
港区・虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分にある和菓子屋をご存じだろうか。
「手土産ならここ!」とひそかにささやかれているこの和菓子屋は、ビジネス街の一角にありながら、どこか懐かしい温もりを感じる老舗のお店、「虎ノ門 岡埜栄泉(おかのえいせん)」。
創業はなんと大正元年(1912年)で、三代にわたり受け継がれてきた看板商品の豆大福(税込280円)は、食べログ「和菓子・甘味部門 百名店」にも選ばれるほどの名品。
今回はこちらのお店で話題の豆大福をゲットしてきたので、ご紹介させていただきたい。
午前中で完売!?人気の理由

お店を訪れたのは平日の午前中。開店から間もない時間にもかかわらず、次々とお客さんが豆大福を求めて訪れてきていた。
こちらの豆大福は当日売り切り・数量限定。
大福のパッケージにも、「本日中にお召し上り下さいませ」とプリントされている。

昼過ぎには完売してしまうことも多いそうで、常連さんの中には“朝イチで取り置きをお願いする”という方も。
まさに「虎ノ門の朝の風物詩」だ。
看板商品の豆大福(税込280円)

柔らかく仕上げたお餅に、ほっくり炊き上げた赤えんどう豆を散りばめ、中には北海道産小豆のなめらかなこし餡。
保存料・添加物を一切使用せず、すべて手づくり。
やさしい甘さと口どけの良さが際立っていて、お餅の弾力と豆の塩気、餡の上品な甘みのバランスが絶妙。
餡が1個の大福の中にこれでもか……!というほどに詰まっていて、一口噛んだだけで、口の中に美味しい餡を沢山感じることが出来るのだ。

「シンプルだけど忘れられない味」で、まさに100年以上愛され続ける理由が分かる。
個人的には、私が今まで食べたどの大福よりもうまいぃぃ!と感じるほど。
それなのに価格は1個あたり税込280円と非常にリーズナブルで、驚いてしまう。
豆大福のカロリーは意外とヘルシー?

岡埜栄泉の豆大福は1個あたり約291kcal。
ケーキやどら焼きよりも控えめで、脂質はわずか2.4gほど。
小豆のたんぱく質や食物繊維も含まれており、実は「甘いものを食べたいけれど重すぎるのはちょっと…」という時にぴったりだ。
その日の朝につき上げた餅と炊きたての餡で仕上げる日持ちしない贅沢。
だからこそ当日中の賞味期限も、職人が守る品質の証なのだといえるだろう。
歴史ある店のこだわりと手仕事

岡埜栄泉は、九段の本家で修業を積んだ初代・松下勝重氏が暖簾分けして創業。以来、三代にわたり“手づくりの味”を守り続けてきたのだそう。
店内には華美な装飾はなく、職人の手仕事を感じさせる静かな空気が漂っている。

自家製で仕上げる姿勢は、現代でも一切ブレることがない。
お土産にも喜ばれる老舗の味

手土産や差し入れとして購入する方も多く、取引先や目上の方への贈り物にもぴったりな豆大福。
包み紙を開けた瞬間にふわっと香る豆と餡の香りに、和菓子好きは誰もが笑顔になること間違いなしだ。
ただし、支払いは現金のみなのでご注意を。キャッシュレス派の方は、ぜひ事前に準備していただきたい。
また、こちらのお店は電話での予約販売も行っているので、沢山欲しい!確実に購入したい!という場合は、当日朝に電話で取り置き(数量と受取時間の相談可)がおすすめ。
虎ノ門 岡埜栄泉の店舗情報

- 住所:東京都港区虎ノ門3-8-24
- アクセス:東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」から徒歩1分
- 営業時間:月〜金 9:00〜17:00/土 9:00〜12:00
- 定休日:日曜・祝日
- 支払い:現金のみ。キャッシュレス不可。
まとめ
食べログ百名店にも選ばれた虎ノ門の老舗「岡埜栄泉」。
看板商品の豆大福は、シンプルながら完成された味わいで、一度食べたら忘れられない魅力がある。
仕事の合間に立ち寄るのも良し、手土産にするのも良し。
東京の中心で、100年以上続く和の甘みをぜひ堪能してみていただきたい。
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この記事を書いた人:らむこ
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