そういえばもうすぐ母の日だなあなんて、デパートの売り場を横目で見ながら、今年は何を送ろうかなんて考えたりする日曜の午後。そう、5月の第2日曜日は母の日だ。
母の日といえば赤いカーネーションのイメージだが、私の母はカーネーションが好きではない。同じ花にしても、真っ赤なバラが好きな私の母。さておき、好きではないと分かっていて贈るなんてことは勿論しないので、彼女の好きなものを考える自分。
毎年色々なものを贈っているが、あわよくば一緒に飲みたいという思いなんかもあったりして、ワインを贈ったこともある。
そもそもなぜカーネーションを贈るの?もともとワインを贈る習慣があれば……なんてトンデモナイことを考えつつ、記事を書いてみる。
そもそも母の日にカーネーションを贈る理由
個人的に気になったので、なぜ母の日=赤いカーネーションなのか、ちょっと調べてみた。まず、日本に母の日文化をもたらしたのは、アメリカだそうだ。これだけでも私は驚いたのだが、母の日の起源については、以下の通り。
アメリカでは南北戦争終結直後の1870年、女性参政権運動家ジュリア・ウォード・ハウが、夫や子どもを戦場に送るのを今後絶対に拒否しようと立ち上がり「母の日宣言」(Mother's Day Proclamation)を発した。ハウの「母の日」は、南北戦争中にウェストバージニア州で、「母の仕事の日」(Mother's Work Days)と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために地域の女性を結束させたアン・ジャービス(Ann Jarvis)の活動にヒントを得たものだが、結局普及することはなかった。
ジャービスの死後2年、その娘のアンナ(Anna Jarvis)は、亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈った。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされる。 母の日 - Wikipedia
そう、今でこそ、「いつもありがとう、お母さん。」と家庭のために頑張ってくれている母親に感謝を伝える日だと思っていたのだが、もとは戦争がもたらした日だったのだ。日本ではアンナと交流のあった青山学院で母の日礼拝が行われ、その後熱心な宣教師の働きかけで母の日が定着したという。
そんな起源があったことにも驚いたし、カーネーションの色も赤ではなく白だったということにも実は驚いている。
ちなみに、今では母の日は世界各国にある祝日。
母親への日頃の感謝を述べられる素敵な一日となっている。
私の母へ贈りたい母の日ワイン
ボランジェ ロゼ
英国王室御用達を拝命する希少なメゾンのひとつ、ボランジェ。もちろんこのメゾンのシャンパーニュはお墨付きで美味しいのだが、これを選出した理由は、このシャンパーニュが映画「007」シリーズの主役ジェームス・ボンドが愛飲していることで有名であるため。
母親が「007」好きで、映画はもちろん、初代プレイステーションのゲーム持っていたよねえなんていう昔話を交えつつ、私もちゃっかり飲んだりしたいな、なんて。
このロゼシャンパーニュはピノ・ノワール主体の、厚みのある味わいとなっている。作り方も珍しく、ボランジェの「Special Cuve」をベースとして、アイとヴェルズネイのグランクリュ畑で収穫したブドウのみでつくられた赤ワインを5~6%加え造られている。そのためロゼの赤身も独特で、面白い味わいとなっている。
フェヴレ メルキュレ プルミエクリュ クロ デ ミグラン
ニュイ・サン・ジョルジュにある7代にわたるグラン・メゾン、フェヴレのワイン。漫画『神の雫』のコラムで、『リーマンのロマネ・コンティ!』として紹介されたらしい。母はTHE・ブルゴーニュという感じの赤ワインが結構好きなのだが、ブルゴーニュの美味しいやつを飲もうとすると結構な値段してしまう。
そこでこのワインの登場である。神の雫でも評価されているが、程よい重厚感があるのに、プレゼントには程よい価格。私はこのワインを買って、先に熟成させておいて、いつかの母の日に一緒に飲みたいなあなんて考えている。
ということで……
今年の母の日には、すぐ飲めるロゼシャンパーニュをプレゼントして、ジェームス・ボンドごっこをしようと思う、そんな娘であった。
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