
「甘いトマト」は今や珍しくない。
しかし、美味しすぎるトマトと出会ってしまった私は、もう他のトマトに戻れないと思うほどそのトマトを好きになってしまった。
食べてみたのは、全国規模のトマト品評会で2部門・最高金賞(日本一)を受賞している澤藤園の高糖度フルーツトマト「さわとまと」。
実際にそのまま生で、さらに公式レシピ+セミドライトマトまで作ってみた結果、このトマトが評価されている理由が、はっきりと分かった。
今回はそんな「さわとまと」について紹介していきたい。
- さわとまととは?|差は糖(度)を名前にした高糖度トマト
- まずは生で|果物のような甘さと張りのある果肉
- 公式レシピの前菜編を全部作ってみた|料理で分かる甘さの質
- 砂糖なしでこの甘さ|セミドライトマトがほぼジャム
- さわとまとはどんな人に向いている?
- さわとまとはどこで買える?|直売所・公式サイト・通販情報
- まとめ|これは「甘い」ではなく「使える」トマト
さわとまととは?|差は糖(度)を名前にした高糖度トマト

「さわとまと」は、園名である澤藤園(さわとうえん)の名を冠しつつ、「差は糖(度)」をコンセプトに名付けられた高糖度トマト。
特徴は、単なるフルーツトマトではなく、糖度を数値で管理し、品質を揃えて出荷していることにある。
一般的な大玉トマトの糖度は4〜5度ほど。
一方、さわとまとは平均糖度10度以上。
条件が良い年にはメロンや柿などと同等の、平均糖度15度を記録したこともあるという。
日本一を2度獲得|全国トマト選手権での受賞歴

さわとまとは、味覚評価においても明確な実績を持つ。
- 第2回 全国ミニトマト選手権:最高金賞(1位)
- 第3回 全国トマト選手権 ミディアム部門:最高金賞(1位)
いずれも味覚評価を中心に審査される品評会で、「日本一」に相当する最高評価で、特定のサイズや偶然ではなく、安定した品質が評価された結果といえる。
なぜここまで甘くなる?|統合環境制御×養液栽培という技術・統合環境制御とは
さわとまとは、ICTを活用した統合環境制御型ハウスで栽培されているトマト。
統合環境制御とは、簡単に言うと 「トマトが一番ラクに光合成できる環境を、常に整え続ける仕組み」のこと。
暑すぎず、寒すぎず。
空気は乾きすぎず、湿りすぎず。
呼吸に必要なCO₂も不足しない。
人間で言えば、体調が一番いい状態をキープしているようなもの。
この環境が整っているからこそ、トマトは無駄なストレスを感じず、作った糖を実にしっかり蓄えることができるのだ。
つまり、
- 温度
- 湿度(飽差)
- CO₂濃度
これらをトマトに最適な状態に保つことで、光合成効率を高め、糖度と収量のバランスを取っている。
養液栽培とココナッツヤシガラ
さわとまとでは、土の代わりにココナッツのヤシガラを使った培地で養液栽培を採用しているとのこと。
養液栽培とは、植物の成長に必要な養分を、土ではなく液体肥料としてコントロールしながら与える方法。
使う「培地」は、根を支えるための土台のような役割を担っている。
ヤシガラ培地を使うことで、土壌に由来する病害虫の影響を受けにくくなり、結果として農薬の使用回数を抑えることができるとされている。
また、使用後は畑に鋤き込むことができるため、廃棄物になりにくい点も特徴だ。
養液栽培では岩石を高温で溶かして綿状にした人工素材・ロックウールが使われることも多いが、使用後に産業廃棄物となってしまうケースも少なくない。
その点、環境負荷まで考慮してヤシガラを選んでいるのは、さわとまとならではの姿勢だと感じた。
まずは生で|果物のような甘さと張りのある果肉

ということで、そんなさわとまとを、まずは生でいただくことに。
ひと口目で感じるのは、水っぽさのなさと、果肉の密度。
皮は薄いのにハリがあり、噛むと中から甘みがしっかり立ち上がる。
そのままでもフルーツのような甘さだが、後味は軽く、後の引く味をしているので、なかなか手が止まらない。
実は今回、直売所に伺った際、「さわとまと」を使った前菜レシピ集も配布されていたので、このレシピを参考に、実際に料理も作ってみることに。
ちなみに、このさわとまとの良さを活かした特別レシピとのことなので、期待大だ。

公式レシピの前菜編を全部作ってみた|料理で分かる甘さの質
① さわとまととエビのセビーチェ

一品目は、さわとまととエビのセビーチェ。
セビーチェは、魚介を柑橘の酸で締める中南米発祥の料理で、火を使わず、素材の鮮度と味そのものがはっきり出るのが特徴だ。

玉ねぎやキュウリなど、たっぷりの具材と調味料を混ぜるだけ。
酸味と塩味を加えても、トマトの甘みが消えずにしっかりと主張してくれる。
味が薄まることなく、全体のバランスをまとめる役割を果たしてくれるさわとまと。
ビールとも非常に良く合う……!
② さわとまとのガーリックグリル

お次はさわとまとのガーリックグリル。
こちらもシンプルな料理で、耐熱皿に各具材を置いてオーブンで焼くだけ。
スキレットを持っている方は、コンロで炒めても良いかもしれない。

加熱すると、トマトの甘みがさらに前に出る。
あんまぁぁい……!!!
目ん玉が飛び出そうなほどに甘い。
にんにくの香ばしさに負けず、焼くほどに甘さが際立って、これまた非常に美味しくいただいた。
③ さわとまと × 大葉 × 茗荷のナムル

そして最後はさわとまとと大葉と茗荷のナムル。
こちらもとっても簡単、和えるだけ。
青い香味野菜と合わせても、味が散らばらない。
さらに、ナムルといえばごま油と塩を入れるが、ごま油とも相性が良く、フルーツトマトでありがちな「甘さだけが浮く感じ」がないのが印象的だった。
砂糖なしでこの甘さ|セミドライトマトがほぼジャム

公式レシピも、どれも非常に美味しかったのだが、今回は、このトマトを私の愛用しているフードドライヤーにかけて、セミドライトマトを作ることに。
個人的にトマトは完全ドライよりもセミドライが好き。
数時間かけて出来上がったセミドライトマトを食べてみたところ、砂糖は一切使用していないにもかかわらず、仕上がりはほぼトマトジャムと言ってよいほどの甘さ。
これは、「甘いから加工向き」なのではなく、甘さの質が良いから、加工しても崩れないということだろう。
さわとまとはどんな人に向いている?
さわとまとは、「甘いトマトが食べたい人」だけのものではない。
むしろ向いているのは、こんな人だ。
- 高糖度トマトを、料理の素材として使いたい人
- 生でも、加熱しても、味がぶれないトマトを探している人
- セミドライやマリネなど、加工しても負けない素材感を重視する人
- 甘さだけでなく、栄養価や使い勝手も含めて選びたい人
水を抑え、環境を細かく制御する栽培方法によって、さわとまとは糖だけでなく、ビタミン類やミネラルなどの栄養成分も果実に蓄えやすい状態で育てられている、とされている。
だからこそ、
- 生で食べれば、果物のように甘く
- 加熱すれば、調味料のように料理をまとめ
- 乾燥させれば、砂糖なしでも甘みが際立つ
そんな「台所で使ってこそ真価がわかる高糖度トマト」になる。
単なる贈答用のフルーツトマトではなく、日々の料理に自然と組み込める高糖度トマト。
この位置づけが、さわとまとには一番しっくりくる。
さわとまとはどこで買える?|直売所・公式サイト・通販情報
高糖度フルーツトマト「さわとまと」は、直売所の自動販売機や、公式ネットショップでも購入可能。
地場販売のため、完熟状態のトマトをそのまま買えるのが大きな魅力。
一方で、天候や収穫状況によって販売をお休みする場合もあるため、訪問前にGoogleマップで最新情報を確認するのがおすすめ。
さわとまと直売所情報

東京都府中市で栽培・販売されている「さわとまと」は、地元の直売所でも購入できる、府中発の高糖度トマトだ。
特徴的なのは、専用のロッカー式販売機が設置されている点。
トマトはロッカーに個包装で並び、購入後はそのまま扉を開けて受け取る仕組み。
混雑を避けて買えるため、「必要な分を、必要なタイミングで」手に取りやすいのも直売所ならではだ。
当日の販売状況は変動するため、訪問前はGoogleマップで営業状況を確認しておくと安心。
住所:〒183-0035 東京都府中市四谷2-8-6
営業日:不定休(悪天候時・品切れ時休み)
営業時間:平日 8:30〜19:30、土日 9:00〜19:30
支払い方法:現金のみ
さわとまと公式サイト・通販
さわとまとは公式ネットショップでも購入することが可能。
遠方の方や、ギフト・贈答用に使いたい方は、ぜひそちらを利用していただきたい。
公式ホームページ(https://sawatomato.jp/)
公式ネットショップ (https://sawatomato.thebase.in/)
公式Instagram(@sawatomato_sawatoen)
まとめ|これは「甘い」ではなく「使える」トマト
さわとまとは、
- 日本一という実績に裏打ちされた品質
- 数値で管理された安定した糖度
- 料理に使って初めて分かる再現性の高さ
この3点が、きちんと揃ったトマトだった。
生でかじっても、加熱しても、「今日は味が薄い」「料理に負ける」と感じることがない。
一度使うと、「甘いトマト」という言葉の基準そのものが、少し変わるかもしれない。
トマト好きな方には、ぜひお試しいただきたい逸品だ。
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この記事を書いた人:らむこ
おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位5%のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
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