右手にはワインを、左手にはビールを。

ワインとビールが好きなアラサー酒売り。 酒好き人間を増やすために時々筆を執ります。

まさかの湯煎禁止レトルト!?その名も「自由軒名物カレー」

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皆さんは、レトルトカレーを食べることはあるだろうか?

私は、夕食を作るのが面倒な時など、ついついレトルトを使って作ることがある。

ただ、、、レトルトはレトルトでも、なんと湯煎しないレトルトがあることをご存じだろうか?

今回は、友人から陣中お見舞いで頂いた、とあるレトルトカレーの話をしていきたいと思う。

自由軒を知らなかった私

 友人から、陣中見舞いとしてこちらのカレーを頂いた私。

そこには「名物カレー」の文字が。どうやら、大阪の難波にあるお店のカレーらしいので、せっかくだから少し調べてみることに。

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すると、この自由軒というお店は、明治43年に大阪初の西洋料理店としてオープンされたらしいことが分かった。

retty.me

Rettyでも、「大阪が誇るカレーの名店」として紹介されている。店内は常に大賑わいらしく、生卵の乗ったドライカレーが名物で、さらにお好みでソースをかけるというのが特徴のようだ。

口コミで印象的だったのは、「遠くからこの名物カレーを食べるためだけにはるばる来た!」、というものと、明治時代からやっている、とても長いお店なのにも関わらず、「昔から変わらない味が良い」というもの。

俄然気になってきた。

ほうほうほう、うまそうやな。

 あれ、これ湯煎じゃないぞ?

やる気も出てきたところで、早速昼食として作ってみることに。先ほどのパッケージをもう一度確認する。

すると、、、あら。。。

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どうやら湯煎で作るものではないようだ。

作り方はこうだ。

①名物カレーベースをテフロンパンに入れて煮立てる。

②そこに240~250gの白ご飯を加える。

③とろ火で、焦げ付かないよう、木べら等で混ぜながら、しっとり1つにまとまれば出来上がり!

なるほど、しっかり煮立てる必要があるのか。これ気づかないで湯煎した人いるんじゃない?なんて思いながら、手順通りに作っていく。

カレーベースは「ベース」というだけあり、ルーとしてはかなり少ない印象。そして、少し多めの250g位の白米を投入。いくらドライカレーだといっても、これでルー足りるの!?と最初は思ったが、混ぜていけば混ぜていくほど、ちょうど良い色味に変化していったのである。

良いにおい……!!!

かなりスパイシーな味わいだろうことが分かる香りだ。辛党な私には期待が膨らむ。

そして、ご飯を混ぜ終わり、生卵を真ん中に落とす。

これで、ついに、、、完成である。

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 実食してみると、想像通り、かなりドライカレー自体は辛い。生卵を崩して食べると、なんだか、懐かしい味がする。この感想は、私の中で、かなり面白いものだった。このカレーを食べたことがないのに、懐かしいと感じたからだ。

なぜ、そんな印象を受けるのだろう?

私はそもそも平成生まれなので、こういう表現が正しいのかわからないが、いい意味で、昭和っぽい。昔の喫茶店で出てくるような、安心する味というのだろうか。家庭の味とも違う、プロのそれなのだが、とにかく庶民的なホッとする味。

調べてみると、このレトルトを作るのにはかなり苦労したようだ。

このカレーは門外不出で、親子代々にわたって作られてきた、保存料も着色料も不使用の、一流の料理人の手によってつくられるもの。ただ、多くのお客さんの希望により、長年にわたって研究開発したという。

これが出来上がったのは2007年だそうだ。

明治時代の味が、今ここに出来上がった。

そう考えると、胸が熱くなるのを感じた。

ウスターソースをかけてみると……

さらに、これにお好みで四代目ウスターソースをかけてみても良いらしい。

早速かけて食べてみると、かなり味の印象が変わった。

一風変わった濃い旨味が加わることで、食がさらに進む。半分くらい食べ進めてからこのウスターソースを使ったので、味の変化は歴然だった。個人的にはこのソースをかけた方が数倍美味い

一代目が作り上げたカレーを、もっとお客さんに楽しんでもらうために考えられた、この四代目のソース。それが美味しいというのだから、これまた、ムネアツな展開なのである。代々伝わる昔の味と今の創意工夫の融合だ。

純粋に、美味しいと思った。

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レトルトカレーなのに感慨深さを感じる

ということで、この自由軒名物カレーについて、最初は「レトルトなのに湯煎しないの!?」という感想だったのが、代々伝わる創意工夫の結晶ということを知り、さらにそれが懐かしい味で、美味しかった。

レトルトなのに、感慨深さまで感じさせるこのカレー。

とても面白い体験だった。友人には、改めて礼を申し上げたい。