新潟は晴れのち細雪
今回は、新潟県新潟市への旅行記(ほぼ食レポ)をしたためようと思う。本日朝8時52分東京発のとき(朱鷺)MAXの新幹線に飛び乗って、現在進行形で新潟旅を楽しんでいる。やはり新潟というのは食材も酒も美味しいこと美味しいこと!!!
東京都民にとっては昨日の気温20度からの5度はかなり堪える寒さだが、魚の新鮮さや、雪下野菜の甘さを堪能した後だと、それさえもいとおしく感じるほど。(正直に言うと、少し痩せ我慢はしているが。)
千代鮨
午前11時前に新潟市へ到着。スキーやスノボ目的の客が多かったらしく、途中駅でほとんどの客は降りていき、新潟駅に着く頃には乗客は20人程度になっていた。
駅へ到着してすぐに、新潟市近くの千代鮨へ。美味しいと有名であり、開店直後に滑り込む。
つまみを楽しみつつ日本酒を嗜む。あああ、美味しい。魚がうまい。中でもかにみそが極めて美味。私の撮った写真で表せないのが誠に残念だが、こんなに滑らかなかにみそ知らない。こんなに日本酒に合うかにみそ知らない。それくらいうまかった。
酒は極上吉乃川の特別純米。
吟醸のような華やかさがありながらも、後味はかなりスッキリ。しかし米の味もちゃっかり残すという、いわゆるおいしいとこ取りなお酒。
吉乃川はもともと好きな酒ではあるが、初めて飲んだ極上吉乃川は、魚とも合いなかなかにうまかった。
バイ貝の酒蒸しもこれまた酒に合った。写真の通り、バイ貝は手でも割れてしまうほど殻が脆いようだ。
貝の中身を楊枝で取る時に、たまに失敗してしまうのはあるある~だが、これなら失敗しても貝の中の中までくりぬける。酒呑みに優しい一品だ。
Bar町田
昔父親がよく行っていたバーということで来訪。店は町屋を改造しており、とても洒落た雰囲気のある佇まいである。
オーナーシェフであり、バーテンダーでもある町田氏。彼の料理は、地元食材をふんだんに使用しており、新潟の甘くて美味しい野菜を堪能させて頂いた。
料理もさることながら、バーと言うからには酒も楽しみのひとつ。
まずはこの時期に美味しいローヌのワイン、ギガルの赤を楽しんだ。
言うまでもなくローヌワインらしい心地よい濃ゆさを料理と共に楽しんだところで、いよいよカクテルである。
(写真内:左から苺フィズ・苺ダイキリ・苺ミモザ・バナナ&バニラアイスのラムカクテル)
全て生のフルーツを使ったカクテル。
4人いたので4つ頼んだが、そのうち3つが越後姫という地苺を使用したもの。実が柔らかいので県外にはあまり出荷しないそうだ。
全員分お任せで頼んだのだが、私にはダイキリが来た。苺の甘味もあり、複雑な苦味もあり、好みの味。驚くべきことに全員の好みに合っていた。少しの時間で把握したのだろうか。さすがプロである。
街の本屋さん
存分に食を楽しんだところで、なんと町田氏が本屋を経営していることを知る。
ということで、名残惜しく店を離れ、早速本屋へ向かったところ、なんとこの本屋、食に関する書籍のみが置いてあった。
正直、感動してしまった。なんと夢のある本屋だろう。こんなこと出来るならやってみたい。趣味も兼ねた本屋とのこと。だからこんなに楽しいのか。
古本屋ということで、絶版書籍もちらほら。私は3冊購入した。
この書店は、テレビの取材依頼も来るそう。納得である。名前は、「街の本屋さん」だったか。商店街に溶け込んだ、とびきり楽しい本屋だった。また新潟市に来ることがあれば、ぜひまた遊びに行きたい。