梅雨明けもそろそろというこの頃、皆様はいかがお過ごしだろうか。
暑い夏の日、マスクを付けて外を歩くのは勿論仕方のない事だが、どうにも息苦しくて仕方ないこの頃である。
外食業界も本来の営業を再開し始めたとはいえ、以前のような頻度で通うにはまだ尚早な雰囲気が漂っている。
本来この時期なら、休みの日なんかは進んでビアガーデンに足を運ぶのに・・・・・・そんなことを思いつつ、過ごしていた。
さて、時は少し戻り6月頭。
誕生日など、何かのイベントがあればすぐにパーティを開く私の家の風習なのだが、6月のイベントといえば・・・・・・そう、父の日が迫ってきていた。
外食はさすがに難しいかと、家の中の企画を考えるのに至ったのである。
とはいえ。
家ならばくつろげるし、冷房も効かせられるという利点もある。
せっかくなら、家でも目一杯楽しもうじゃないかということで、実家にて「お家でビアガーデン」企画を思いついたわけである。
今回はそのレポートを書こうと思うのだが、予想以上に楽しんでしまったことを先に記しておきたい。ビールだらけのホームパーティは、夏にうってつけ。皆様にもぜひおすすめしたい。
- ビール9種の取り合わせ
- ①コナビール ロングボード (cona beer longboard)
- ②オムニポロ ブルーベリー&バニラ(Omnipollo Blåbärssoppa)
- ③オムニポロ ローズヒップ (Omnipollo Nyponsoppa)
- ④サミクラウス(Samichlaus)
- ⑤シメイ グランドリザーブ・エイジドオーク ラムエディション(CHIMAY grande reserve)
- ⑥IKEA ダークラガービール(IKEA Dark Lagar)
- ⑦ブルックリン サマーエール(Brooklyn summerale)
- ⑧網走ビール流氷DRAFT
- ⑨シェッファーホッファー グレープフルーツ(Schöfferhofer grapefruit)
- ハーフアンドハーフで遊ぶ
ビールに合うおうちメニュー
ということで、家でやるのであれば、まず考えるのは・・・・・・なんといってもおつまみのことである。
とにかく様々な取り合わせのビールを用意するとなれば、深いことは考えず、鉄板メニューを用意するのが吉とばかりに以下のようなメニューを調理して臨んだ。
・アンチョビキャベツのクリーム煮
・塩焼きそば
・はちみつ風味の唐揚げ棒
・ピクルス
・ソーセージ
・ハニーマスタードソースのサラダ
肉中心のがっつりメニュー。
やる気満々である。
ビール9種の取り合わせ
さて、メインのビールだが、バランスよく爽やか系・フルーツ系・濃い系を計9種類用意。
まずはこちらの3種類。
※向かって左から、コナビールロングボード・オムニポロブルーベリー&バニラ・オムニポロローズヒップ
①コナビール ロングボード (cona beer longboard)
おなじみハワイでNo.1のクラフトビールメーカー、コナブリューイングの定番ラガービール、ロングボード。爽やかな苦味と軽快な喉ごしは夏にぴったりで、ハワイらしいラガーなので気軽に楽しめる一品だ。
②オムニポロ ブルーベリー&バニラ(Omnipollo Blåbärssoppa)
日本ではイケアでしか買えない スウェーデンのブルワリー、オムニポロの低アルコールシリーズ。スウェーデンのストックホルムにある人気ブルワリーのクラフトビール。
0.3%という低アルコールっぷりなのだが、なにぶん新商品には目がない私。
ブルーベリーとバニラをたっぷり使って醸造されており、スウェーデン伝統のブルーベリードリンクをベースに開発した商品だという。
とても甘くて華やかな香りが漂っており、ベリー系のジューシーな味わいを楽しむことが出来る。パッケージがとにかくカラフルなので、女性受けもばっちりである。ローズヒップより甘みが強く、まさかビールだとは思わないような味わいで、ブルーベリーとバニラの相性に気づかされた。
③オムニポロ ローズヒップ (Omnipollo Nyponsoppa)
こちらもオムニポロのビール。
スウェーデンではローズヒップドリンクに馴染みがあるらしく、それをビールにも活かしたらしい。ローズヒップというと酸味を想像しがちだが、なかなかに甘みがあり、面白さを感じる味わいである。
※向かって左から、サミクラウス・シメイグランドリザーブ・IKEAダークラガー
④サミクラウス(Samichlaus)
オーストリア生まれの長期熟成ビール、サミクラウス。サミクラウスはサンタクロースの意で、毎年12月6日のサンタクロースの誕生日に発売される商品で或。
10年瓶内熟成可能であるといわれているが、5年くらいが飲み頃だという。
濃厚な甘みが非常に特徴的であり、初めてこのビールを飲んだなら、きっと新たな境地にたどり着くことだろう。
⑤シメイ グランドリザーブ・エイジドオーク ラムエディション(CHIMAY grande reserve)
言わずとしれたベルギーの人気ビール、シメイシリーズ。このラムエディションは、定番で販売されているシメイブルーをラム樽で熟成させたエイジド・オークで、一次熟成をアメリカンオーク、二次熟成フレンチオークにて行っている商品だそうで、瓶内でも成長を続けるエイジングビールである。
天然酵母を使用しており、熟成の深みと相まって舌に濃厚に複雑に絡まっていく感覚が何とも心地よい。
値段もビールとしては決して安くはないが、ビールの常識を覆す一品だった。
⑥IKEA ダークラガービール(IKEA Dark Lagar)
イケア限定の、ダークラガータイプのビール。まさかイケアブランドのビールがあるとは思わなんだが、これがなかなか美味しいのである。
口に含むとやや強めの炭酸感があり、麦がローストされた苦味がふうわりと後味に残る一品。後味もさっぱりとしており、夏でもおかまいなしに美味しく飲めるものだった。
※向かって左から、ブルックリンサマーエール・流氷DRAFT・シェッファホッファー グレープフルーツ
⑦ブルックリン サマーエール(Brooklyn summerale)
米国の代表的なクラフトビールメーカーであるブルックリン・ブルワリーの夏限定ビール、ブルックリン サマーエール。
その名の通り、ブルックリンの夏気分を味わえるような、飲みやすさがありながらコクのある味わいが楽しめるペールエールである。
夏限定なのが惜しまれるほどバランスが良く飲み心地が良かった。
⑧網走ビール流氷DRAFT
開業以降、帆立・牛乳その他様々な副原料を用いて楽しませる、網走ビール。こちらは網走の冬の風物詩「流氷」を仕込水に使用しており、天然色素であるクチナシで着色しており、オホーツク海をイメージした目にも鮮やかなブルーが美しい。
味わいもすっきり爽やかな飲み口で、夏らしい一品だ。
⑨シェッファーホッファー グレープフルーツ(Schöfferhofer grapefruit)
現地ドイツの若い世代に人気なブランド、シェッファホッファーのフルーツビールシリーズ。今回はグレープフルーツの味を試してみた。
このシリーズは定番のヴァイスビアにフルーツ果汁を50:50に混ぜた商品である。
アルコール度数は2.5%と低めで、小麦ビールの爽やかな味わいとグレープフルーツジュースの甘酸っぱさがぴったりとマッチしている。ジューシーで、カクテル代わりにごくごくといけてしまう一品である。
ハーフアンドハーフで遊ぶ
最後は、ハーフアンドハーフを少し試してみた。
オレンジ色をしたシェッファホッファーのグレープフルーツと、水色をした網走ビールの流氷ドラフトをハーフアンドハーフにしてみたのである。
さてさてその結果は・・・・・・白味が強い灰色である。
見た目だとまったくビールだと分からないような不思議な色味になった。
ちなみに味は夏らしい爽やかな味わい。互いに単体で試したときとはまた異なる印象を楽しめるのがハーフアンドハーフの楽しみだ。
ハーフアンドハーフと言えば黄金色や黒色を混ぜるという印象が強いが、たまにはこういった遊び心あるハーフアンドハーフを楽しむのもオツなものである。
夏といえば行楽シーズンでもあるが、たまには家でこういった試みをしてみるのはいかがだろうか。