2025年5月23日、大相撲五月場所。この日は、大の里関が横綱昇進を決定づけた記念すべき一番が行われた日。
初めての相撲観戦だったのだが、桝席で観戦できた私は、歴史的瞬間に立ち会うことができたのもあり、感動と興奮の連続。
しかも桝席では、いわゆる「御用掛(ごようがかり)」さんが席まで来てくださり、たくさんのお土産を手渡してくれるのだ。
相撲観戦がこんなに面白いものだったなんて……!
今回は、その貴重な観戦体験とともに、実際にいただいたお土産8種類を写真付きで紹介していきたい。
大の里が横綱に!その瞬間を国技館で目撃
私たち一行は15時ごろから入場。2階席には多くの外国人の団体も。
大の里が勝った瞬間、歓声が最高潮に
大の里関の勝利が決まった瞬間、館内は熱狂の渦。
「大の里ー!」と叫ぶ声や、祝福の拍手、力強く振られるタオル。あの場の観客は、この瞬間が歴史になることを喜んでいたように思えた。
今回は特に、大の里関の表情まで肉眼でしっかりと見える距離で、横綱昇進を決めた瞬間を見届けることができたのは良い思い出だ。
桝席観戦でいただける相撲土産とは?
御用掛さんが運んでくれる、昔ながらのおもてなし
今回観戦した桝席では、お茶屋さん(=御用掛)が弁当や飲み物を運んできてくれたり、力士の情報が載った番付表やお土産一式を手渡してくれる。
そのおもてなしの文化自体がとても興味深い。
相撲観戦が“お祭り”になる理由
相撲は「観て・食べて・もらって楽しい」日本の総合エンタメ。
ビールやお茶、お弁当など、飲み物や食品をまとめて紙袋に入れて渡される。ワインや日本酒も頼むことが出来るので、色々つまみながら観戦できるのが面白い。
帰りにも紙袋いっぱいにお土産を渡され、帰路へと向かう。
桝席では、観戦そのものの迫力に加え、こうしたお土産文化があるからこそ、まるでお祭りのような特別な体験になる。
【実食レビュー】いただいた相撲土産8選
ということで、観戦後にいただいた紙袋いっぱいの食べ物たちを広げてみたところ、思っていた以上にたくさん入っていた。
何が凄いって、これが一人分のお土産ということ。お弁当なども入っており、賞味期限が近いものも勿論あるので、もしかしたら食べきれない人もいるのでは……?
ちなみに私は平らげることが出来た。(笑)
せっかくなのでこれらをひとつずつ紹介させていただこう。
1. 角力チョコレート:レトロなパッケージがかわいい
浮世絵風の力士イラストが施された、レトロ感満載の板チョコ。
12個入りで、製造者は平塚製菓株式会社という、創業120年を超えるお菓子メーカーが作っているようだ。
力士のリーフレットの形をしていて、観戦後のお土産にもピッタリ。しかも、パリッと割れて厚みとコクのある甘味で、チョコとしても意外と本格派である。
2. やきとり:相撲観戦とビールにぴったり
「角力やきとり」は、そのままでも温めても美味しい焼き鳥。この箱には焼き鳥が5本、つくねが5本の計10本入っている。
なんとこちらは国技館サービス株式会社が製造しているこだわりの焼き鳥なのだ。両国国技館の地下に焼き鳥工場があるらしい。
観戦しながら食べた時も美味しく感じたが、やはり温めるのが一番。濃いめの味付けがクセになる居酒屋風の一品だ。
ちなみに焼き鳥は力士にとって縁起が良いと言われている。その理由としては、鶏が二本足で立ち手をつかないためと言われている。
3. おみやげ相撲あんみつ:甘党にはたまらない逸品
真っ赤なパッケージが目印の相撲あんみつセットは、2つ入り。こちらはイオンフードサプライ株式会社というイオングループの会社が製造している。
寒天と黒蜜、こしあん、求肥、シロップ漬けの黄桃、栗の甘露煮、あんず煮、赤えんどう豆煮といった鉄板セット。
寒天・餡・フルーツが別々に包装されており、食べる直前に自分で盛り付けるスタイル。
黒蜜や栗、桃、求肥などの甘味とあんず煮の酸味の塩梅が素晴らしい……!
4. かつサンド:ガッツリ系おやつ
国技館グルメでも人気のかつサンド。
こちらもイオンフードサプライ株式会社の製造だ。
厚みのあるカツは、見た目以上の満足感。しっかりした食べ応えだ。
お夜食にもピッタリ。
5. 角力豆(枝豆):力士の名前入りで縁起良し
小さな箱に入った「角力豆」。これですもうまめと読む。
90グラム入りで、こちらもイオンフードサプライ株式会社の製造のようだ。
箱を空けると、想定していたより沢山枝豆が入っていて、ちょっと嬉しい。そして塩加減も茹で具合も程よく、これがかなり美味しい!
6. 国技館名物・甘栗:香ばしくて自然な甘み
赤いレトロな包み紙が印象的な甘栗。
300グラム入りで、こちらは株式会社栗山商事という会社が製造している。名前の通り、商品は甘栗中心で、横浜中華街や成城にある成城石井でも焼き甘栗が販売されているそうだ。
箱を開けてみると、きちんと栗を割るための道具とお手拭きも入っている。
そして、沢山の甘栗である。
国技館で昔から売られている名物で、大きさは小粒~中くらいながら甘味がしっかりしていて、素朴な味わいがどこか懐かしい。
7. 幕乃内弁当(大相撲五月場所特製):パッケージが激かわ
今回特にテンションが上がったのがこのお弁当。相撲絵風のキャラクターが印刷されたパッケージが可愛い!
こちらは株式会社JR東日本クロスステーションが製造しているようだ。さすが、お土産や駅弁などのお弁当を手掛けているだけある。
中身も焼き物、煮物、ご飯と、「ザ・日本の幕の内弁当」で満足度高し。
8. おつまみセット:ビール党歓喜のスティックおつまみ
最後はなとりのおつまみ詰め合わせ。黒を基調にした相撲パッケージがなんともカッコいい。
株式会社なとりは日本相撲協会のオフィシャルトップパートナーとしても知られており、呼び出しの着物にも「なとり」の文字が。
詰め合わせパックということで、中を開けてみると、そこにはチーズかまぼことペンシルカルパス、チータラにつぶ餅ピーナッツ、そして帆立貝柱の燻製が一粒。
どれもお酒に合うこと間違いなしで、晩酌タイムにもってこい。
観戦しながらちょっとつまむのにも最高だ。
まとめ|桝席での相撲観戦は、試合+お土産で二度美味しい!
相撲観戦というと「取り組みを見るだけ」と思っていたが、桝席での観戦はかなり白熱し、非常に面白かった。
御用掛さんのおもてなしや、お弁当やお土産、そして熱気ある会場。特に今回は、大の里関の横綱昇進という記念すべき日に立ち会えたことで、一生忘れられない観戦記になった。
これから国技館へ相撲観戦に行こうと思っている方には、ぜひ桝席体験+相撲土産の魅力も味わってみてほしい。
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