私の実家では、寿司屋と言ったらここ!!という、いわゆる行きつけの店がある。決して大きくはない店だが、非常に腕の良い大将がおり、奥さんと二人で店を切り盛りしている。
様々な場所で寿司を食べてきた私だが、その中でもこの店は満点間違いなしの美味しさ。しかもお値段も高すぎない。銀座で食べたら同じ美味しさでも倍額するだろう。今回はそんなお店を、オーダーと一緒にご紹介。ただただ食レポ。
オーダーはいつも大将のオススメ
今日のオススメというのは、鮮魚であれば当然のことながら毎日変わって然るべきである。それなので、私たちは毎回大将のオススメでお願いしている。
●鮨大吉●
https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132003/13039872/
まずはおつまみから
一皿目 つぶ貝煮
酒飲みに貝は欠かせない。ちなみにいつも寿司屋では1杯目はビールだ。
貝を綺麗に取ると……こんなにクルクル。
貝の奥に隠れているこのクルクルに味わいの奥深さがある。
ほのかな苦味が酒に合うーーー!!
二皿目 殻付き紫ウニ
お次はウニだ。
ウニといえば、苦手な人も多いと思うが、ここのウニはそんな苦手意識も吹き飛ぶほど美味しい。私の妹もウニが苦手だが、このウニだけは食べられると豪語している。
スプーンで掬うとこれまた美味そうな。
きめ細やかな粒。舌にのせるととろんとろん。
ちなみに、大将が教えてくれたのだが、同じ条件で育てたウニ(つまり、同じ場所で同じ餌を食べているウニ)でも、味は異なってくるとのこと。
4人いるので4個分のウニの味を堪能してみると……確かに違う。
塩っ気度合が異なったり、クリーミーさに差があったり。とても面白い食べ比べ会だった。
ちなみにウニの表裏。
もう中身がなくても針は動く。それはまるでハリネズミのような。
三品目 ワサビの茎
日本一のワサビ園といえば、信州安曇野の大王わさび農場。
ここのワサビは、非常に香り高いにもかかわらず、全く辛くなく、爽やかな風味を醸し出している。魚との相性も抜群だ。
おつまみで出てきたワサビの茎漬けは、野沢菜より爽やかな味わいで、シャキシャキした歯ざわり。甘みもあるが、後味もすっきり。ワサビの茎を初めて食べたが、これは美味しい。
四品目 稚鮎の一夜干し
一夜干しは苦味が強め。コドモには食べられない、大人の味だ。
これがまた日本酒と合うんだなあ!!かぼすをかけて、グイッと一杯。
五皿目 子持ちヤリイカ煮
子持ちヤリイカって、食べられる旬の時期が非常に限られているらしい。なんと一年のうち1週間のみの限定品だ。
学生の頃からこの店に来ていた私だが、初めて食べることが出来た。
味は、、、最高に。。。
美味しゅうございます。。。。。
イカが苦手な私もメロメロ。ワサビを付けるとなお美味しい。
六品目 鳥貝の海苔挟み焼き
もうどんどん行きますよ。ビールも日本酒も飲みながら気分が上がってきた自分。貝をこんな風に海苔で挟むととってもオシャレ。これに醤油をちょこっとだけつけると、絶妙に美味しい。
七品目 つぶ貝刺
刺身のつぶ貝はこりっこりしていて、日本酒がすすんでしまう。
ンまい。冷酒もう一杯!!
ここでおつまみから寿司へ
八皿目 マグロ(赤身&トロ)
んんんんん、王道。うまいったらうまい。
赤身の後のトロ!まろやかな脂がたまらん。。。
九皿目 金目鯛
脂がたっぷりとのった鯛。
ガリと一緒に食べるとちょうど良い塩梅だ。
とても風味が良く、山ほど食べたくなるのもこのガリだけ。
十皿目 アナゴ 塩
この店のイチオシはアナゴ。塩とたれが選べるが、ぶっちゃけどっちも食べたほうが良い。病みつきになる。常連がいつも頼む一品といえばコレ。
十一皿目 アナゴ たれ
ウナギは嫌いだがアナゴは好きな私。
特にこのタレつきのアナゴは何個でも食べられる気がする。
十二皿目~十五皿目 美味しいやつら
鯵でも鯖でも、光物は流れの中にほしいところ。大将はそつがない。
十六皿目 ホウボウ
銚子でとれたホウボウ。
ホウボウといえば羽根が生えていることで有名。
これが↓
こんな感じにパタパタと↓
お寿司になるととたんに白い肌。もちもちしている。
十七皿目 マグロ(ヅケ)
30分漬けたヅケ。調味料が染み過ぎず、しっかりと味を締めてくれる。
十八皿目 焼金目鯛
焼いた金目鯛。先ほどの生での握りとは異なり、脂もだいぶ落ちて引き締まった味に。パリッとした歯ごたえがこれまた良い。
〆 ホオズキ
〆はホオズキだ。
冷えたホオズキは超一級品。爽やかなのに余韻の長い、甘みのある後味。
別名ストロベリートマト。食べたことのない人も多いかもしれないが、ホオズキってめっちゃめちゃ美味しい。
沢山食べてしまうのでお腹が膨らんでしょうがない
このようにゆっくり3時間食べて一人約20皿。これで酒有りで一人1万円台なら安いものだと思うのだが、いかがだろうか。