4月5日水曜日。
特に祭日でもないこの日、私は仕事に行くでもなく、ゆったりとした一日を過ごしていた。不思議の国のアリスのいかれ帽子屋風に言うと、「祝えなんでもない日、バンザイ♪」である。
そんな社会人の貴重な一日だが、天気予報ではなんと東京の最高気温は20度超えるというではないか。こんな日に、散歩に行かない手はない!!と思い、2時間たっぷりとお花見の旅に一人出かけたわけである。
GOGO恩田川
町田近辺に住んでいる私。この辺りの桜の名所といえば、なんといっても恩田川沿いだ。毎年桜祭りという地元の祭りが開花時期と重なる土曜日と日曜日に開催されており、賑わっている場所である。
しかし、さすがに平日だから、そんなに人通りも多くないだろうということで向かってみると、やはり名所というだけあり、歩きながら花見を楽しんでいる人がちらほら。本日はご夫婦が多かった。夫婦でお花見、うらやましい限りである。
カメラを持ってきていたので、とりあえずパシャリ。
すでにかなりの桜が咲いており、河川には桜の花びらがいくらか落ちていた。
私が死ぬ前に一度見てみたい景色としては、やはり桜の花筏である。青森県弘前城では、一面川が桜で埋まり、それはそれは美しい花筏が見られるようだ。
青森なので見頃は4月下旬から5月初旬とのこと。行ってみたいものである。
さすがに満開とまではいかないものの、つぼみもふっくらしてきているものが多かった。
恩田川には鴨が沢山いる。写真には捉えられなかったが、群れで飛びながらクワー、クワーと鳴いていた。鴨の胸毛が綺麗なターコイズブルー色をしていることを、初めて知った日だった。
もちろん鴨だけではない、桜の蜜を吸いに来ていた鳥も沢山見かけた。一羽だけでなく、つがいの鳥もしばしば。この時やけに桜の蜜が美味しそうだなあ……なんて思った。
また、絶え間なく聞こえる川のせせらぎの音と鳥のさえずりは、ヒーリングミュージックのCDより心地よいものだった。さすが、生の音は違う。
恩田川の看板には、スズメのような小さい鳥がかたどられて乗せられている。思わず撫でたくなる、ちょこんとした可愛らしさに、また癒されてしまう。
平日も色々な人が花見を楽しんでいた
男性数人が、缶酒を持ち、仲良く話しながら桜並木を歩いていた。その姿には私も花見酒をしたくなったが、近くにコンビニもなかったので、そのまま歩く。
また、犬の散歩がてらこの桜並木コースを歩いている人もいた。プードルや柴犬、チワワやパピヨンなど、色々な犬を見かけたが、皆活き活きとしていて可愛いのなんの。やはり動物と桜景色は似合う。何より楽しそうなのが良い。
ということで、平日おひとりさま花見は非常に楽しく終えることが出来たわけである。贅沢な一日を過ごすことが出来て幸せだ。
やはり酒が飲みたい私
花見酒が出来なかったので、やはり家に帰って飲んでしまう私。
マンズワイナリーの甲州・酵母の泡BRUT(辛口)。かなりキレのある心地よい辛さが、歩き疲れた身体に染みた。ちなみにもう一種類のSEC(やや辛口)も爽やかでオススメの一品。
最近はスパークリングワインのハーフサイズが増えて嬉しい限りである。
ということで、壮観あり、癒しありの、非常に楽しいおひとりさまデーとなった。来年あたり、弘前も行きたいなあ。