そろそろ9月も終わりに差し掛かるこの頃。酒屋は勿論、スーパーやデパートでも「ボジョレーヌーボー予約開始!」の文字が並ぶようになった。
ボジョレーヌーボーといえば、毎年11月の第三木曜日(今年は11月16日)、ブルゴーニュのボジョレーで作られるブドウから、その年のブドウの味を確かめるために速攻醸造の手法を用いて作られる新酒である。
ボジョレーヌーボーの4割以上は日本に輸入されているというほど、日本人は確かにこのイベントが好きだ。新酒というだけで持て囃されて、熟していない酒を楽しんでいる、なんて見方もされているようだが、随分と嫌味というか、上から目線というか。
いいのいいの、楽しければ。
熟成ワインの奥深さや、まさに極上……!というような美味しさを知っていたとしても、それと新酒を、なぜわざわざ比べる必要があるだろうか。
「たまには若い子の味が欲しくなるじゃない?」
というかそもそも熟成できるヌーヴォーだってあるのだぞ。
今回は、そんな少しの反抗心を持った元ブルゴーニュワイン専門店でそれはそれは色々なものを飲み比べたオイシイ経験を持つ、とあるアラサーさんが、今年のヌーヴォーの楽しみ方なぞを記事にしてみようと思う。
- ボジョレーヌーボーって?
- おすすめ生産者のヌーヴォーと飲み比べ
- 売り手側ならではのボジョレーヌーボーの思い出といえば