「炙りしめ鯖味のスナック」と聞いて、あなたはどんな味を想像するだろうか。ちいかわきっての酒&つまみ好きなくりまんじゅうがよく食べている炙りしめ鯖を再現したという、バンダイの新作スナック。
しかも全10種類のおつまみ型ステッカーがついてくるというではないか。これは、買うしかない……!
ということで、コンプリートを目指して1箱(10個入り)買ってみた結果について、今回はレビューしていきたい。
1.「炙りしめ鯖スナック」とはどんな商品か

正式名称は「ちいかわ くりまんじゅうの炙りしめ鯖スナック」。バンダイから2026年6月8日に発売された、ステッカー付きのコーンスナックである。価格は税込181円、内容量は21g、そしておつまみ風デザインのステッカーが1枚(全10種)封入されている。
面白いのは、ステッカーのラインナップがすべて『おつまみ』で揃っている点。焼きサンマ、もろみみそ、ごはんのせ焼きそば……どれも酒の席が似合う品ばかりで、くりまんじゅうメインの世界観がそのまま落とし込まれている。おやつとしても、お酒のお供としても成立する、という大人にもうれしい立て付けだ。
2. くりまんじゅうと炙りしめ鯖──このスナックが生まれた理由
そもそも、なぜ"炙りしめ鯖"なのか。それは、くりまんじゅうが作中屈指の酒好き・つまみ好きキャラだからである。日本酒を片手に、炙ったしめ鯖をつまむ——そんな晩酌の名シーンが、原作者ナガノ氏の公式X漫画で描かれている。
日本酒と炙りしめ鯖を楽しむくりまんじゅう(公式X漫画)
この一杯と一品こそ、今回のスナックの原点。商品名が「くりまんじゅうの炙りしめ鯖スナック」なのは、伊達ではないのだ。
ステッカーのおつまみも、実は"くりまんじゅうの晩酌メニュー"
さらに面白いのが、全10種のステッカー。よく見ると、くりまんじゅうが作中で実際に食べてきたおつまみと重なるものがいくつもある。たとえばこの3つ。
日本酒と焼きサンマ+大根おろしを楽しむくりまんじゅう(公式X漫画)
角ハイボールとモダン焼き+白米を楽しむくりまんじゅう(公式X漫画)
ビールともろみみそづけきゅうりを楽しむくりまんじゅう(公式X漫画)
焼きサンマ、モダン焼き、もろみみそ──いずれも今回のステッカーに入っている。つまりこのステッカー、ただのおつまみ詰め合わせではなく、彼の"飲みの記録"そのもの。ファンならニヤリとするセレクトである。
くりまんじゅうがこれまで食べ飲みしてきた晩酌メニューの全記録は、別記事にまとめている。気になる人はこちらもどうぞ。
▶ くりまんじゅうの晩酌メニュー全リスト(ちいかわパークガイド内)
3. 開封──運よく1箱で全10種コンプ

袋を開けると、ふわりと酸味のある香ばしい香りが立つ。中身はころんとしたひと口サイズのコーンパフだ。粒の形は丸みのある雫型で、くりまんじゅう(栗まんじゅう)にちなんで栗を思わせる……と見れば見えなくもない。公式に「栗型」と明言されているわけではないので、あくまで愛嬌のある形、くらいに受け取ってほしい。
そして今回うれしかったのが、ステッカーである。本品は1袋に1枚ランダム封入。Amazonで購入したBOXのおまけを開けてみたら見事にダブりなしで全10種コンプ。これは普通に運がいい。ただ、この商品のレビューを見ていると、揃った方が8割ほどだったが、一部1~2枚のみダブったという声もあり、コンプ前提で箱買いしても揃わないことがある、という点は正直にお伝えしておく。
4. 実食レビュー──食感とリアルな味の印象
食感は、軽い。コーングリッツのパフなので、サクッと崩れてふっと溶ける。骨格としてはうまい棒やキャベツ太郎の親戚にあたる軽さだ。
そして肝心の味。正直に書くと、私には「鯖」がそれほど強く主張してこなかった。青魚特有のクセや生臭さはまったくなく、代わりに来るのは、しっかりした塩気と、複合的でまろやかな旨味、ほのかな香ばしさ。「美味しい、手が止まらない。けれど何味かと聞かれると、即答できない」という、なんとも形容のしがたい第一印象だった。
ちなみにキャベツ太郎のようなソース味とも明確に違う。あの甘酸っぱいウスター感はなく、魚介系の旨味に寄った方向性。美味しいのに言葉にしにくい感じの正体を、ここからは裏面を見ながら掘り下げていく。
5. 原材料を読み解く

「美味しいけど何味か分からない」で終わらせないのが、このブログの流儀である。裏面の表示を一つずつ見ていこう。
| 原材料名 | コーングリッツ(国内製造)、植物油脂、炙りしめ鯖風味シーズニング〔ブドウ糖、粉糖(砂糖、オリゴ糖)、食塩、チキンエキスパウダー、その他〕、粉末卵殻/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、香料、甘味料(ステビア、カンゾウ) |
|---|---|
| アレルゲン(含む) | 卵・乳成分 |
| 共通設備での製造 | 小麦・えびを含む製品と共通の設備で製造(=原材料そのものではなく、コンタミネーション注意の表示) |
| 栄養成分(1袋21g) | 熱量113kcal/たんぱく質1.2g/脂質6g/炭水化物13g/食塩相当量0.5g |
※原材料・成分はパッケージ記載に基づく。最新の表示は実物および公式サイトを確認のこと。
主原料:コーングリッツ
ベースはとうもろこし由来のコーングリッツ。あの軽い口溶けと、後味にふっと残る穀物の甘さはここから来ている。
味の核:「炙りしめ鯖風味シーズニング」
注目はここである。鯖は、魚の身として入っているのではなく「炙りしめ鯖風味シーズニング」という形で配合されている。そして、その中身の表示はブドウ糖・粉糖・食塩・チキンエキスパウダーなど。つまり鯖らしさの土台を支えているのは、実は鶏の旨味なのだ。
旨味と香りの組み立て:チキン・酸味料・香料
チキンエキスパウダーと調味料(アミノ酸等)が旨味の核を担い、酸味料がしめ鯖の酢じめを思わせる酸味を、香料が炙りの香ばしさを、カラメル色素が焼き色の印象を補っているのだろうか。
鯖そのものではなく、酸味・香り・旨味エキスを重ねてしめ鯖らしさを立ち上げているというのが、この一品の味づくりだと思われる。
「卵殻」が入っているのが面白い
原材料に粉末卵殻がある。卵の殻の粉末で、カルシウム補給や生地の調整に使われるもの。だからこのスナックの含有アレルゲンは「卵・乳成分」となっている。地味だが、こういう一行に作り手の工夫が出る。
含有アレルゲンに「さば」も「えび」もない
そしてもう一つの手がかり。含有アレルゲンは「卵・乳成分」のみで、「さば」も「えび」も入っていない(小麦・えびは『共通設備で製造』の注意書きで、原材料そのものではない)。鯖が一定量入っていれば表示が推奨される品目だが、それが無い。これは、鯖が『風味』として表現されていることの裏づけといえる。
「○○風味シーズニング」とは
シーズニングとは、スナックにまぶす粉末調味料のこと。「○○風味」と表記される場合、その素材を主役級に使わなくても、エキスや酸味料・香料を組み合わせて"らしさ"を再現していることが多い。本物の鯖を大量に使わずに「炙りしめ鯖と言われればそう感じる」香りと旨味を組み立てる。欠点ではなく、むしろ完成度の高い味づくりの技術である。
6. 自家製リンゴ酢サワーと合わせてみた

おつまみ風を名乗るスナックであるので、それならば!と自家製のリンゴ酢サワーを合わせてみたのだが。これがよく噛み合った。
このスナックは脂質6gと塩気がきいた、おつまみ寄りの味。そこにリンゴ酢の酸味が入ると、口の中の油がすっと流れて、次の一粒へ手が伸びる。炭酸の軽さも、コーンパフの軽い口溶けと好相性だ。ビールやハイボールでも当然成立するが、リンゴ酢サワーのやさしい酸は、チキン由来のまろやかな旨味を尖らせず包んでくれた。
甘いお酒で合わせるより、酸・塩・旨味の三角形で組むのが、このスナックの正解だと感じている。
7. 全10種「おつまみ風ステッカー」一覧

封入されるステッカーは全10種。スナック本体は炙りしめ鯖だが、シールのラインナップはおつまみ尽くしだ。1袋に1枚ランダム封入で、今回は運よくダブりなしで全10種そろった、その全ラインナップがこちら。
| 1. 焼きサンマ | サンマ缶を意識した缶詰風デザイン |
|---|---|
| 2. モダン焼き | 鉄板ものの一枚 |
| 3. ポテトチップス | BIG SIZE/マヨバタ〜味の袋デザイン |
| 4. もろみみそ | 器に盛った小鉢風 |
| 5. 甘栗 | 中華甘栗の袋風 |
| 6. ごはんのせ焼きそば | たこ焼き入り・青のり付き |
| 7. ストロベリーチョコレート | 箱菓子デザイン |
| 8. カマンベールチーズ | 丸箱チーズ風 |
| 9. スパイシーカレー | 辛口 |
| 10. 焼きモチ | ふっくら焼きモチ |
- 味の正体は「鯖の身」ではなく、酸味・香り・チキンの旨味を重ねた"しめ鯖らしさ"。
- 含有アレルゲンは卵・乳成分のみで「さば」も「えび」も無いのが、その作り方を示す手がかり。
- 軽いコーンパフで、塩気と脂質のきいたおつまみ寄りの味。粒の形はくりまんじゅうにちなんだ愛嬌のある雫型。
- 自家製リンゴ酢サワーなど、酸のあるお酒と好相性。酸・塩・旨味の三角形で組むのが正解。
- おつまみ風ステッカー全10種付き。今回は運よく1箱でコンプできた(公式は1箱で揃うとは限らないと明記)。
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この記事を書いた人:らむこ
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