右手にはワインを、左手にはビールを。

食の世界に魅せられて。美味しい料理やお酒が好きなアラサーです。 「食のエンターテイメント」を、皆さんと共有出来たら良いなと思います。

私、とうとうシャトー・ラフィット・ロートシルトを手に入れました

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 新年明けましておめでとうございます!

……ということで、これを書いている今は2018年1月5日。年末年始は美味しいお酒やご飯やおせちなど、美味しいものをたらふく平らげてしまった。そんな中でも、私が酒を飲み始めてから色んな意味で贅沢をしてしまったので、そんな経験を今回の記事にしたためていきたいと思う。

 

 ラフィットを選ぶまで

毎年年末のパーティには欠かせないのが「ちょっと贅沢なワイン」。例えばイタリアのスーパータスカンでお馴染みのサッシカイアであったり、普段ではちょっと手が出にくいようなワインを飲むのが恒例となっている。

www.enoteca.co.jp

さて、そんな私が今回購入したのは、あの、、、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」だ。

なにそれ美味しいの?という人もいるかもしれないが、ラフィットといえば、ワインをきちんと勉強しようと思った時に必ず目にすると言ってよい、ボルドー第一級の格付けワインである。

いつかこのワインを飲みたいと思いながら酒売りの世界へ入ったような憧れのワインである。今は「元」酒売りで、新社会人からあっという間にアラサーになってしまったが、そんな自分がこれを購入して味わう日が来るとは、思ってもみなかった。

しかし、ひょんなきっかけで人生は変わるものだ。

母から私へ送られてきたメール……

「以前マルゴーのセカンドを飲んで華やかで流石のワインだったのは記憶にありますが、今年のパーティでラフィット・ロートシルト購入しようかと思います。意見をお聞かせください。」

そんな言葉から始まり、誰も反対するわけもなく、今年のワインが決まったわけである。

不動の一級ワイン、シャトー・ラフィット・ロートシルト

さてさて、なぜこのワインが憧れのワインなのかということで、このワインについてもう少し説明していきたい。

シャトー・ラフィット・ロートシルトは、一言でいうと、ボルドーワインの頂点だ。

1855年のパリ万国博覧会にてフランスのボルドー・メドック地区のワインを格付けし、メドック地区60シャトー、ペサック・レオニャン地区1シャトー、計61シャトーの赤ワインが選ばれ、そこから5つの等級に分けた。この等級がつけられているシャトーは、ボルドーワインの総生産量のたった5%にしか満たないという。

その中でも、第一級の称号が与えられたのは、ごく僅か。ラフィット、マルゴー、ラトゥール、オー・ブリオンだ。(※その後1973年に、シャトー・ムートン・ロスチャイルドが第一級に昇格している。)

つまり、ラフィットは紛れもなくボルドー内でのトップシャトーであり、さらに、その5大シャトーの中でも最も当時価格が高く、味わいもエレガントで繊細、高貴な奥深さを持つと言われているのである。

フランスには、ブルゴーニュやロワール、ローヌ地方のワインなど、美味しい赤は山ほどあるが、やはり「ボルドートップ」という謳い文句のワインに、わくわくが止まらなかった。

信濃屋でVip待遇を受ける

さて、どこで買うか?と少し悩んだものの、時間もなかったため、実店舗にて購入することにした。ご近所さんなら品揃えには納得の信濃屋で買うことに。

今調べたら、信濃屋は都内と横浜にしかないのか……!びっくり。

先に電話を入れ、3種類のヴィンテージがあることを確認し、すぐさま現地へ向かった。現地では、年末に向け、シャンパンの試飲会が行われていた。4種類位だっただろうか、定価の3~5割近くなったお買い得シャンパンにつられて、しばし飲み比べをする私。

樽香がイイネ!!とか、さすがブランドブラン!!とか思いながら本来の目的ももちろん忘れちゃあいない。

温度・湿度管理されたガラスケースのもとへ足を運び、例のモノを確認。

 

……あった。

 

1995年、2003年、2010年。

どれも良いヴィンテージなので、どれにしようか悩むものの、今回は2003年をチョイスした。かれこれ14年熟成されているが、もしかしたらまだ熟成しきっていないかなあ~どうかなあ~なんて思いつつ、年配の店員に声をかけた。

快く返事をもらい、どれですか?と聞かれた私。

「ゼロサンのラフィットで」

なんていうと生意気に聞こえなくもないので、極めて普通に、「ラフィット・ロートシルトの2003年を取っていただけませんか?」と答えた。

すると、途端に驚かれ、あ、あ、はいなんて言うものだから、こちらも少し緊張して、あ、あ、ありがとうございます、と少しどもり気味にお礼を伝えてしまう。

レジまで運んでもらうときには、「足元お気を付けください」と声をかけられた。極めて平坦な道であるが、とにかく気を付けた方が良いのかもしれないテンションだった。

そして会計は別の30代の男性へバトンタッチされた。ラフィットを見た瞬間、私の顔を一瞥したのは忘れない。自宅への配送を頼んだのだが、配送料もクール便手数料もサービスで、「責任をもって、必ずやお届け致します!!!!」なんて言われたものだから、VIPの三文字が浮かばずにはいられなかった。

いつもこのクラスのワインを買う人は、いつもこの待遇があるのかあ、とぼんやり考えながら会計を済ませようとすると、ポイントカードの作成を勧められた。

時間もあるので作ってもらったら、何とこの日はポイント5倍デーだったらしい。

2500円分の商品券をその場でもらうことになったのである。

www.shinanoya.co.jp

と、いうことで、 非常に気持ちの良い接客をしてもらっただけでなく、商品券までサービスしてもらった。私は、実店舗も通販も販売側を経験したことがあるが、試飲もあったし、やっぱり実店舗まで足を運ぶのも悪くないよなあなんて思った瞬間であった。

 

いざパーティ!ついに開栓

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 ということで、ワインも購入し、パーティ当日を迎えたわけである。実家のホームパーティは毎年食べきれない位の美味しいご馳走だが、今回はさらに気合が入っている。

最高潮のテンションの中、ちゃっかり信濃屋で試飲したジャニソンのブランドブランを景気よく開け、あっという間に空にしてしまった。

良いのだ良いのだ、今回の主役はラフィットなのだから。

緊張しながら開栓すると、まずクランベリージャムのような香りがコルクから漂ってきた。

グラスに少し注ぐと、その色に驚いてしまった。いわゆる暗褐色、血のような色で、それは思わずドラキュラごっこをしたくなるほどである。

グラスから嗅ぐと、落ち着いた黒い果実の香りが。少し口に含むと、まだ味が開いていないながらも、上品な味わい。このワインは気品さが非常に高く評価されているが、全くもって評判どおりであった。

 ゆっくり楽しむために、手料理を食べる。
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食べる。
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食べる……。
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食べるっっ!!

我が家のホームパーティでは、自慢じゃないが本当に色々な料理を楽しむことができる。シンプルに美味しい、楽しい、幸せ。

少しずつワインも華やかになっていく。これ、ボルドー?という位の香りと味の広がり方。それでいて上品。

 

憧れの人に手が触れてしまった……!

 

そんなときめきにも似た感覚だ。手が届いた、というよりは、手が触れてしまって、思わずドキドキするような。。。

ちなみに、数日後に飲むと、トロピカルなニュアンスさえ出てきた。本当にポテンシャルが高い、「憧れ」ワインなのである。

 

また、ラフィットといえば、矢のマークが有名だ。しっかり瓶に記されていたので、勿論撮影した。

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閑話休題:ラフィットグループのワインたち

さて、憧れのラフィットの話をここまで進めてきたわけだが、このグループは、「もっと日常で楽しめるシャトーワインを作りたい」という信念のもと、かなりお手軽な価格で色々なワインを作っている。全て、矢のマークが入った特徴的なワインで、全てのワインにラフィットスタイル=エレガントさを持たせているといわれている。

ボルドー ドメーヌバロン ド ロートシルト サガ R 赤・白

「R」はラフィットのR、「サガ」とは英雄伝説という意味なので、このワインは、ラフィットの英雄伝説という名ということになる。2000円を切り、家のプチ贅沢や、ちょっとした手土産にも良いかもしれない。

  

 南仏  シャトーオーシエール

 フランス内では初めて、ボルドー以外の畑で作ったというこのオーシエール。ポテンシャルを見込んで畑を買い、新たな地でワイン作りを始めたという。南仏らしく、使用品種はシラーにグルナッシュ、ムールヴェードルだ。

 

 ちなみに以下のワインはさらにお手軽なIGPで、価格も大体1500円しない程度だ。

チリ  ロス・ヴァスコス

 チリのプレミアムワインのパイオニアに、俺はなる……!と言わんばかりに、この地を選んだラフィットグループ。

最高の天候、最高の土地でチリ最高のラフィットエレガンスを継承するワイン作りがなされているのである。

ロスヴァスコスのワインは種類が多い。熟成もののグランドレゼルヴはブレンドとカルメネールの2種類、通常だとカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ロゼの4種類ある。

個人的には、チリのカルメネールの濃い具合が非常に好きなので、近々試したいと思っている。

 

 そのあとのちょっとうれしい話

さて、パーティも終わって、大満足に終わったが、何か忘れてる……?

そう、信濃屋の2500円分のワイン券だ。

今の時期、良いワインがお買い得なので、さくっと換えてしまおうと、再度信濃屋へ向かった。

 2500円あると思うと、ちょうど位のワインでなく、ちょっと飲みたかったものを選んでしまうものだ。

そんな私が選んだのは、ブルゴーニュのフレデリック・マニャンのヴォーヌ・ロマネvv。

おまけワインにも関わらず、最後まで贅沢してしまったというわけである。

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 ということで……今年も宜しくお願い致します。