'(West Coast IPA)
    お店が「富士見通り」という通りにあることが名前の由来なのだそう。
    爽やかな飲み心地でIPA好きがグビグビ飲んでしまいそうな一杯。

    味タグ:爽やかホップ/しっかり苦味/IPA好き向け

  • Hop Filament -Harlequin-(Single Hop Session IPA)

    日本の商社では通常取り扱いがないホップでつくられたビールで、ラインナップの幅広さと仕入れ・設計へのこだわりが伝わってくる。

    甘さに寄りすぎないバランス感覚が心地よく、アルコール度数は4%と控えめで、飲み口はすっきり軽やか。

    味タグ:甘さ控えめバランス/すっきり/セッションで飲み続けられる

気に入ったものはレギュラーサイズ(270ml)・パイントサイズ(473ml)・ビアマグ(1,000ml)で追加しても良い。

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」で、気になったクラフトビールをレギュラーサイズ(270ml)で追加注文。飲み比べ後に単体で味わった一杯。

飲み比べで方向性を掴んだあと、気になったビールをレギュラーサイズで。

ビール好きの心を掴む料理たち

おつまみ4種盛り合わせ(800円)

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」のおつまみ4種盛り合わせ(800円)。シャルキュトリー、ラペ、ポテトサラダ、葉物サラダなど、その日のおまかせ前菜を少量ずつ楽しめる盛り合わせ。

シャルキュトリーやラペ、ポテトサラダなどを少しずつ。まずはビールを選びながらつまみたいときにちょうどいい盛り合わせ。

まずは前菜の盛り合わせを注文。

その日のおまかせの盛り合わせ4種となっており、この日はシャルキュトリーやラぺ、ポテトサラダなどの前菜が並んだ。

羊飼いソーセージ3種盛り(1,600円)

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」で注文した羊飼いソーセージ3種盛り。白インゲン豆を添えた、クラフトビールに合わせやすい肉料理。

羊の旨みとスパイス感がそれぞれ異なる3種盛り。ビールのタイプによって合わせ方を変えたくなる一皿。

無塩せき仕上げで、羊肉の旨味とスパイス感がダイレクトに感じられる美味しいラム肉ソーセージ3本セット。

下に敷かれている茹で豆も箸休め代わりにちょうど良い。

しらすとチーズのパリパリ焼き(650円)

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」で注文した、しらすとチーズのパリパリ焼き。香ばしく焼き上げたチーズにしらすと青ねぎを合わせたビール向きのおつまみ。

香ばしく焼き上げたチーズに、しらすの塩気と青ねぎの風味。軽やかなビールと相性のいい定番おつまみ。

グラナパダーノチーズとシラスを極薄の生地に載せてパリッと仕上げられたスナック感覚のおつまみ。

塩気とコクのバランスが良く、軽いビールにも苦いビールにも合う万能の一品だ。

さばの秋田安藤醸造味噌麹焼き(650円)

国立のクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI」のさばの秋田安藤醸造味噌麹焼き(650円)。秋田・安藤醸造の味噌麹に漬け込んだサバを香ばしく焼き上げ、レモンを添えた一品。

味噌麹の旨みとサバの脂が重なり、発酵由来のコクが前に出る焼き魚。軽すぎないビールと好相性。

秋田にある安藤醸造の味噌麹に漬け込んだサバを焼いた一品。

麹の甘みとサバの旨味がたまらない。

レモンをかけて爽やかに食べるのも良し。

海老と大葉の春巻き 2本(1,000円)

国立のクラフトビール居酒屋・麦酒堂 KASUGAIの海老と大葉の春巻き2本。薄皮で香ばしく揚げた春巻きに、甘辛いチリソースを添えた一品。

薄皮でパリッと揚げた春巻きの中に、ぷりっとした海老と大葉の香り。軽やかなビールやドライなラガーと合わせたくなる一皿。

薄皮で揚げた春巻きの中にプリッとした海老と大葉を巻いた一品。

スイートチリソースにつけてガブッと食べるのが幸せ極まりない。

ちなみに追加で1本(500円)~から注文可能とのこと。

ドリンクのラインナップ|ノンアルコールも豊富

麦酒堂KASUGAIのノンアルコール・ソフトドリンクメニュー。自家製レモンスカッシュやオーガニックジュースなどが揃う

ノンアルコールビールや自家製レモンスカッシュ、オーガニックジュースなど、ビール以外の選択肢も豊富。

ビール以外にも、ワインやクラフトジン、ノンアルコールビール、ソフトドリンクまで幅広く用意されている。

そのなかでも印象的だったのが、ジュース類の充実度。

自家製レモンスカッシュ・レモネードをはじめ、オーガニックジュースやワイナリーの葡萄ジュース、添加物不使用の伊藤農園の柑橘ジュースなど、選択肢が豊富。

お酒を飲めない方や子供連れでも、安心して一緒に楽しめる一軒だ。

価格帯と満足度|居酒屋より満足できる理由

価格だけ見れば、そこらの居酒屋より少し高く感じるかもしれない。

ただ、

  • ビールのクオリティ
  • ビールにかける想いや背景
  • 料理の完成度

を含めて考えると、満足度は明らかに上。

「ちゃんと美味しいものを飲みたい日」に選びたい店としてピッタリなのだ。

麦酒堂KASUGAIの店舗情報

国立にあるクラフトビール居酒屋「麦酒堂KASUGAI(かすがい)」の外観。KUNITACHI BREWERY併設で、店内では醸造されたクラフトビールと料理を楽しめる。

国立にある「麦酒堂KASUGAI」。KUNITACHI BREWERY併設で、醸造したてのクラフトビールが楽しめる。

店名:麦酒堂 KASUGAI(かすがい)

住所:東京都国立市東3-17-27

電話番号:042-843-0990

予約:可(席のみ予約可)

最寄駅:JR国立駅からバスで4分/JR谷保駅からバスで4分⇒「桐朋学園」停留所から徒歩6分

営業時間:

月・火・木・金
11:00 – 15:00・17:00 – 22:00


11:00 – 22:00

日・祝
11:00 – 21:00(L.O.20:00)

定休日:水曜日

支払い方法:クレジットカード・電子マネー(交通系IC)・QRコード決済(PayPay)

席数:42席(カウンター4席含む)

個室:あり(10~20名/コース料理のみ)

駐車場:敷地内にあり(5台・予約不可)※満車時は近隣コインパーキング利用(提携なし)

注意:2025年6月1日より、ディナータイム(土日祝は15時以降)の20歳以上はワンドリンクオーダー制

まとめ|国立で「ビールも料理も外したくない日」に行くなら、麦酒堂KASUGAI

麦酒堂KASUGAIは、クラフトビールの種類が多いだけの店ではない。

国立をテーマに仕込まれたKUNITACHI BREWERYのビールに、羊ソーセージや味噌麹焼きなど“ビールの輪郭が立つ料理”をきちんと合わせてくる。

さらにノンアルやジュースも充実していて、飲める人・飲めない人が混ざる日でも成立するのが強い。

  • こんな人におすすめ:料理もちゃんと食べたいビール好き/ビアフライトで好みを探したい人/車や家族同伴でノンアルも必要な人

「今日はちゃんとビールを味わいたい」という気分の日に、最初から選びたい一軒だ。

▼動画で確認したい方はこちら

 

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食いしん坊ライター らむこの顔写真

この記事を書いた人:らむこ

おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位5%のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
日々の食がちょっと楽しみになるような、そんなヒントをお届けできたらうれしいです。