最近、まるでフルーツのようなトマトスイーツが注目を集めている。
中でも有名パティスリー・キルフェボンが期間限定で販売した「OSMIC フルーツトマト10のタルト」は、平均糖度10度という甘みの強いトマトを贅沢に使用した、話題の一品。
その影響を受けて、トマト好きな妹の誕生日に、私もトマトを使ったオリジナルケーキを作ってみたくなってしまった。
甘さと酸味、そしてトマトの旨みを生かした、まさに“夏のトマト三重奏”。今回は、そのレシピと制作過程について書いていきたい。
- トマト好きに贈る、夏限定の手作りスイーツ2種
- トマトベイクドチーズケーキの作り方|焼き菓子でもトマトが主役に
- トマトピクルス×ゼリータルト|冷やして美味しい夏のレシピ
- ドライトマトとピクルスの作り方
- まとめ|トマトはスイーツの主役にもなれる!
トマト好きに贈る、夏限定の手作りスイーツ2種
今回作ったのは以下の2種類。
- トマトベイクドチーズケーキ(焼きタイプ)
- ピクルストマト入りトマトゼリータルト(冷やしタイプ)
この2種類のケーキのために、トマトピクルス、トマトゼリー、ドライトマト、トマトジュースを作ったのだが、なんとその際4パックものミニトマトを使ってしまった。
その甲斐あって、トマトの酸味や甘味が存分に感じられる満足の仕上がりになった。
トマトベイクドチーズケーキの作り方|焼き菓子でもトマトが主役に
まず1つ目は、ベイクドタイプのトマトチーズケーキ。
通常のレシピに、あらかじめハンドブレンダーで作った1パック分のミニトマト果汁を加え、少し小麦粉を足して焼いてみた。トマトはミキサーにかけてピューレ状にし、小麦粉を50gほど多めに入れ、卵やクリームチーズ、グラニュー糖、生クリームと混ぜ合わせてベイク。
焼き上がりは、ほんのりオレンジがかった断面に。
表面にはセミドライに仕上げたミニトマトをトッピングし、甘さの中に酸味と旨みのアクセントをプラス。
ドライトマトは、フードドライヤーを使用してじっくり10時間ほど。凝縮された甘みがチーズケーキの濃厚さと絶妙にマッチして、我ながら良い感じ……!
焼き菓子でありながら、赤ワインにも合うようなフルーティーなケーキの出来上がりだ。
トマトピクルス×ゼリータルト|冷やして美味しい夏のレシピ
2つ目は、冷やして楽しむトマトゼリーのタルト。こちらは、マリネしたカラフルなミニトマトを、トマトゼリーで閉じ込めたもの。
ミニトマトは湯むきして、白バルサミコ+はちみつ+少量の塩でマリネ。ころころ軽く転がしながら一晩寝かせておくと、トマトのフレッシュさに酸味と甘さが加わり、最高の味わいに。
ゼリー部分は、これまたハンドブレンダーで作った100%ミニトマトジュースにゼラチン、そして少量のグラニュー糖で甘味も加えてみた。
さらにこのゼリータルト、奥行きのある味に仕上げるため、実は下層に少しだけベイクドチーズケーキの層を敷くことでちょっとしたコクのプラスを目論む。
ドライトマトとピクルスの作り方
セミドライトマトの作り方と活用法
ドライトマト作りには、フードドライヤーを使用。
そのままケーキの生地に埋め込んで焼くというレシピが一般的なようだが、埋め込むより上に乗せる方が可愛い感じがしたので、ひと手間かけることに。
- ミニトマトを縦半分にカット
ドライトマトを作るために半分に切る - フードドライヤーで10時間乾燥(またはオーブンを120℃で数時間)
ミニトマトをフードドライヤーで10時間乾燥
放置していたらあっという間に完成。セミドライ仕上げで旨みが凝縮され、そのままで美味しいおつまみに!
フードドライヤーは、ドライフルーツ以外にもジャーキーなど色々なつまみが作れるので重宝している。
超便利で簡単なのにも関わらず1万円もしないので、非常におすすめ。
白バルサミコで作るトマトピクルス|簡単&映える
ピクルスは大好物の私。ブルーベリーやらバラのお酢など、これまで色々なお酢のピクルスを試してきたが、今回は白バルサミコ酢を使用することに。
酸味がまろやかでトマトとの相性も抜群なので、トマトピクルスを作るときには白バルサミコ酢がおすすめだ。
- ミニトマトを湯むき
ミニトマトの湯剥きのために軽く茹でる 簡単につるんと剥けるようになるミニトマト 湯剥き完了したカラフルなミニトマトたち - 白バルサミコ酢・グラニュー糖(もしくは砂糖やはちみつ)・塩を混ぜた液に一晩漬け、密閉容器に保存
白いバルサミコ酢を贅沢に回しかける
そうしてあっという間にピクルスも完成だ。ゼリーに入れるだけでなく、サラダや前菜にもぴったり。暑くて食欲がない日でもばくばく食べられてしまう。
出来上がったケーキを交互に並べてみたら、うーん、かわいい。見た目の映えもばっちりである。
まとめ|トマトはスイーツの主役にもなれる!
今回作ったトマトケーキ2種は、どちらもワインにぴったり。
甘さ・酸味・旨味のバランスがとれたトマトは、スイーツとも相性抜群。色味も赤や黄、オレンジなど様々で、見目も良く、フルーツのような感覚で楽しめる。
ケーキを交互に食べて食感の違いを楽しむのも良し、デザートとしてではなく、食中にワインと合わせるのも非常におすすめ。
トマトが好きな方はもちろん、ちょっと変わったお酒に合うスイーツが欲しい方は、ぜひ作ってみてはいかがだろうか。
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