右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Googleレビュー上位5%の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

予約必至の絶品焼鳥!虎ノ門「巴町 炭やす」で味わう塩焼きの極み

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皆さんは、焼鳥はお好きだろうか。

私も仕事終わりなどに、ちょっと焼鳥屋で飲んじゃお~なんてことは珍しくないのだが、実は今回紹介する焼鳥屋は、場外ホームラン級に素晴らしかったのである。

虎ノ門ヒルズのすぐそば、こぢんまりとした店構えながら、焼鳥好きの間で絶大な支持を集める名店「巴町 炭やす」

大山地鶏の炭火焼き、しかも“塩のみ”のこだわり一本勝負で、毎晩満席の人気ぶりである。

塩一本で勝負する潔さ、大山地鶏の旨味、そして信じられない価格設定。

「ここはもう、わざわざ予約してでも行く価値がある」
そう感じた夜の記録を、ありのままに。

店の場所は虎ノ門ヒルズのすぐそば。予約してても満席が当たり前

虎ノ門ヒルズの脇にある巴町炭やすの入口

虎ノ門ヒルズの脇にある巴町炭やすの入口

妹が「お姉ちゃんをどうしても連れて行きたいんだ!!!」と言ってきた焼鳥屋。

聞けば、別の人に連れられて行ったところ「あまりにも美味しすぎた」ということで、その場ですぐに予約を入れてくれて、訪れたのがこの「巴町 炭やす」だ。

虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分、虎ノ門駅からだと徒歩5分ほど。

看板も目立たず、知らなければ通り過ぎてしまう入口。しかし、その暖簾をくぐると…一瞬で香ばしい炭の香りに包まれる。

「19時予約だけど、18時45分には来てね」と言われて早めに行ったが、すでに満席。

予約なしではまず入れない。確実に予約推奨である。

メニューを見て驚く。安すぎて目を疑うレベル

巴町炭やすのメニュー。とにかく安い!

巴町炭やすのメニュー。とにかく安い!

メニューを見てみると、串ものは150円からで、一品料理も400円から。

価格だけ見ると“庶民派”だが、味のクオリティは本気で高級店クラス。

ちなみに、ごはんものは訪問時すでに完売。次回の宿題だ。

巴町炭やすのごはんものメニュー。どれもすでに売り切れだったのでリベンジしたい

巴町炭やすのごはんものメニュー。どれもすでに売り切れだったのでリベンジしたい

塩だけでここまで旨い?感動した焼鳥たち

炭で丁寧に焼かれた串はどれも「塩だけ」とは思えない深み
ひとつひとつが完成された料理として成り立っている。

ちなみに全て大山地鶏を使っているとのこと。

後述するが、鶏刺しで食べられるほど新鮮な鶏の旨味を焼鳥で存分に味わえるのだから、そりゃ塩だけで十分なわけだ……。

■ ひな正(ねぎま)250円

ひな正(ねぎま)には玉ねぎを使用している

ひな正(ねぎま)には玉ねぎを使用している

葱ではなく玉ねぎ使用という珍しさ。しかもこの玉ねぎの大きさも絶妙。玉ねぎの甘味と鶏の旨味が重なり合い、上品で軽やか。

■ 合鴨 350円

合鴨の大きさが絶妙

合鴨の大きさが絶妙

合鴨といえば脂がのっている印象だが、小ぶりなのが逆にありがたい。しっかり脂を感じつつ、重たくない。これはビールに完璧な味わいだ。

■ ささみのしそ巻き 350円・ぎんなん 200円

ササミしそ巻とぎんなん。もはやしそをササミで巻いている

ササミしそ巻とぎんなん。もはやしそをササミで巻いている

このササミしそ巻きは、“しそをササミで巻いた”と言いたくなるほど、ササミの存在感が圧倒的だ。大きくてジューシーで、噛むとほんの少し赤身を残していることが分かる。

この仄かな赤身部分は敢えて残し、肉汁をしそと共に味わわせようとしてくれているのだと感じた。繰り返しになるが、鶏刺しで食べられるほど新鮮だからこそ出来ることだ。

こちらは是非食べてほしい一品である。

■ つくね 200円・ハツ 150円

つくねとハツ。つくねは柚子胡椒の風味がして最高にうまい

つくねとハツ。つくねは柚子胡椒の風味がして最高にうまい

メニューに唯一、超オススメと印がつけられているつくね。そして私も絶対食べてほしい一品。

柚子胡椒の香りがふわり。練り込まれているので香りがやわらかく、絶妙なアクセント。当たり前のようにおかわりしてしまった。

ハツはまず形の美しさに感動してしまったが、ぎゅっとした食感も最高だ。

■ ごんぼ(ぼんじり)150円・ナンコツの肉 250円

ごんぼ(ぼんじり)とナンコツの肉

ごんぼ(ぼんじり)とナンコツの肉

ごんぼは脂がのっているのに全く重くない。塩だからこそ脂の甘さが引き立っていた。一口でおかわりしたくなること必至だ。

また、ナンコツの肉は初めて食べたが、ナンコツの周りにあるだけあり、食感もしっかりしていた。噛みしめて旨味を味わうのは、ナンコツと同じで面白かった。

■ ナンコツ 200円

こりっこりのナンコツ

こりっこりのナンコツ

コリッコリのナンコツ。骨まで美味しいなんて、なんともニクイ。しゃぶりつき、口の中で咀嚼を繰り返してその旨味を噛みしめさせていただいた。

 

ちなみに、他にも手羽先の焼鳥など面白いものがあった。

ただレバーなど、すでに終わってた串もちらほらあったので、こちらも次回の楽しみとしたい。

食べたいものは、本当に早い者勝ちなのだ。

一品料理にも手抜きゼロ。むしろ主役級

この店は、焼鳥だけじゃない。一品料理のレベルも正直おかしい(褒めてる)。

■ 鶏刺し 650円

驚くほどもっちもちの鶏刺し。鶏肉は大山地鶏使用とのこと

驚くほどもっちもちの鶏刺し。鶏肉は大山地鶏使用とのこと

プリップリ、もっちもち。

鮮度の高さがダイレクトに伝わる。

ピリッと聞いた山葵と一緒に食べるとなんて幸せ。わさびと醤油だけでここまで感動できるとは……。

■ わかめの酢の物 550円

わかめの酢の物。ちょっとしたものでさえしっかり美味い

わかめの酢の物。ちょっとしたものでさえしっかり美味い

こいつはただの酢の物じゃない……。甘味と酸味のバランスが絶妙で、永遠に食べられそう。

美味しいお店って、こういうちょっとした品も手を抜かないよなぁ、と感心してしまう。箸休めの枠を超えた一品だ。

■ 砂肝にんにく漬け 600円・煮込み500円・切りこんぶ400円

切りこんぶと砂肝にんにく漬けと煮込み。おつまみも最高に美味しい

切りこんぶと砂肝にんにく漬けと煮込み。おつまみも最高に美味しい

砂肝にんにく漬けも、お店おすすめの一品とのこと。にんにくのパンチが効いてて、これぞ“つまみ力MAX”。コリッとした食感もたまらない。

切りこんぶも初めて食べたが、ジャキッとした食感がこれまた面白い。酸味がきいていて良い。
煮込み500円 大根がたっぷり入った味噌煮込み。こんにゃくやお肉も味が染みていて美味しい。

ドリンクも納得のラインナップ。キンミヤ&瓶ビールが嬉しい!

瓶ビールで乾杯!キリンとアサヒの2種類あるのは珍しい

瓶ビールで乾杯!キリンとアサヒの2種類あるのは珍しい

瓶ビールはアサヒスーパードライ/キリンラガーの2本柱(各650円)。

さっぱり飲みたい時と、ビールのコクと合わせたい時どちらにも合わせられるので個人的に最高。

さらにレモンサワーやウーロンハイ、うめサワー、青りんごサワーなどすべてキンミヤ使用で500円。その他日本酒や焼酎、ハイボールもある。

しっかり飲めてこの価格、嬉しすぎる…。

気になる会計は?驚異のコスパ

沢山頼んだのに会計が安すぎる(2人で串22本、おつまみ5品、ビール瓶2本にサワー2杯、ハイボール1杯で12,380円)

沢山頼んだのに会計が安すぎる(2人で串22本、おつまみ5品、ビール瓶2本にサワー2杯、ハイボール1杯で12,380円)

美味しすぎて、思わず食べ過ぎてしまったなーと思いながらお会計。

2人で串22本+おつまみ5品+瓶ビール2本+サワー2杯+ハイボール1杯でなんと12,380円(2名分)。
1人あたりだと6,000円ちょいでこの満足感。

こいつぁ事件レベルだ。信じられないほどの安さだ。

高級店だと20,000円以上はくだらないだろうに……。

店舗情報・アクセス

・アクセス:東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」徒歩5分、虎ノ門ヒルズ駅徒歩1分

・店名:巴町 炭やす

・住所:東京都港区虎ノ門3丁目8−8−4

・電話番号:03-3434-1860

・営業時間:18:00〜0:00(L.O. 23:00)

・定休日:不定休

・支払い:現金のみ

・座席数:全16席・個室なし

・喫煙:全席喫煙可

・滞在時間:基本2時間制

・予約:必須!予約していないとまず入れない。

まとめ:焼鳥が好きなら、一度はここに行くべき

ひょうたんの暖簾が洒落ている

ひょうたんの暖簾が洒落ている

タレがない?それがいい。

塩だけでここまで多彩な味わいが出せるなんて、感動しかない。

「高級店に行くより、ここに来たい」そう思わせる力があるお店に、久しぶりに出会った。

心の底から湧き出る「本当は秘密にしたい」気持ちを抑えて、焼鳥好きの方は、是非一度行ってみていただきたい……と、〆させていただく。

 

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