右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Google飲食店レビュー1,000万回閲覧の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

栄寿し総本店は白子も穴子も絶品。千歳烏山・祖師谷で人気の老舗寿司店を実食レビュー

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千歳烏山・祖師谷エリアで「ちゃんと美味しい寿司をしっかり食べたい」と思ったとき、有力候補になるのが栄寿し総本店という寿司屋だ。

京王線千歳烏山駅から車で約5分、徒歩では約20分。「榎」バス停の近くにある、創業61年の老舗寿司店で、2025年にはテレビ東京『アド街ック天国』の千歳烏山回でも紹介された。

カウンター席と座敷席を含めて120席とかなり広めだが、それでも予約やお持ち帰りの電話がひっきりなしに入っていて、地元で長く愛されていることがよく伝わってくる。

今回こちらのお店には、常連の方におすすめされてやってきたのだが、単なる昔ながらの寿司屋では終わらない、懐の深さを感じた一軒。

毎朝、築地・豊洲で仕入れる鮮魚を使い、特に本まぐろには創業当時からこだわっているとのこと。

王道の老舗寿司店らしい安定感がありながら、白子やあん肝、馬刺しまで握りで楽しめるラインナップも面白い。

寿司好きにはぜひ行っていただきたいお店なので、早速紹介していく。

栄寿し総本店のカウンター越しの風景。複数の職人が白衣姿で一斉に握りを仕上げている。壁にはサイン色紙が並ぶ

カウンター越しに見える活気ある厨房。複数の職人が手を止めることなく握り続ける光景に、創業61年の底力を感じる。

栄寿し総本店の魅力は「王道の強さ」と「懐の深さ」

 栄寿し総本店の握り盛り合わせ。穴子、のどぐろ炙り、中トロ、白子軍艦、あん肝軍艦など十数貫が一皿に並ぶ

王道ネタから季節の変化球まで一皿で楽しめるのがこの店の魅力。手前の穴子、中央ののどぐろ炙り、奥の白子・あん肝軍艦と、ラインナップの幅広さが伝わる一枚。

この店の魅力をひと言でまとめるなら、王道ネタがしっかり美味しいのに、変化球まで強いこと。

本まぐろにこだわる老舗寿司店というだけでも十分魅力的なのだが、実際のメニューを見ると、それだけではない。

のどくろ、中トロ、穴子といった定番どころに加えて、白子、あん肝、馬刺しまで握りで楽しめるのがこの店の面白いところ。

さらに、一品料理も抜かりが無いのだ。

白子ポン酢、うなぎ肝串、ゲソバターなど、お酒が進むつまみもしっかり揃っていて、寿司だけで終わらない満足感がある。

老舗の安心感がありながら、食べ進めるほど面白い。

これが栄寿し総本店の大きな強みで、愛される理由なのだ。

💡 老舗寿司店の「本まぐろへのこだわり」とは?

寿司店が「本まぐろにこだわっている」と掲げる場合、それは仕入れルートと目利きに自信がある証拠でもある。本まぐろ(クロマグロ)は天然ものの流通量が限られており、特に赤身から中トロにかけての質は仕入れの力量が如実に出るネタ。創業当時から本まぐろを看板にしてきた栄寿し総本店は、61年にわたってその仕入れルートと信頼関係を守り続けてきたということになるだろう。

支払い方法と利用時の注意点

支払いは現金のみ。カード、電子マネー、QRコード決済は使えないので、その点は事前に把握しておくと安心だ。

また、お酒を飲む場合はお通し300円がかかる。

この日はホタルイカで、ちょっとした一品ながら最初から期待値が上がった。

実際に食べたメニューと感想

今回注文した中でも、特に印象に残ったものをご紹介。

💡 寿司屋の穴子は「仕事」で差が出る

穴子は、寿司ネタの中でも特に職人の「仕事(下ごしらえや調理)」が味に直結するネタ。煮穴子の仕上がりは煮汁の配合、火入れの時間、仕上げのツメ(甘いタレ)のバランスで大きく変わる。ふわっとした食感と旨みを両立させている穴子に出会えたら、その店の仕事の丁寧さが伝わってくる。

💡 白子とあん肝 ── 冬の寿司店を楽しむなら外せない季節ネタ

白子(主にタラの精巣)とあん肝(アンコウの肝臓)は、いずれも冬が旬の濃厚系ネタ。白子はクリーミーでなめらかな食感が特徴で、ポン酢や軍艦・握りで楽しむのが定番だ。一方、あん肝は「海のフォアグラ」とも呼ばれ、濃厚な旨みと独特のねっとり感がある。どちらも刺身や一品料理で出す店は多いが、握りとして出せるのは鮮度とネタの扱いに自信がある証。見かけたらぜひ試してほしいネタだ。

一品料理もしっかり楽しめる

満足度に対して価格がかなり良心的

栄寿し総本店のメニュー表。お好みにぎりと巻物の価格が一覧で並んでいる

にぎりの価格帯は一貫200円〜。白子やあん肝が330円、中トロ440円と、ネタの質を考えると驚くほど良心的。

今回、握りもつまみもかなりしっかり食べて飲んだが、一人1万円前後でかなり満足感があった。

単純に安いというよりも、ネタの質、ラインナップの幅、そして食事全体を通じた満足度を考えると、この価格帯はかなり誠実だという印象。

メニューを見てもらえれば分かるが、にぎりは一貫200円台から。白子やあん肝のような季節ネタでも330円、中トロでも440円と、単価で見てもかなり現実的な設定になっている。

老舗の寿司店というと少し構えてしまうこともあるが、栄寿し総本店は「ちゃんと美味しい寿司を、思ったより現実的な価格で楽しめる」タイプのお店だった。

満足度に対しての価格で見れば、栄寿し総本店はどこに出しても負けていないと思うし、私が人に紹介するとしてもこちらのお店を選ぶだろう。もし近場だったら、通い詰めてしまう……。

栄寿し総本店はこんな人におすすめ

  • 千歳烏山・祖師谷エリアで美味しい寿司店を探している人
  • 王道ネタも季節ネタも両方楽しみたい人
  • 白子やあん肝のような濃厚系の寿司が好きな人
  • 寿司だけでなくつまみと日本酒も楽しみたい人
  • 満足度に対して価格が良心的なお店を探している人

店舗情報

栄寿し総本店の外観。青い暖簾に「栄寿し」の文字、看板には天ぷら・会席・鍋料理・大小宴会場有りの表記と電話番号が見える

栄寿し総本店の外観。暖簾と看板が目印。天ぷらや会席、宴会にも対応している。
店名 栄寿し総本店
住所 東京都世田谷区祖師谷6-33-15
ジャンル 寿司、海鮮、居酒屋
電話番号 03-3326-9288
予約
営業時間 11:00〜22:00
L.O. 料理 21:15 / ドリンク 21:05
定休日 木曜
アクセス 京王線千歳烏山駅から徒歩約20分/車で約5分、「榎」バス停近く
駐車場 あり
支払い方法 現金のみ
席数 120席(カウンター・座敷あり)

まとめ|栄寿し総本店は「王道なのに懐深い」老舗寿司店

栄寿し総本店は、本まぐろにこだわる老舗寿司店らしい安定感がありながら、白子・あん肝・馬刺し握りまで揃う懐の深さが魅力の一軒だった。

しかも、変化球だけが強いのではなく、穴子や中トロのような王道ネタまでしっかり美味しい。そこに、うなぎ肝串やゲソバターのようなつまみの充実も加わるので、食事としても飲みとしても満足度が高い。

千歳烏山・祖師谷エリアで寿司店を探しているなら、かなり有力な選択肢。食べた満足感に対して、価格がとても良心的。そんな一軒を探している人には、かなりおすすめ。

※ 記載の価格・メニュー内容は2026年3月の訪問時点のものです。季節限定メニューの提供状況は時期により異なります。最新情報は店舗へ直接お問い合わせください。

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この記事を書いた人:らむこ

おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位5%のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
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