この夏、皆さんはどこに出かけるだろうか。海?山?それとも……。
私がおすすめするのは、ほんわかのんびりできて、美味しい牛乳が飲める場所。
そう、牧場である。
この牧場、ただの牧場ではない。「まかいの牧場」である。
まかいの……魔界の?
ま、魔界の牧場ですと!??
きっと純粋な子供心を持ったアナタは、私と同じことを思ったはず。
今回は、そんなまかいの牧場へ行き、これでもか!!!というほど癒された私のまかいレポートである。初めて牧場に行く人、必見だ。
まかいの牧場の由来
まかいの牧場……漢字で書くと「馬飼野牧場」。
実は、この名前は、鎌倉時代、源頼朝に由来があるそうだ。
時の人、「源 頼朝」は流人の身を送りましたが、やがて新しい時代を起こそうとする関東武士の士気に乗じて伊豆に旗揚げをし、ついに建久3年天下を平定し鎌倉に幕府を開きました。
この翌年5月、頼朝は、時の勢いと権威を示そうとして、富士山の麓、ここ朝霧高原で壮大な巻狩りを挙行しました。巻狩りとは広い原野にひそむ動物を四方から取り巻いて追い出し、これを狩り取る武士の遊びであり、又、同時に武士道への統一を与え、武術の鍛錬を目的として行われました。
頼朝の命に従って全国から馳せ参じた武士は実に9万9千4百騎と言われ、家来達を加えるとその数、実に70万人にも上ると言われています。その時、頼朝の家臣が「朝霧高原で軍馬の育成をせよ!」と命ぜられ「馬飼野(まかいの)」の姓を授けられたことが始まりです。
巻狩りは御殿場から始まり十里木を通り、今の狩宿に館を置きました。ここには今も有名な天然記念物の駒止の桜と共に、狩りの宿が残っており、昔をしのぶ事ができます。https://www.makaino.com/about/
ということで、馬は馬でも、軍馬を育てる地として名付けられたことが分かる。今では自然を楽しみ、動物との触れ合いを楽しめる、憩いの地となっているのである。
いざ、馬飼野牧場へ
馬飼野牧場に着くまで
私は今回電車とバスを乗り継ぎ馬飼野牧場へ行った。JR中央線大月駅から富士急行線で河口湖へ。富士山駅や、富士急ハイランド駅を通り過ぎ、終点を目指す。
河口湖駅からはバス。何番線に乗ればよいのかわからず少しうろうろ。こういう時は駅の人に聞くに限る。早々と窓口へ向かった。
2015年には外国人宿泊者数の伸び率が日本一だったという静岡県。朝早くから行ったのだが、窓口にはすでに様々な国の外国人の旅行者が。
もちろん対応しているお姉さんも英語。旅行に行くとグローバル化の波を毎度感じる。
ちなみに、先に伝えておくと、馬飼野牧場へ向かうのにオススメなのは車だ。
地産ワインを飲みたかったので、敢えて電車で行ったのだが、行きも帰りもバスの本数は少なめであること、帰りのバスは16時台くらいと早めであることから、日帰りの人は車をお勧めする。
早速ふれあいに向かう
バスに揺られて小一時間、ついに牧場へ到着。早く触れ合いたくてたまらない。
「馬飼野」牧場なので、やはり馬は外せない。ちなみに私も午年である。
入り口から入ってすぐのところに、早速お馬さんが。
割と人なつっこく、少し撫でると、「耳も!!耳も撫でて!!」と言わんばかりに耳を擦りつけてきてくれた。なんだか猫みたいだ、かわいい。
また、まかいの牧場はわんこも入場可のようで、犬を連れた飼い主も少なくなかった。この写真も、よく見ると左下にポメラニアンが……。馬をじっと見つめている。意外と体格差があっても恐れないものなのだなあと感心した。
次に、乗馬体験ができるところまでやってきた。引き馬なので子供も安心。確か身長制限はあったが、子供も乗ることが出来るのだ。もちろん大人も楽しめる。私は白馬だった。このように、写真を撮るのに絶好のポジションも用意されている。
ちなみに、馬を引いてくれたお姉さんが馬のことについて教えてくれたのだが、馬は頭が良いそうで、乗る人がどんな人間か見ているらしい。
この馬は結構やんちゃものらしく、人によってはなめられてしまうという。あれ?そういえば、乗馬中トイレをしていたが、もしかして……。なんて、私は全然構わないのだが(笑)
しかし、先日初めて競馬場で馬が走るところを見たが、あんなに速く走るのには、やはり信頼関係も必要なのだと感じた。とにかく、楽しかった。視点も違えば、バランスのとり方も違う。一度体験してみてほしいものである。
さて、次はふれあい広場へ向かった私。
すると早速……
ああ、なんてことだ。このつぶらな瞳といったら。
私の邪気なんかたちまち消えてしまう。
まだ毛を刈られていない羊もいた。この暑さだと、刈ってあげたくなるほどもこもこしていた。
ふれあい広場にはうさぎもいた。
柵から覗くうさぎ。可愛いのを分かってやっているだろう、ほんとにもう。。可愛い。ちなみに私はぶりっこする女性もわりと可愛いと思う方である。
寝ているうさぎもちらほら。
……20匹以上はいただろうか?沢山の親子がうさぎたちとふれあっていた。
牧場巡りはまだまだ続く。
お次は牛の、ち、ち、ち、乳しぼりである……!!!一日に何回か時間を決めて、この牛の乳しぼり会場で、搾乳体験をすることができるのである。
勿論、やらない手はない……!テレビなどでよく見ていたあれが出来るのだ。
ebetsu-festival.blog.so-net.ne.jp
このページの乳しぼり方法に載っているように、乳のしぼり方を担当のお姉さんから教えられる。
まず乳の根元を親指と人差し指でしっかり持つ。そして、中指、薬指、小指……と順番に指を折るようにしてしぼるのである。
今回乳をしぼらせてくれたのは、しーぃちゃんという4歳の雌牛なのだが、しーぃちゃんは乳が短いらしい。乳短いってあるんだ。目から鱗どころか、目玉が落っこちそうなほどびっくりだ。
乳が短い牛は、全ての指を折ってしぼろうとするとミルクが手についてしまうため、薬指でとめておいてくださいねー!という注意があった。
いざ搾乳。牛のお乳の不思議な柔らかさというか、弾力というか。ほのかな温かさというか、温もりというか。とにかく不思議な感触だった。
ちなみに牛の放牧場もあった。朝だからか?みんな放牧場の方へは出ずに、屋根付きの場所で固まって寝ている牛ばかりだった。自由である。
少し歩くと、山羊小屋があり、沢山の山羊が、んめーーーーーええええぇ。めーーーーーーえええええええ!!!!めぇぇ……。とそれぞれ自由に鳴いていた。
中には流し目が得意な山羊さんがいた。
ここの動物は、カメラを向けると割とこっちを見てくれる。とくにこの流し目さんは、触って、触って、とねだってきて、可愛かった。しかし油断してはならない。口元に手を近づけていると、不意に舌でまるごと包まれることもあるのだ。
ひょうっっ!!!
と変な声が出たが、考えてみれば中々そんな機会もないので、前向きにとらえることにした。
鐘も鳴らしてみた
動物とのふれあいも非常に楽しいのだが、アスレチックや見晴らしの丘というのがあり、景色を楽しむこともできる。アスレチックはわりと大規模に作られており、大人も楽しむことが出来るので、やってみることをお勧めする。特にブランコは、ハイジ気分を存分に味わうことが可能だ。
上へあがっていくと、見晴らしの丘の鐘という場所にたどり着く。
この日の天気は、実は霧。あいにく富士山を見ることは出来なかったが、風見鶏ならぬ、風見馬がいることを知った。センス高い。
そして、鐘をわりと力いっぱい鳴らした……すると、非常に大きな音がそこらじゅうに響き渡った……。なんか、ゲームみたい。テンションが上がった。
もちろん一息つける場所もある
やはり牧場といえば、ミルクを使った食べ物。
ソフトクリームの美味しさといったら……
もう……ミルクが……それはそれは濃厚で美味しかった。
また、ここでは食の体験工房という体験教室をしており、一日のタイムテーブルの中に、「バター作り」「チーズ作り」「ソーセージ作り」「クッキー作り」があった。
個人的にはソーセージ作りも捨てがたいのだが、次のお楽しみにしたい。今回は、バター作りを楽しんだ。
ひたすら塩を入れた牛乳を、、、
振ります、振ります!!!振りまぁす!!!!!
そこで分離したエキスは飲み、固まってきたものを……
振ります、振ります!!!振りまぁす!!!!!
実は一生懸命振っていたのだが、固まるのが一番遅かったのが自分である。ぜひ私の無念を晴らしてほしい。
出来上がったバターは、クラッカーにつけることが出来る。私が行ったときは、期間限定でじゃがいもにすることが出来た。このじゃがいもも、この牧場でとれたものだという。希望者は芋ほり体験もできてしまう。聞くところによると、持ち帰れないほどのじゃがいもが採れるのだとか。。。
話を戻して、特製ジャガバターを楽しんだ私。じゃがいもが美味しくて、バターのミルク感が滑らかで。なんとも楽しいおやつタイムだった。
勿論、牛乳は飲むよね。
市販のものより、断然滑らか。皆が美味しいというのが良くわかる。
ここの牛乳はノンホモ牛乳というのだそう。ノンホモ牛乳ってなんだ?と思い、まかいの牧場のホームページを見てみた。
ノンホモ牛乳とは、脂肪の均質処理(脂肪球を粉々に細かく砕くこと)をしない牛乳のことです。
搾ったままの状態なので置いておくと上部に生クリームの層が出来て最終的には分離します。普通の牛乳と違って脂肪球が細かくないので風味も芳醇で抜群に良く、牛乳臭さがなく、舌触りがしつこくなく滑らかなのです。おなかがゴロゴロしにくく、余分な脂肪を吸収しにくいという特長があります。
また、日本で市販されている牛乳の多くは、超高温殺菌(130℃2秒間殺菌)で牛乳本来の栄養素が変質したり、死滅したりしてしまいます。
それに対し、低温殺菌は65℃で30分掛けてゆっくりと人体に有害な菌(大腸菌など)のみを死滅させ、吸収率が抜群のカルシウムや免疫効果のある良質のたんぱく質や生きたままの善玉菌、ビタミン、ミネラルなどの有用な成分をそのまま活かす事ができるすばらしい処理方法です。
どうやら市販の牛乳より栄養素がたっぷり詰まっているらしい。味も美味しいし、そりゃあ人気になるわけだ。
黒と白の動物って多い
さて、あと少しだけ。牧場に行ってつくづく感じたのは、黒白のものは牛だけじゃないということである。
【山羊】
横から見ると、喉元に二つの突起が……これはなんだろう??
調べてみたら、肉垂(にくすい)と呼ばれるもののようだ。
肉垂があるのは、いわゆるセックスアピールの為のようだ。ひげも長いし、見るからに立派な山羊である。
ここにも。
【うさぎ】
またまた、私可愛いでしょって顔をするんだこれが。。。
お土産におすすめ!オンラインショップもある
ここのお土産屋には買いたいものが沢山ありすぎて困った。専用のオンラインショップもあるので、私もまた買おうと思っていたりする。
特に、スイーツが美味しい。
この富士山チーズケーキは、とても濃厚で、そこら辺の有名ケーキ屋さんのケーキより美味しいと思った。
富士のふもとの大博覧会のスイーツ部門でグランプリを受賞したケーキらしい。
正直、手土産に持っていくなら、このケーキを持っていきたいと思った。絶対に喜ばれる美味しさだ。
先ほど紹介した、ノンホモ牛乳も人気土産らしい。納得である。
また、ワインやビール大好きな私がお勧めしたいのはソーセージ。
牧場のソーセージって、こんっなにうまいんか!!!!とびっくりするほど美味しい。ハムやベーコンなどの加工製品もあるのだが、私のお勧めは断然ソーセージである。
ちゃっかり富士のワインと一緒に楽しんだ。
美味しかった。。。
と、いうわけで、まかいの牧場は非常に楽しみどころ満載のスポットなのである。ぜひ夏休みのお出かけに、行ってみてほしい。