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食の世界に魅せられて。美味しい料理やお酒が好きなアラサーです。 「食のエンターテイメント」を、皆さんと共有出来たら良いなと思います。

ダイエットの秘訣もアンチエイジングも長寿も「歯」の健康がカギとなる

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「食事はよく噛んで食べなさい!」

小さい頃、こんな小言を言われた経験はないだろうか。私は、はいはいはーいと適当に受け流して食べるような子供だったが……私の歯並びはお世辞にも良いとはいえないので、私が子供を育てるときには全力で噛んでもらいたいと思う次第である。

しかし、、、何も噛むことが必要なのは子供だけではない。実は最近、ようやく噛むことの妥当性について理解することができた。

ものをよく噛むだけで、アンチエイジングやダイエットといった嬉しい効果もあるといわれている。

 

なぬ?

 

咀嚼がそんなに大事とな。

どゆことや?

そう思った方は、ぜひ今日からこの記事を読んでもぐもぐ仲間になろうではないか。

アンチエイジングの代表、西太后にはなかなかなれない

アンチエイジングに興味のある女性は少なくないだろうが、その代表ともいわれているのが70代でその生涯を閉じたといわれる西太后である。

生きてから死ぬまで白髪やシミ・皺などは見られなかったという彼女。さすがにそれは俄かには信じがたいが、しかも当時としては70代は長寿だ。

西太后 - Wikipedia

お抱え料理人を128人も抱えていた大変にグルメな西太后。料理はもちろん栄養バランスが考えられており、味も薄味ながら、五味(酸味、甘味、塩辛さ、辛味、苦味)をしっかり味わうことのでき、料理の品目数は、昼食・夕食時でそれぞれ100種類も用意されるという、いわゆる満漢全席だ。

コラーゲンたっぷりのつばめの巣などを好んで食していたことは有名だが、要は栄養さえしっかりととれていれば良いのでは?なんて考えることもできるだろう。ただ、誰もが高級食材である燕の巣やフカヒレを毎日食べられるわけではない。

そんな私たちが出来る美しさと長寿への道としては「咀嚼」が大事なんて専門家がいうもんだから、さらに掘り下げてみようではないか。

現代の料理と歯の病気

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西太后にお抱えの料理人がいたように、実は私たちにも52人のお抱え料理人が存在する。そう……それがまさに「歯」の存在だ。火を扱ったり、調理して食べたりするというような習慣を身に着けるまで、人類は口の中がいわゆる台所で、料理人は歯だったともいえるだろう。

母乳から離乳食、だんだんと歯が生えてくる頃には20人の料理人である乳歯が、そして子供専門の料理人から大人のための料理人である、32人の永久歯が誰しもに存在する。しかし、少し前まで具材を調理して食べるというのが当たり世の中から、いつしか味も美味しく、手軽に高カロリーのものが食べられる加工食品が増えていき、料理してから食べるといった習慣はだんだんと変わっていった。

よく噛んで食べるということも少なくなってしまい、現代人の顎は小さくなり、今では親知らずが歯茎の中に埋まったままなんて話は、珍しいことではなくなった。そればかりか、歯も並びきらないために歯並びが悪い人は増えて、日々の歯磨きでは綺麗に磨くことができず虫歯や歯周病は増えていったのである。

唾液が胃や腸の負担を減らす

しかし、どんなに料理が美味しく・食べやすく進化したとしても、口の中でしかできないことがある。それは、唾液に含まれるアミラーゼという酵素による炭水化物の分解だ。噛むという刺激によって唾液が口の中に放出されるため、口の中での炭水化物の消化を促進して、胃や腸の負担を負担を減らすために咀嚼が必要なのだ。
もしあまり噛まずに飲み込んでしまうと、唾液アミラーゼが足りないために、膵液のアミラーゼにゆだねることになり、結果的に膵臓に負担をかけてしまうことにも繋がる。
最終料理人である歯は、それぞれの歯のはたらき方にも違いがあり、口腔という厨房で、料理の最後の仕上げや、消化器として最初に消化する仕事を担っているのである。

ダイエット・老化防止にも良い

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ちなみに、よく噛むことで食事量を10%以上減らす事も可能だ。というのも、唾液の分泌が良くなると、胃腸の消化吸収を促進したり、満腹感も得られる。

さらに、唾液に含まれるペルオキシターゼというたんぱく質があるのだが、こちらは老化現象などを引き起こす活性酸素を抑制すると言われているので、アンチエイジングやダイエットなど、美容に気を遣う女性などには、お金を使うことなく出来ることとして、ぜひ覚えていてほしい。

 

子供も大人も咀嚼習慣をつける

ということで、「よく噛んで食べなさい!」と親に言われていたことは、正しかったということが分かったのだが、将来のためにもなると分かると、ちょっと試したくなるのが性ではなかろうか。

今まで早食いの習慣があった人などは中々難しいと思うが、あと数ヶ月で30歳になる立場としては、身体の調子がだんだんと若い頃とは異なってくるのを切に実感しているので、強くすすめたいと思ったりなんかしたりしている。

弥生時代は一回の食事に4000回噛んでいたというから驚きだが、現代ではなんとその6分の1以下である600回が平均なのだそうだ。

さすがに4000回噛みなさいなんてことは言わないが、ダイエット中のお兄さんやお姉さんは、今日の食事からちょっとだけ気を遣ってみても良いのではないだろうか。

 

 

 

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