右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Google飲食店レビュー1,000万回閲覧の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

【吉祥寺】焼肉 肉 つかさ 吉祥寺|1日2組限定!有名グルメ雑誌出身オーナーが手切りで仕上げる至高の焼肉体験

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「良い焼肉屋かどうかは、ホルモンを食べればわかる」

そう話すのは、有名グルメ雑誌出身で自身も焼肉店を数百店巡ってきたというオーナー。

その言葉に偽りはなかった。

吉祥寺にひっそりと構える「肉 つかさ 吉祥寺」は、1日たった2組限定の焼肉店。

部位ごとに8社の卸から仕入れ、来店してから手切りで仕上げるという、ちょっと常識外れなこだわりを持つお店だ。

今回はアラカルトで4品+ドリンクをいただいてきたので、焼き方のコツも含めて詳しくレポートしていく。

肉 つかさ 吉祥寺とは?吉祥寺に移転した1日2組限定の焼肉店

吉祥寺じぞうビル2階にある焼肉 肉つかさの入口。木の格子戸と「いらっしゃいませ」の暖簾が迎える

吉祥寺駅公園口から徒歩3分。木の格子戸と白い暖簾が目印の入口

有名グルメ雑誌出身オーナーが数百店巡って辿り着いた「理想の焼肉」

肉 つかさ 吉祥寺のオーナーは、食雑誌有名グルメ雑誌の出身。

仕事としても個人としても焼肉店を数百店巡り、e-parkグルメの「東京のおすすめ焼肉店3選」に選ばれた実績も持つ。

荻窪で約10年間店を営んだのち、2025年2月に吉祥寺へ移転オープン。

現在は1日2組限定という贅沢な営業スタイルで、焼き方の指南まで含めた「焼肉体験」を提供している。

8社の卸から部位別仕入れ、来店後に手切りする理由

このお店で最も驚いたのは、肉の仕入れと扱いへのこだわりだ。

まず、部位ごとに8社の卸から別々に仕入れているという。ハツはA社、シマチョーはB社……というように、各部位のベストを追求して仕入先を変えているのだ。

さらに、肉の繊維は一方向ではないため、機械切りではなく一枚一枚手切りで仕上げる。

そして酸化を防ぐために、来店してから切り始めるという徹底ぶり。

ここまで鮮度にこだわっている焼肉店は、なかなか出会えない。

店内の雰囲気とアクセス|吉祥寺駅公園口から徒歩3分

JR・京王井の頭線の吉祥寺駅、公園口から徒歩3分。

吉祥寺じぞうビルの2階に店を構えている。

1日2組限定ということもあり、落ち着いた空間でゆっくり食事ができる。

煙の発生を抑える特殊なロースターが導入されているので、服や髪に匂いがつきにくいのも嬉しいポイントだ。

全席禁煙で、お酒にもこだわっているとあって、デートや少人数の会食にも向いている雰囲気である。

実食レポ|アラカルトで楽しむ肉 つかさ吉祥寺の焼肉

今回はアラカルトで注文。焼き方はオーナーが丁寧に教えてくれるので、焼肉初心者でも安心だ。

ちなみに、このお店ではお肉を焼くときに回転させるようにまんべんなく焼くのがポイント。

「肉は置いておいた方がいい」という常識を覆す焼き方である。

黒毛和牛ハツ(厚切り)──一番人気の鮮度抜群ハツ

肉つかさの黒毛和牛ハツ。厚切りにカットされた鮮やかな赤紫色のハツに粗挽き胡椒がまぶされ、白い皿に盛られている

一番人気の黒毛和牛ハツ。来店後に手切りされた厚切りで、この鮮やかな色が鮮度の証

一番人気だというハツは、驚くほどの厚切り。

来店後に切り始めるからこそ実現できる鮮度で、臭みは一切なく、弾力のある食感と濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。

正直、これまで食べてきたハツの概念が変わるレベルだった。

牛シマチョー(大腸)──ホルモン嫌いが覆るカリカリ食感

牛シマチョーを鉄板で焼いている様子。白くぷっくりと膨らんだ状態で、脂がじわじわと溶け出している

焼き始めのシマチョー。ここからカリカリになるまでじっくり焼き込んでいく

オーナーいわく「ホルモンが苦手な人が10人いたら9人は美味しく食べられる」というシマチョー。

ポイントはしっかり焼くこと。

カリカリになるまで焼き込むと、余分な脂が落ちて旨味だけが凝縮される。

食感もカリカリで、ホルモンのイメージが一変する一品だ。

カリカリに焼き上がった牛シマチョー。表面にしっかり焼き色がつき、余分な脂が落ちて小さく縮んでいる

しっかり焼き込んだ完成形。余分な脂が落ちて、旨味だけが凝縮されたカリカリ食感に

黒毛和牛丸腸(小腸)──たれをつけて焼いての繰り返しが楽しい

黒毛和牛丸腸を鉄板で焼いている様子。特製たれが泡立ち、表面にごまがまぶされた丸腸から湯気が立ち上っている

たれにつけて焼いて、を繰り返す丸腸。脂がぶくぶくと泡立ち、照りが出てきたところ

丸腸は焼き方が独特で面白い。

特製たれにつけてから網に乗せ、また焼いてはたれにつけて……を繰り返す。

すると次第に茶色の照りが出てきて、小さく縮んだら食べ頃のサイン。

サイズは小さくなるが、凝縮された旨味は格別。

手間がかかる分だけ、口に入れたときの満足感が大きい。

特製ホルモン焼うどん──至福の〆

特製ホルモン焼うどん。太めのうどんにホルモンやネギが絡み、ごまが散らされて照りのあるたれで仕上げられている

〆のホルモン焼うどん。ホルモンの旨味がうどんに絡み、最後まで幸せな一皿

〆はホルモン焼うどん。

ホルモンの旨味がうどんに絡み、最後の最後まで幸せな気持ちで食事を終えられる一品だった。

お酒が進む特製たれとこだわりドリンク

「ご飯ではなくお酒に合う味」を追求した特製たれ

肉つかさの特製たれ。澄んだ琥珀色のポン酢ベースに、小口ネギとごまが浮かんでいる

特製たれはあっさりとしたポン酢ベース。濃厚な焼肉だれとは一線を画す、お酒に合う設計

肉 つかさ 吉祥寺の特製たれは、一般的な焼肉のたれとは方向性が異なる。

コショウがしっかり効いた、あっさりとしたポン酢のようなベース。

オーナーに理由を聞くと、「ご飯に合うたれなら濃い味が良いが、うちはお酒が進む味にしたかった」とのこと。

実際、このたれで食べると肉の味わいが素直に感じられて、つい次の一杯に手が伸びる。

焼肉は白飯派という人も、ここではぜひお酒と合わせてみてほしい。

オーナーが知覧の茶畑で選んだ茶葉の緑茶割り

特製知覧緑茶割り。鮮やかな黄緑色の緑茶割りが氷入りのジョッキグラスに注がれている

特製知覧緑茶割り(715円)。50度で煮出した茶葉ならではの鮮やかな緑色が美しい

ドリンクメニューも面白い。

特製知覧緑茶割(715円)は、オーナー自らが知り合いの知覧の茶畑まで足を運び、選定した茶葉を使用。

50度のお湯で煮出すことで美しい緑色と豊かな香りを引き出している。

他にもマッコリシチリアレモンサワー(715円)、特製フルーツサワー(715円)など、お酒のラインナップにもこだわりが光る。

クラフトビールや日本酒、山崎などのジャパニーズウイスキーも揃えているので、お酒好きにはたまらない環境だ。

この日いただいたのは、ニューヨーク州イサカ発のIPA「Flower Power」

華やかなホップの香りが広がるアメリカンIPAで、ホルモンの脂をすっきり切ってくれる相性の良さだった。

クラフトビールのセレクトにもオーナーのこだわりが感じられる。

Ithaca Beer Co.のFlower Power IPA。サイケデリックなデザインのボトルと、グラスに注がれた琥珀色のビール

この日のクラフトビールはIthaca Beer Co.のFlower Power IPA。華やかなホップ香がホルモンの脂と好相性

知っておくと楽しい!ホルモンの豆知識

良い焼肉屋はホルモンでわかる?鮮度が命の理由

オーナーが語った「良い焼肉屋はホルモンを食べればわかる」という言葉には、ちゃんと理由がある。

ホルモン(内臓肉)は、ロースやカルビなどの正肉に比べて圧倒的に足が早い。

つまり、鮮度の良し悪しが味にダイレクトに出る

正肉はある程度の熟成が可能だが、ホルモンは時間が経つと臭みが出やすく、食感も悪くなる。

だからこそ、ホルモンが美味しい店は仕入れの鮮度管理が優れている証拠であり、正肉も含めた全体の品質が信頼できるという理屈なのだ。

肉 つかさ 吉祥寺が「来店後に切る」ことにこだわる理由も、まさにこの鮮度管理の延長線上にある。

シマチョーと丸腸の違い|大腸と小腸で味も食感も別物

今回いただいたシマチョー(大腸)と丸腸(小腸)。名前は似ているが、実はまったく違う食材だ。

シマチョー(大腸)は、表面にしま模様があることからその名がついた。

脂は少なめで弾力のある食感が特徴。

しっかり焼くことでカリカリとした食感になり、脂が苦手な人でも食べやすい。

一方、丸腸(小腸)は裏返して筒状のまま提供されることが多く、中に脂がたっぷり詰まっているのが特徴。

火を入れると脂がじゅわっと溶け出し、濃厚なコクが楽しめる。

同じ「腸」でも大腸と小腸ではここまで違う。

食べ比べるとその差がよくわかるので、ホルモン好きはぜひ両方頼んでみてほしい。

コース・価格・予約情報まとめ

焼肉 肉つかさ吉祥寺の看板。黒いアイアン製の丸い看板に「YAKINIKU」「肉 つかさ 吉祥寺」「070-1449-2980」の文字と、鳥のシルエット装飾が施されている

予約は電話(070-1449-2980)で。1日2組限定のため、早めの予約がおすすめ

初めての方は3種類のおまかせコースから選べる。

普段は頼まない部位の美味しさを楽しんでほしいという思いが込められたコースだ。

コース 内容 価格(税込)
店主の8品おまかせ 白菜キムチ・黒毛和牛ハツ・ぼんじり・トントロ・野菜・牛シマチョー・牛上ハラミ・黒毛和牛カルビ 4,920円
店主の10品おまかせ 上記8品+特選厚切り牛タン元+特選肉・和牛 6,420円
店主の12品おまかせ 上記10品+和牛レバー(※入荷時)+特選肉・和牛 7,590円
項目 内容
店名 肉 つかさ 吉祥寺
住所 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-9 吉祥寺じぞうビル2階
アクセス 京王井の頭線・JR吉祥寺駅 公園口 徒歩3分
営業時間 18:00〜22:00
定休日 月曜
予約 ほぼ必須(1日2組限定)
電話 070-1449-2980
決済 現金のみ
チャージ・お通し なし
喫煙 全席禁煙
Instagram @tsukasa_kichijoji

まとめ:焼肉の概念が変わる1日2組の特別な体験

「肉 つかさ 吉祥寺」は、ただ美味しい肉を食べる店ではない。

部位ごとの仕入先の使い分け、来店後の手切り、焼き方の指南、お酒に合わせたたれの設計──すべてにオーナーの哲学が詰まった、食事そのものが体験になるお店だ。

1日2組限定なので予約は早めに。

吉祥寺で「いつもの焼肉」とは違う夜を過ごしたい人にぜひおすすめしたい。

 

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食いしん坊ライター らむこの顔写真

この記事を書いた人:らむこ

おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位5%のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
日々の食がちょっと楽しみになるような、そんなヒントをお届けできたらうれしいです。