右手にはワインを、左手にはビールを。

美味しいの裏側には、作り手のストーリーがある。Google飲食店レビュー1,000万回閲覧の酒好きが綴る食と酒のノンフィクション。

【昭島】イサナブルーイング訪問記|深層地下水×実験精神が生むクラフトビール7種を徹底レポ

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東京のクラフトビール好きなら、わざわざ足を運ぶ価値のある場所がある。

JR昭島駅から徒歩3分の「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」は、深層地下水と実験精神を掛け合わせた、唯一無二のブルーパブだ。

世界初の高圧純窒素ビール(ナイトロ)や、コラボ・限定・実験タップが常に入れ替わるスタイルで、「次に行っても同じビールがあるかわからない」というのが魅力。

今回はクラフトビールの沼にいる人ほど刺さるブルワリーについて、詳しく紹介していきたい。

イサナブルーイングとは?|昭島の水×エンジニア発ブルワリー

昭島駅南口から徒歩3分のクラフトブルワリー「イサナブルーイング ブルワリー&ロースタリー」の外観。Craft Beer・Coffee・Foodのアイコンが並ぶガラス張りの店舗。

昭島駅から徒歩3分。クラフトビール・コーヒー・食事を楽しめる、イサナブルーイングのブルワリー&ロースタリー。

イサナブルーイングは、2018年から昭島で醸造を行うクラフトブルワリー&ロースタリー。

コンセプトは 「苦い飲み物でみんなを笑顔にする」

なるほどそれでコーヒーとビールを提供されているということか……!と納得してしまった。

昭島の深層地下水を使用しており、醸造設備を眺めながら飲めるブルーパブ形式だ。

席数は約15席とコンパクトだが、タンクの臨場感も相まって楽しい。

 

ちなみに水はセルフ方式なのだが、なんとこちらもタップ式。

イサナブルーイング店内に設置された、タップ型のセルフ給水スタンド。ビールサーバーのようなデザインで水を注げる。

店内にはセルフの給水スタンドも。水までタップ式なのが、なんだか楽しい。

このような形をしているあたりに、遊び心を感じる。

また、店内上部にはこれまで仕込んできたビールの空き缶がずらり。

これだけで様々なビールが作られてきたことが分かる。

イサナブルーイング店内の天井付近に並ぶ、これまで醸造してきたクラフトビールの空き缶。限定やコラボを含む多彩なラベルが展示されている。

店内の上部には、これまで仕込んできたビールの空き缶がずらり。限定やコラボ、実験作の積み重ねがそのまま“展示”になっている。

いちご大福やニュートン、映画など様々なテーマのビール缶。これを見ているだけでも非常に興味深い。

いったい今回はどんなビールが飲めることやら……?

世界初の高圧純窒素「ナイトロビール」がすごい|昭島のブルワリー体験

イサナブルーイングで提供されるナイトロビールの飲み比べ。真ん中と右側の2杯は高圧純窒素で提供され、泡が真っ白でクリーミーな見た目になっている。

真ん中と右側の2杯がナイトロ。 高圧純窒素で提供されるため、泡が驚くほど真っ白でなめらか。見た目だけでも違いがはっきり分かる、新感覚の一杯。

イサナブルーイングの名物体験は、なんといっても世界初の高圧純窒素で提供されるナイトロビール「THE NITROGEN BEER」

提供時に窒素で満たされているため、下記のようになるのだ。

  • ビールが真っ白
  • 泡がクリームのようになめらか
  • 苦味がふわっと消える新体験

ギネスやマーフィーズなど、アイルランドのスタウトビールで窒素ボールが入っている缶ビールは飲んだことがあったが、高圧純窒素となるとこうまで真っ白なのかと、まずは見た目に驚いてしまった。

私は2種類飲んだのだが、どちらも「これ…クリーム?」と思うほど。

時間が経つとだんだんと液体状に戻ってくるので、まずはクリームのようななめらかさを楽しみつつ、その後ビール本来の味を味わうという2段階の面白さがあるのだ。

まさに、クラフトビールに新しい価値観をくれる一杯だった。

飲み比べ(ビアフライト)で味わった7種類のビールレビュー

今回は150ml×3種(1600円)のビアフライトを3つオーダーし、シェアして楽しんだ。

イサナブルーイングのビアフライト3種。左から「とりあえずビター(リアルエールver.)」「白鯨(ヴァイツェン)」「MIRAGE ISLE(ピーテッドスコッチエール)」の飲み比べ。

まずはこの3種から。リアルエール、王道ヴァイツェン、そして出汁×ピートという実験作。イサナブルーイングの「基本・安心・挑戦」が一度に分かるフライト。

とりあえずビター(リアルエールver.)

Ordinary Bitter/Alc.3.5%/IBU20

最初の一杯に選んで正解。

泡が静かに落ち着き、パン生地の香りと麦芽のやわらかい旨みがふわっと広がる。低アルコールなのに薄くない。むしろ、雑味のなさが引き立つ。

「さて、飲み始めようか。」

そんなスイッチを入れてくれる、まさしく整える一杯。

白鯨(ヴァイツェン)

Weizen/Alc.6.5%/IBU8

口に含むとまず来るのは、熟れたバナナのような甘い香り。

小麦の柔らかさが全体を包み、苦味は控えめ。

飲み終わりの余韻まで優しく、「これこれ、ヴァイツェンはこうでなくちゃ」と頷きたくなる王道。

ビール初心者にも、クラフト沼の人にも刺さる一本。

MIRAGE ISLE

Peated Scotch Ale w/Dashi/Alc.7.0%/IBU48

NAMACHAん Brewing(大塚)とのコラボで、特注ピーテッドモルト×最高級藻塩。

仕上げにアイラモルトのヴィンテージウイスキーまで加えるという狂気のこだわり……複雑で奥行きある一杯。

香り、温度、飲み方でスモーキーさや旨味などの表情が変わる、ゆっくり向き合いたい一品。

イサナブルーイングのビアフライト3種。左から「ウォーターガッシュヴァイツェン」「LANDRY GATE(Session IPA)」「泉CHAんちの梨 HAZY」の飲み比べ。

コラボ×軽快×果実。 飲みやすさの中に、それぞれ異なる個性がきちんとある3杯。「クラフト=重たい」という先入観をいい意味で裏切ってくれるフライト。

LANDRY GATE(Session IPA)

Alc.4.5%

立川にある立飛麦酒とのコラボビール。実は立飛麦酒さんにもお邪魔したことがあり、このビールをいただくのは二度目である。

IPAらしいグレープフルーツ系のシャープな苦味は健在。それなのに軽やかで飲みやすい。

「IPAに挑戦したいけど、ハードすぎるのはちょっと…」という人にぴったり。

もちろんIPA好きにも刺さるバランス感の名品。

ウォーターガッシュヴァイツェン

Hoppy Weizen/Alc.6.0%/IBU17

グラスを近づけた瞬間、柑橘系ホップの明るい香りが先に来る。

軽やかだけど、そこそこのボディ。

「クリタ ウォーターガッシュ昭島」というラグビーチームとのコラボらしく、エネルギーのある爽快感。

暑い日に1杯目として飲みたいタイプ。

泉CHAんちの梨 HAZY

Fruits Hazy IPA w/Green tea/Alc.5.0%/IBU17

こちらはナイトロビールとそのままタップ、両方で楽しませていただいた。

イタリアン「オルトラーナ」(南多摩)とのコラボビールで、稲城の名産である梨と、静岡の川根茶を用いた一品とのこと。

最初のひと口はふんわり甘く、次の瞬間、川根茶のすっきりとした苦味と渋みがスッと軸を通し、余韻は涼しく軽い。

甘さだけを押し出さず、透明感ある風味からすっと消える後味といったように、味の景色が切り替わるのが楽しい一本。

アールデコ(ISETANコラボIPA)

India Pale Ale/Alc.6.5%/IBU50

これもまた面白いコンセプトでやっているISETAN CRAFT BEER BAR(新宿)とのコラボビール。

建築様式アール・デコからフランス由来のセゾン酵母、そして文化の最先端の百貨店をイメージしアメリカンIPAをオマージュ。

そして、呉服店が発祥の伊勢丹の魂として仕上げに食用シルクパウダーを加えたという設計思想がそのまま味になったもの。

口触りは滑らかで、ホップの複雑な苦味の奥に、ふわりと絹のような余韻が残る。

ストーリー含めて楽しむことができた。

▼イサナブルーイングともコラボしている立飛麦酒の記事はこちら

www.cheers-winebeer.club

おつまみも優秀|軽めでも満足感あり

イサナブルーイングの自家製ビールピクルス盛り合わせ。野菜のピクルスと半熟たまごのピクルスが盛られたおつまみプレート

自家製ビールピクルスの盛り合わせ。野菜のシャキッとした酸味と、たまごのまろやかさのバランスがよく、軽めのおつまみでも満足感あり。

今回は2軒目利用だったため軽く注文。

自家製ビールピクルス盛り合わせ(860円)

野菜&たまごの漬かり具合が絶妙。特にたまごのピクルスは必食級。

● 燻製ミックスナッツ(540円)

香ばしく、軽い塩味がビールにマッチ。

イサナブルーイングのフードメニュー。餃子やソーセージ、ステーキなど食事メニューが揃うブルーパブ

フードは軽いつまみだけでなく、餃子やガレット、くじらの串カツ、Tボーンステーキまで幅広くラインナップ。 その日の気分で1軒目・2軒目どちらでも使えるのが嬉しい。

そのほか、くじらの串カツやガレット、餃子にTボーンステーキなど、食事メニューも豊富なので、1軒目利用にも良さそうだ。

イサナブルーイングはどんな人におすすめ?

イサナブルーイングのロゴ入りコースター。昭島のブルーパブを象徴するデザイン

イサナブルーイングのロゴ入りコースター。席に着いた瞬間から、店の世界観が伝わってくる。

イサナブルーイングは下記のような方に是非おすすめしたい。

  • クラフトビールが好き
  • 限定・実験的なビールを求めている
  • ひとり飲みで静かに楽しみたい
  • デートで軽く飲みたい
  • コーヒーも好きでロースタリーに興味ある

何より、「行くたびに新しい何かに出会える」ことが最大の魅力だ。

面白いことをしているというだけでなく、コンクール受賞経歴のある実力派でもあるので、特にクラフトビール好きには勧めたい。

イサナブルーイングが受賞したジャパン・グレートビア・アワーズ2025金賞の表彰盾(昭島のブルワリー)

実験的で遊び心のあるビールづくりだけでなく、しっかり味としても評価されているのがイサナブルーイング。ジャパン・グレートビア・アワーズでの金賞受賞は、その実力を物語っている。

イサナブルーイング店舗情報

昭島駅徒歩3分にあるイサナブルーイングの外観。自家製クラフトビールとロースタリー併設のブルーパブ。

昭島駅から徒歩約3分。落ち着いた外観で、初めてでも入りやすい雰囲気。

店名:ISANA Brewing(イサナブルーイング)

住所:〒196-0015 東京都昭島市昭和町2-7-15 エクセレンス昭島 1F-B

アクセス:JR青梅線「昭島駅」南口から徒歩3分

営業時間:平日17:30〜22:00・土日祝12:00〜22:00(日は21:00まで)

支払い方法:クレジットカード/電子マネー/QR決済可

テイクアウト:缶ビールあり(EC・店頭)

休業日:祝翌平日

座席:約15席・全席禁煙

備考:月曜はビールのみ提供(フード持ち込み可)

イサナブルーイングの店内。タップが並ぶ落ち着いた空間で、ひとり飲みやデートにも使いやすい。

イサナブルーイングの店内。ひとり飲みでも居心地がよく、スタッフとの距離感もちょうどいい空間。

まとめ|深層地下水×実験精神。唯一無二のクラフトビール体験

イサナブルーイングは、都心からは少し離れているが、限定ビール、コラボビール、ナイトロビールなど、訪れるたびに新しい出会いがあるブルワリー。

「苦い飲み物でみんなを笑顔にする」という言葉どおり、どの一杯にも遊び心と技術が詰まっていた。

昭島でクラフトビールを飲むなら、ここは必ず行くべき一軒。

「ここまで本気のクラフトビール体験ができる場所」は、そう多くないはずだ。

 

▼動画でチェックしたい方はこちら

 

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食いしん坊ライター らむこの顔写真

この記事を書いた人:らむこ

おいしいものと人の温かさを探して、あちこち食べ歩いています。
レビュー歴10年以上、Googleレビューでは全国上位5%のレビュアーとして活動中。ブログやSNSでは、料理の味だけでなく、空間や人柄、ちょっとした気づきまで伝わるようなレポートを心がけています。
日々の食がちょっと楽しみになるような、そんなヒントをお届けできたらうれしいです。